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中学・高校受験:学びネット

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聖徳大学附属女子中学校・高等学校

 
  和の精神に息づく高い英語力
国際社会でも活躍する女性に
心の美しい自立した女性を育てる「女子教育」、一人ひとりに寄り添い、とことん学習の面倒をみる「学力向上」。この2つを教育の柱に掲げている聖徳大学附属女子中学校・高等学校。今、注目されているのは年々伸び続ける英語力。今年は英検1級合格者が出るなど、大きな成果を上げている。国際社会で活躍できる、しなやかな日本女性がここから羽ばたいていく。

校 長: 川並 芳純
住 所: 〒270-2223 千葉県松戸市秋山600
電 話: 047-392-8111
交 通: JR常磐線「松戸」駅からバス15分、北総線「秋山」駅「北国分」駅から徒歩10分
学生数: 中学校 262名
高等学校 529名 (2012.5.1現在)
ホームページ: http://www.seitoku.jp/highschool/

 

英検1級合格
TOEICハイスコア

 英検1級に合格し、TOEIC935点のトータルスコアをマークしたのは、同校の高校3年生だった岩上真歩さん。もう一人、TOEICスコア930点という高得点を出したのは同じく3年生の岩田南実さんだ。しかも1級合格は開校以来の快挙。今春卒業した2人の先輩の姿を見て、誇らしく思った後輩たちも多いだろう。

 「2人は職員室でも、ネイティブの英語教員と3人で、難しい日本の言葉について英語で話をしていました。」と川並芳純校長。この2人が他の生徒を牽引する形で、学校全体の英語力を押し上げたと話す。

 これほどの成果が上がった背景には、同校の綿密な学習システムがある。従来から英語の授業時間数が多かった同校。現在では中学3年間で770時間。公立中学の420時間に比べ、1.8倍の時間を確保している。さらに中1〜高3まで朝学習の時間を設け、漢字テストや英単語テストを実施。5年ほど前からはeラーニングシステム「英検CAT」を導入し、全生徒にIDを発行。自宅でもインターネットを通じて、英検対策の勉強ができるようにしている。中学では3級、高校では準2級の取得を目指しているが、英検から発展し、前出の2人のようにTOEICに挑戦する生徒も増えている。

 「私が校長に就任する以前から、英語の授業数は多く確保していました。当時は『質を高めるには量も必要』と一定以上の学習量を目指していましたが、今は『量を確保したうえで質を上げること』を目標にしています。」と川並校長は話す。

 さらに2013年度から中学の修学旅行はオーストラリアのシドニーへ。シドニーの姉妹校MLCスクールとは希望者を募り、交換留学も行っている。

 「本校では礼法や書道の授業を通じて、和の心に基づく教育をしています。MLCスクールの留学生が一番喜んでいるのは、本校で日本文化が学べること。私は、国際化とは英語を学ぶだけでなく、日本を知ることも重要だと考えています。」

 海外で日本女性が活躍する場面は、今後も増えてくるだろう。自国の文化を知り、相手を思いやる心を持つ女性を育んできた同校。高い英語力も加わり、その役割にますます期待が高まりそうだ。

仲間となら乗り越えられる
励まし合って勉強

 手厚い学習フォローは英語だけに限らない。習熟度別授業(中2以降)の他、学習到達度に応じて、英語、国語、数学の補習を週3回行う「SSS(聖徳サポートシステム)」も実施。教科書以外にも中学では「iワーク」、高校では「新学習システムMyGAK.」を教材として採用し、学習量を確保している。

 高校では外部大学を目指す生徒を対象に、放課後7、8時限を利用したゼミも行われている。このゼミにもシラバスがあり、大学受験に必要な科目をしっかりフォロー。1回90分だが、120分を超えて熱心に指導する先生も多く、「卒業する時にはゼミ担当教員との学派ができるほど(笑)」と川並校長。

 さらに難関大学を目指す生徒には、現役東大生を招いた「東大生学習コーチ」もある。5人程度の少人数で、年間30回のゼミを行うもので、勉強以外にも生活サイクルのアドバイスももらえると好評だ。

 「実は数年前から、トップ層の生徒には『教えすぎないように』と先生方にお願いしています。」と川並校長。

 「こうした生徒は学習する意欲、いわゆる『エンジン』を持っています。そこにガソリンを入れすぎると逆にストップがかかってしまう。やる気のある生徒は、学校が行う学習指導に拘束せず、思うように勉強をさせる。つまずいたときにはもちろんフォローする。そうすることで、自ら力を付けていくことができるのです。」

 同校の学習システムがうまく回転している背景には、「励まし合って、勉強をする雰囲気」がある。一人で勉強し続けるのは難しいけれど、みんなとならば乗り越えられる。そんな環境づくりが学力を押し上げている。

 こうした成果が出て、外部大学進学者が増えている同校。平成17年度には外部の4年制大学に進む生徒は28.1%にしかすぎなかったが、2011年度は50.3%。さらに今年の大学合格者は、早稲田が6人、慶應が2人、上智が3人、GMARCHが15人と実績を上げている。

社会への扉を開く
一日職場体験

 さらに、いま力を入れているのはキャリア教育だ。高1では「ジョブシャドー(職場体験学習)」を行っている。これは企業の職場で社員1人に生徒1人がつき、1日の仕事を見せてもらうというもの。「生徒たちに世の中を見せたい、社会を知る窓を開けてあげたいと思ったのがきっかけです。」と川並校長。同校では新聞を1クラスに1紙ずつ配布し、1面の記事を教室に掲示。中学生にはコラムの要約もさせるなど、社会や企業への関心を高める取り組みをしている。

 以前体験に協力してくれたエクソン・モービル社の社内言語は英語。生徒は、英語がビジネスの現場で重要視されていることを目の当たりにした。「石油を売っている会社」というイメージしかなかったが、実際には総務課や秘書課等、さまざまな部署があり、生徒は「会社の中にひとつの社会があった」という感想もあったという。

 社会に出てから必要なチームワークやコミュニケーション能力を学ぶ機会は、日々の学校生活でも多い。学年を超えた縦割り班「友和班」は、中1から高3の生徒が1つの班をつくり、清掃活動等を行っている。それはまるで疑似姉妹のような親しい関係だ。北蓼科高原体験学習では3泊4日寝食を共にすることで、協力し合う大切さを学んでいる。

 このような取り組みの中、生徒の進路選択の傾向も変わってきた。「大学名でなく、学部を選んで、大学受験をする生徒が増えてきました。大学を卒業した先のことを考えているのだと思います。」と川並校長。

 一人ひとりの「女子力」を引き出し、世の中を明るく照らす未来の女性を育てる、聖徳の女子教育。将来を見据え、生徒が自分らしく輝けるステージが用意されている。

 
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