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中学・高校受験:学びネット

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霞ヶ浦高等学校

 
  強豪部活に名監督あり
文武両道で意気が上がる
強豪チームを指導する多くの監督が口を揃えて言う。「部活を一生懸命する生徒は、勉強もする。またその逆もしかり!」。全国に優秀な戦績で名を馳せる霞ヶ浦高等学校では、文武両道を実践し、全クラブ33の部員たちが日々汗を流している。
近年では生徒の希望する進路実現のため、新プログラムでの5コース制(特進ゼミ・進学ゼミ・進学・総合進学・総合)を導入しているが、注目は、部活をやりながらでも国公立大進学を目指す生徒たちに、ゼミコースの門戸を開いたことだ。

校 長: 赤城 正俊
住 所: 〒300-0301 茨城県稲敷郡阿見町青宿50
電 話: 029-887-0013
交 通: JR常磐線「土浦」駅より関鉄バス・JRバスにて霞ヶ浦高校前下車
学生数: 1,030名 (2012.7.1現在)
ホームページ: http://www.kasumi.ed.jp

 

九重親方に「執念を感じる」と言わせた
レスリング部

 1979年の創部以来、第一線で指導してきた大澤友博監督(教頭・体育教諭)。その指導法は理論よりも実戦だという。攻撃、防御と多くの技が必要となるからだ。

 道場では、重量級の部員を相手に練習をする監督の姿があった。インターハイ22回優勝、関東選抜大会27回優勝、OBにはオリンピックのメダリストもいる。

 監督はこの強さを「執念」という言葉に置き換える。大相撲の九重親方が道場を訪れたときの言葉でも「道場に執念を感じる」と言わせたそうだ。一方で、練習量の多さに驚かされた。年間100回以上を越える遠征に、土・日・長期休暇も東洋大や早稲田などの大学で合同練習。その後、学校に戻り、さらに練習。「大学にすれば、決してメリットは多くはない。でも、喜んで受けてもらっています」。

 今までに印象に残ったことは?と聞くと、「創部時の練習場所もままならない環境の中で苦労をともにした生徒がいました。でも、いずれは日本一になるという私の意思を汲み取って、レスリングに真正面から取り組んでくれた。今は全国高体連の副審判長で活躍しています」と嬉しそうだ。

 道場横にはチームのスローガン「勇往邁進」の大きな書が掲示されている。部の大きな志と目標の高さを示す言葉だ。

メンタル面を気遣う理論派
硬式野球部

 69名の部員を率いる硬式野球部の高橋祐二監督(体育教諭)は、霞ヶ浦高等学校から日体大に進み、教師として本校に戻ってきた生え抜きだ。当時、経験のない男子バレー部の監督に就任。以後、18年間指導を続け、春高バレーにも出場している。その指導力を買われ、野球部の監督に就任した。県内常時ベスト4に入り、甲子園につながる大会でいえば、この4年間では3回、決勝まで進んでいる。

 「バレーを指導していたときは、伝えることの難しさを学びました。その経験を生かし、野球ではわかる指導に徹しています」

 強く成長してきた要因には、監督の理論「何のために練習をするのか」を常に生徒に考えさせる姿勢にあるようだ。

 片や、監督はグラウンド以外が大事だと言い、「人としての成長なきものは、グラウンドの上でも成長がない」とプロ野球の野村元監督の言葉を引用する。「教員という立場で、部員たちの生活全般を見ることができます。このバランスが崩れると、野球にも影響します」。

 話はメンタル面にも及ぶ。部員数が多いので、当然控えに回る選手が多い。その場合の気遣いも必要だという。控えの選手たちの頑張りが、試合に出る選手たちの精神面をさらに強くしてくれるからだ。理論派監督の言葉は重い。

夢を実現させてバレーの指導者に
男子バレーボール部

 体育館では男子バレーの練習真っ最中だ。指導者は岩ア匡史監督(英語教諭)一人。

 春高バレーや関東大会への連続出場など全国区を誇る実績だが、その練習は選手の自主性に託すところが多い。「一人ですから、毎回怒っていても仕方がないし、フォローすることも監督としての大事な役目です」。

 監督は高校、大学とバレーの選手として活躍。将来は体育の教師としてバレーの指導者になることが夢だった。夢は実現したが、その道のりを聞くと、「体育教師としての採用は難しいのではないかと聞き、英語科の教員を目指し、部活動と勉強の両立を目指しました」。

 バレーのおもしろさは、見るよりもプレーをする楽しさだ。実際、選手たちがバレーの醍醐味を感じるのは、スパイクが相手コートにバシッと決まった時だとか。

 バレー部が売りにしているのが、部活と勉強の両立だ。全国大会に出場する頃から、部員たちが上昇志向になってきたという。「全国大会に行きたいし、勉強もやりたい」と、進学ゼミコースで7時間授業を受けてから練習に入るという文武両道を実践している部員もいる。

 全国大会に向けて、「一日も休みたくない、休んではいられない」と、練習に汗を流す。

インターハイ複数人出場に期待
陸上部

 グラウンドで部員たちを見つめる石井敏行監督(体育教諭)。「練習は嘘をつかない」をモットーにしているだけに、練習にかける思いは人一倍強い。

 日体大では硬式野球をやっていたが、縁あって、陸上部の監督に就任した。「奥深い競技だと思いましたね」。

 現在、記録を大きく伸ばしているのがハンマー投げだ。昨年、部員の根本君がインターハイで大会新記録を出し、優勝したのだ。「ファールの後、3投目で60m越えが出たときは、慌ててセンターポールに掲揚する部旗を取りに戻った(笑)」という裏話まで出る。

 インターハイ5回、国体5回出場など、順調に結果を出し続けている。

 「常に勉強です。周りの方からさまざまなことを教えてもらっています」と謙虚な言葉だ。今まで付き合いがなかった先輩指導者にも積極的に教えを請う、と監督らしい。

 当日は、OB二人が教育実習生として来ていた。一転して「スーツ姿がまぶしいね」と目を細める監督。お茶目な一面がのぞく。

 夢は部員がオリンピックに出ること。それに一番近い根本君(現在、流通経済大1年)に期待がかかる。しかし、「今年は今までになく、女子も含めて4人の選手がインターハイへ行きます。見ていてください」と力強い。

 
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