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中学・高校受験:学びネット

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千葉商科大学付属高等学校

 
  本年度から週6日制が開始、授業進度にゆとり
大学受験とキャリア教育もより確実に
千葉商科大学への内部進学のほか、難関大学や上位大学の合格者を多く輩出している千葉商科大学付属高等学校。文系、理系を問わず、生徒の希望に合わせたコース制が充実している。今年度から週6日制がスタート。これまで以上に生徒の進路に合わせたきめ細やかなカリキュラムと生徒指導を行うとともに、さらにその先に進むことを考え取り組んでいる。またキャリア教育にも力を入れ、将来の目標に向かって充実した学校生活が送れるようなシステム作りに着手している。

校 長: 森 久人
住 所: 〒272-0835 千葉県市川市中国分2-10-1
電 話: 047-373-2111
交 通: JR総武線「市川」駅・京成線「国府台」駅より京成バス約18分・バス停「国立病院」下車徒歩8分。北総線「矢切」駅より徒歩18分
学生数: 867名 (2012.7.1現在)
ホームページ: http://www.hs.cuc.ac.jp/

 

週6日制になって
余裕をもって取り組めるように

 今年度から週6日制が始まったことについて、遠藤行巳副校長は、「昨年度までは隔週の週6日制だったので、多少急いでいたところもありましたが、今年度からは余裕をもって取り組めるようになり、生徒も教員も落ち着いてきた気がします。力を入れたいところや今まで考えてきたことで、再検討したいところを見直せ、教育内容に深く踏み込むことができます」と話す。

 週6日になり、授業時間数が増えることによって生まれた授業進度の「ゆとり」。それが進学実績、生徒たちの情操教育にどのように反映しているかについては、「入学して3年後にその成果がわかるわけです。偏差値の上下だけではなく、生徒が希望の大学に合格して、この学校に入学して本当に良かったと思ってもらいたいですし、生徒と教員の接し方や学校行事を含めての情操教育も大事だと思っています。本校の生徒たちは、教員とのコミュニケーションもよく取れ、明るく元気なのは嬉しいことです」と遠藤副校長は目を輝かせる。

教員と生徒の熱意の好循環

 近年、理系の大学を志望する生徒が増え、理系合格者がこの2〜3年で約2倍になった。

 「商業大学の付属なので、文系のイメージがあるかもしれませんが、文系に偏っているわけではなく、特別進学クラス(特進クラス)と進学クラスには理系コースもありますし、どの学部にも対応できるような下地を作っています」

 また、難関・上位校・中堅主要大学の合格者も増加している。

 「国公立・難関私大現役合格を目指すコースである特進クラスが先頭に立っていますが、上位・中堅私立大学進学と千葉商科大学への進学を目指すクラスである進学クラスも頑張ってくれています」

 日々の英単語テスト、定期テスト、夏期・冬期講習と、学校が用意した機会をフルに活用して、予備校に通わずに大学合格を果たした生徒も中にはいるという。

 「もちろん生徒もですが、教員も頑張ってくれています。それぞれ都合があり、補習の時間を組むのは難しいことなのですが、朝や放課後、長期休暇など、教員が率先して補習に取り組んでいますので、生徒もその熱意に応えるように積極的に励んでいます」

 教員が熱心だと、生徒がそれを察して教員を思いやるようになる。お互いにいい関係性を築き、好循環が保てるようになるというのだ。

 「教員であれば、生徒の希望に一つでも多く応えてあげたいという想いは皆持っているはずで、それがきちんと表面化していることは非常にありがたいです」と遠藤副校長。

 それは商業科クラスでも同じで、簿記の検定試験などがあると、1ヵ月前から補習が始まるといった、熱心な取り組みをしている。

 「商業科の志願者が減った時期もありましたが、最近は増えています。中学の成績が良い生徒で、資格を取りたいと商業科を志望する生徒もいますし、商業科だとなかなか進学が難しい学校も多いですが、本校では付属大学に進めるというのもいいところだと思います。商業科志望が増えた背景には、不況による就職難の時代に、資格を生かして就職したいという生徒の動きもあるようです」

心の教育「エゴグラム診断」と
キャリア教育
「クエストエデュケーションプログラム」

 「心の教育」として、千葉県で初めて同校が導入したという「エゴグラム診断」。学力の向上はもちろん、豊かな心を育むことも大切にしている。生徒はこの診断結果を教員とともに冷静に分析し、自分の長所、または補うべきところが把握できるという。

 「自分自身を知って、己を高めていこうというプログラムですが、明るく積極的に取り組む力が育っていると思います。高校生という多感な時期に少しでもアドバイスできればと始めたことです。相手に対する思いやりもあることで、生徒同士の問題もなく、生徒たちに落ち着きが見られるようになっています」

 また、力を入れている「キャリア教育」では、“クエストエデュケーションプログラム(QUEST=追及する)”(実社会の一員としての自覚や日々の学習への目的意識を高めるために、「企業でのインターンシップを教室で体験できる学習プログラム」)を導入し、1年生の総合的な学習時間の中に採用している。

 昨年は「クエストエデュケーションカップ2011全国大会」(企業のミッションに対する回答を、全42チームが企業に直接プレゼンテーションする大会。中学生・高校生が、その1年間の取り組みの成果を発表する)の「企業プレゼンテーション部門」で企画賞を受賞している。

 「初回から参加していますが、生徒がこれによって、社会に出て、何をしたいのか、また何ができるのかをシミュレーションでき、生徒が進路を決めるときの材料にもなります。高校生の柔軟な考えでのアプローチは、企業としても発想の参考になっているようです」

 “生徒の立場に立った”熱心な教員とそれに応えようと頑張る生徒たち。より充実した新しいカリキュラムは、意欲的な生徒の能力を伸ばし、習熟度を高め、多様な進路の確保ができるのでは。と、記者は確証した。

 
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