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中学・高校受験:学びネット

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埼玉栄中学校

 
  「文武技芸」四道の教育で個性を伸ばす
 
埼玉栄中学校は今年5回目の新入生を迎え、来年度は6年間の中高一貫が完成する節目の年である。生徒一人ひとりの個性を大切にする「文武技芸」教育のさらなるレベルアップを目指して、様々な新しい取り組みがなされている。「見えない学力を見える学力に」と、漢字検定試験などの取り組みも着実に進行中だ。平成17年度からの午後入試の導入など、埼玉栄中学校から目が離せない。

校 長: 佐藤 栄太郎
住 所: 〒331-0047 埼玉県さいたま市西区指扇3838
電 話: 048-621-2121 入試広報センター:048-623-2233
交 通: JR川越線指扇駅、JR高崎線宮原駅より路線バス(校内乗り入れ)7分
学生数: 中学校  253名
高等学校 2,255名 (2004.7.1現在)
ホームページ: http://www.saitamasakae-h.ed.jp/

 

ものづくり体験から学ぶ

 埼玉栄中学校では、毎年1学年から3学年まで同日展開で、体験主体の遠足がある。今年も、1年生は県下の産地でうどん作りと紙すきを、2年生は益子焼きの手びねりを、3年生は藍染めをそれぞれ体験した。
6月1日、雨の降る寒い日だったが、生徒たちは「ものづくり」に熱中。作品のデザインを描くなどの事前学習を十分に行い、実際に体験して得たことをワークシートに書き込むことによって、体験をより深いものにしている。
「普段、学校や家庭ではできないことを体験するのが目的ですから、単なるレクリエーションではなく、遊園地やテーマパークでは得られないものを学んで帰ってきます。私は1年生に同行しましたが、うどんをこねたり延ばしたりするのを、みんなとても楽しそうに作業していました」と、佐田太次郎先生。
  3年生に同行した中野泰男先生は、「藍染め体験は限られた時間でしたが、生徒たちはそれぞれに意匠を凝らして、いい作品を作りました」。
  体験学習で製作した和紙や茶碗や絞り染めなどの作品は、文化祭でも展示される。

17年度入試に午後入試を導入

 埼玉栄中学校では専願入試枠を廃止したが、その結果、受験生のレベルがアップ。同校では中高一貫の完成の年を来年に控え、さらなるレベルアップを図るため、平成17年度入試に思い切った試みがなされる。
  平成17年度、埼玉県の入試解禁日は1月10日。同校では従来通り、第1回入試は1月10日に行われるが、大きな変更点は、同日午後にも入試が実施されることだ。
  試験会場については、昨年から第1回入試に限り第2会場を設置しているが、17年度は第2会場を大宮駅周辺に予定。交通の便と、他校との併願をよりスムーズにという狙いもある。午後入試に限っては、試験科目は国語と算数の2科目とする。
  第2回と第3回については、試験会場は埼玉栄中学・高等学校で行われ、試験科目は従来通り、国語と算数の2科と、国・算・理・社の4科のどちらかを選択する。

見えない学力を見える学力に

 同校では去年から、定期試験(課題確認試験、中間・期末試験)のない月に、「アルファ・テスト」と称したレベルの高い独自のテストを実施してきた。今年度の新たな取り組みとして、計算力ナンバーワングランプリ(略してK−1グランプリ)、英単語、漢字力の3つのテストが加わった。これは佐田先生と中野先生が前任校の栄東中学校から採り入れたもので、試みは始まったばかりだが、結果が大いに期待できる。
「栄東は本校の兄弟校ですから、同じ教育理念を追求しています。いいところはどんどん採り入れ、生徒が目標を持って取り組めるようにしていきたいと思っています」。
  漢字力については漢字検定にチャレンジし、「見えない学力を見える学力に」するための動機付けのひとつになっている。「漢字練習辞典」という1年生から3年生まで全学年共通の教材を使い、小1レベルの10級から1級まで段階を踏んで学んでいく。中学3年生で、最低でも漢字検定3級合格が目標だ。
「1年から3年まで共通問題で競うということは、なかなかありません。100問100点満点のテストを実施して、成績上位者を何名か張り出すのですが、3年生の中に1年生の名前が入っていたりします。生徒も刺激になるようですよ。3回のテストのトータルで上位何名かを表彰して、賞状と盾を贈ろうと考えています」。

伸びる学校 伸ばす学校

 佐田先生が前任の栄東中学校から赴任してきて、驚いたことがある。
「1年生の最初の授業の時、出席をとっていると、どうも見覚えのある顔があります。苗字も同じなので聞いてみると、栄東中学に兄がいることがわかりました。兄弟が栄東にいる子がクラスに4人もいることがわかり、これは親が本校の教育方針をよく理解し、安心して下さっている証だと思いました。進学一辺倒ではなく、それぞれの生徒がどんな可能性を持っているかを見つめ、夢を育み、その夢の実現に近付けていくにはどのようにしたらいいか、生徒とともに考えていくのが埼玉栄の教育なのです」。 
「文武技芸」どの分野でも、その才能を輝かせていく――その教育理念が評価されているのだ。
  文化祭も、活気に満ちてきた。それまでの文化祭は、高校の文化祭の一部に中学校の展示があるような状況だったが、クラス対抗の合唱コンクールなど、中学校独自の文化祭に取り組んだ結果、保護者からも「感動した」と大好評だった。
「合唱コンクールはクラス対抗です。音楽の教師に任せて担任がぼんやりしていては、生徒もついてきません。『素人でいいから、とにかく担任が声を出せ』と言いました。生徒と真剣に接して指導していけば、生徒は必ず伸びます。伸びる可能性を持つ生徒を伸ばすのは、教師の責任なのです」。
  最後に佐田先生はこう付け加えた。
「埼玉栄中学校は、これからが勝負です。取り組みの結果が出るのが、とても楽しみです」。

 
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