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中学・高校受験:学びネット

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聖徳大学附属女子中学校・高等学校

 
  「女子教育」と「学力向上」をテーマに
手厚い教育と恵まれた学習環境の中
社会で輝ける女性を育む
千葉県松戸市の緑豊かな環境の下、東京ドーム約2個分の敷地、充実した数々の施設・設備の中で、生徒たちは日々「礼節・知育・勤労」の和の精神を育てている。聖徳大学附属女子中学校・高等学校は、現役進学率は96%の高さを誇り、進路指導にも熱心だ。「Passion for Evolution 情熱こそが原点。」をモットーにした「世界中で一番いい思いをさせてあげよう」という熱い想いに、生徒たちは応え続けている。

校 長: 川並 芳純
住 所: 〒270-2223 千葉県松戸市秋山600
電 話: 047-392-8111
交 通: JR常磐線「松戸」駅からバス15分/JR総武線「市川」駅からバス15分/北総線「秋山」駅・「北国分」駅から徒歩10分
学生数: 中学校 251名
高等学校 509名 (2013.5.1現在)
ホームページ: http://www.seitoku.jp/highschool/

 

Evolutionの精神で
教員の教え方も進化し続ける

 取材当日は新年度の授業が始まる前の「全校集会」の日。生徒たちは、自分用の机と椅子を受け取り、各自教室に運んでいるところだった。「3年間使うマイデスク、マイチェアですから、いたずら書きなどなく、愛着を持って大事に使っていますね」と語るのは川並芳純校長。

 平成25年度の経営計画の中の今年の一文字は「発」。昨年は「攻」だったが、外と内の両面に向かった意味を持つ字を選んでいる。今年の「発」は「外に向かって自らの願いを公にすること」と「内に向かって自らの願いを誓うこと」。「保護者や受験希望者、マスコミなど、世間一般の方々にどう発信していくかを今年は心がけてみようと考えています」と川並校長は意気込む。

 「教員には、とにかく生徒たちにいろいろなことをたくさんやらせるように言っています。量の確保は非常に重要で、それが結果的に子どもたちの学習の質を高めることになります。とはいえ、質の良いものを与えなければ、高めることにはならないですから、まずはクオリティーにこだわることを大事にしています」

 今年から新たに「ICT教育部」の部門を設置し、ICTをムーブメントにしようという試みを始める。多様な社会に適応できるチカラをICTで身に付けてほしいからだ。また、今年新設したS選抜クラス(後述)では、一人1台ずつICレコーダーを用意し、外国人教師のネイティブな英語の反復練習に使用することになっている。

 「我々にできることは、教え方を常に改善していくこと。Evolutionが源だと思っています。発祥が大学の附属ですから、全員大学に入れるところから始まっていて、誰一人取りこぼさないことが我が校の伝統です」

外部大学進学率50%強
今年新設された
「S選抜クラス」

 同校の外部大学進学率は50%強と、ここ数年で大きく増加した。難関大学を目指すT・U類クラスの2012年の合格実績は、早慶上理が30%、GMARCHが37%、附属の聖徳大学を含むその他が30.5%だった。昨今増えているAO入試や推薦入試よりも、2年連続で一般入試やセンター試験で合格した生徒のほうが多かった。

 「そういう意味で、うちの大学合格率は本物です。これからも上を目指そうと、子どもたちも教員も進化していくことが私も楽しみです」

 今年、中学校では「選抜クラス」「進学クラス」に加え、「S選抜クラス」が新設された。

 「伸びる子はどこまでも伸びます。こうした生徒たちをより前に進んでいけるクラスをもう一つ作ったほうが、結果的に生徒たちに公平に幸せが訪れるのではないかと考えました。提供できる実績・ノウハウを総動員していきます」

 S選抜のSは「スーペリア(上質、上級)」で、教材、授業内容も、よりレベルの高いものとなっている。

 「どうせ後押しするのなら、徹底してやってあげようということで、例えば“聖徳学園シリーズコンサート”はその最たるもので、日本中に学校がありますが、ホールを作り、世界中のタレント(才能)を呼んで、ミュージカル、クラシック、能などを年間約30回、無料で提供しているような学校は他にないと思います」

 また、高等学校に設置されている音楽科の中でも特に吹奏学部は、千葉県・東関東トップレベルの実力だ。

伝統の礼法の時間
食堂で昼食をとりながら
学ぶマナーも

 小笠原流の礼儀や作法、そして日本の伝統文化とその心を学ぶ礼法の時間として、中・高の6年間、週1時間の必修授業がある。高校卒業時には「花蔓(はなかづら)の伝」の許状が、さらに成績優秀者には「花蔓の正伝(しょうでん)」が授与される。これらの資格は履歴書にも記載できる価値あるものだ。教員も2年間プログラムを作って、全員取得した。

 記者も茶室に案内されたが、畳のいい香りと清々しく静寂な空気で満たされた、まさに“本物”の空間の茶室だった。

 「基本的に、どこに出ても恥ずかしくない子どもたちでいてほしいという願いがあります。こういった社会人基礎力を身に付けるためのプログラムは、開校以来、取り入れています。頭ではなく経験で学ぶこと。修学旅行の地などでこの成果が発揮され、マナー良く整然と見学していると、『どこの学校ですか?』と声をかけられます。私も心が打たれる思いです」

 さらに、全校生徒と先生が食堂(じきどう)に集まって楽しく会食する昼食は、食器の並べ方、箸の使い方などの礼法(マナー)の場にもなる。食器は本物の有田焼を使用し、各テーブルに炊飯器が置かれ、生徒たちがご飯をよそう。

 中学・高校の枠を越えた「友和班」では、高校生は中学生を妹のように接し、お互いに協力し合って校内清掃など行う。

 その他、職場体験をする「ジョブシャドー」は、「同世代の閉じられた世界より、開かれた窓を開けてあげたい」といった思いから始まった。「大人ってこんなことをやっているんだ、と実感できるいい体験になります」と川並校長。

 なお、同校は「感情豊かな女性の特長は生かしつつ、ロジック(論法、論理)も大切にしてほしい」と、理数系にも力を入れている。

 「私は幸せな校長です」「生徒全員にいい思いをしてほしい」。川並校長の発言にはこれらが繰り返し出る。生徒への厚い信頼と熱い愛情が、生徒たちを“本物”へと導いていく。

 
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