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中学・高校受験:学びネット

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東京文理学院高等部

 
  自信を取り戻すことで、学力も伸びる
生徒の未来を考えて、社会に送り出す
現在、さまざまなスタイルの学校が生まれ、生徒の個性を尊重する学びの場として、注目が高まっているサポート校。「東京文理学院高等部」は1992年、東京初のサポート校として誕生。学業不振や人間関係の問題から不登校となってしまった生徒が、全日制の学校と同じような学校生活を送れる学校として定評のある学校だ。同校では生徒を褒めることで自信をつけさせる指導を行っており、学習意欲を高めると同時に、社会性をも育めるような教育を目指している。

学院長: 市川 匡史
住 所: 〒169-0075 東京都新宿区高田馬場4-4-11
電 話: 03-3365-1781(代)
交 通: JR山手線、西武新宿線「高田馬場」駅戸山口徒歩2分、東京メトロ東西線「高田馬場」駅A1番出口徒歩3分
学生数: 380名 (2012.1.1現在)
ホームページ: http:/www.t-bunri.co.jp

 

サポート校への
認知度が高まった20年

 昨年、創立20周年を迎えた「東京文理学院」。市川匡史学院長はこの20年を振り返り、「現在は子どもたちのさまざまなニーズに応えられるよう、サポート校の数も増え、特色ある学校が増えてきたように思います。サッカーをやりたい、自由な校風で学校生活を送りたい…。このようにサポート校の在り方が変わってきたと同時に、社会の認知度も高まってきたと感じています」と語る。

 サポート校とは、通信制高校に在籍する生徒が高卒の資格を取得できるよう、課題や試験対策をサポートする学校のこと。通信制高校は毎日通学する必要はないが、レポートを提出したり、スクーリングに参加したりと、自己管理しながら学習を勧める必要がある。そうした日々の学習をフォローしてくれるのがサポート校だ。東京文理学院では単位制高校「大智学園高等学校」と提携している。

誰かの役に立つ
学校生活で育む「自己肯定感」

 数あるサポート校の中でも同校の特色は「生活指導をきちんと行っている」こと。文化祭や研修旅行等の学校行事もあり、オーソドックスな学校生活を送れることも大きな特徴になっている。

 「最近は本校のそうした校風をよく理解し、入学相談に来る生徒や保護者が増えてきました」と市川先生。卒業生の中学校から紹介されて来た、というケースも多い。

 「誤解されがちですが、我々は本来ある全日制の学校システムを否定しているわけではありません。生徒が毎日登校し、自分以外の人間と一緒に学ぶことは、将来、社会参加するためにも必要なことだと考えています」

 サポート校でも生徒に無理のない範囲で通学を促し、全日制(普通)高校と遜色ない高校生活を送ってもらいたい。その考えの下、他の生徒と協力しながら、文化祭の準備を進めたり、委員会活動に参加したりする機会を与えている。

 「そうした活動を通して、誰かのために働く。社会の役に立っているという実感を得られることは、本校の生徒が見失いがちな『自己肯定感』を与えてくれる、とても良いキッカケになるのです」と市川先生は語る。

 また、生活指導によって、礼儀正しさを身に付けることも「ひとつの財産」になると市川先生。大学への推薦入学が決まりやすいだけでなく、就職でも有利に働く。例年、数人の就職希望者がいるが、就職先が決まらなかったことは一度もない。生徒の真面目さ・礼儀正しさを企業が高く評価しているのだ。

 このような独自の指導を続けてきた同校。全日制の高校のように出席日数が足りないと留年するといったペナルティーはないにもかかわらず、同校の出席率は約80%。サポート校の中では格段に高い。「週に5日登校」を目標として入学する生徒が多いためでもあるが、先生方の努力も大きい。登校できなくなった生徒には、他の生徒がいない夕方からの登校を呼び掛け、レポート指導をしている他、生徒の家にまで行って、話をしている。

 「生徒と同じ気持ちに立って接することが大切だと考えています。学校や先生が自分に対峙していると思ったら、生徒は耐えられない。保護者の方ともその点をよく相談し、一緒にハードルを決めていきます」

 こうした小さなハードルを一つひとつ越えていくことが、社会に出たときの大きな糧になっていく。

サポート校は見学し、
校風で選んでほしい

 6年ほど前から塾だけを対象にした学校説明会を開催している同校。大手塾から個人塾まで、常に60〜70校もの塾が参加している。特に個別指導塾からは具体的な相談を受けるケースが多い。中でも増えているのが、LDやADHDといった軽度の発達障害をもった生徒を指導している塾からの相談だ。診断名がはっきりと出されるようになった背景もあり、顕著な増加を見せている。

 「そうした生徒はとても真面目です。しかし、障害の関係から成績が伸び悩み、特別支援に行くか、全日制に行くか悩んで相談に来られます」と市川先生。

 全日制の場合は進学できる学校が限られ、その生徒にフィットした高校が選べない。悩んだ保護者が生活指導に定評のある同校を選ぶケースが増えているのだ。

 「そうした生徒たちは、他の生徒と同じ高校生活を送っていると思うことが、自信につながっていると感じています。本校では努力したことであれば、何でも褒めています。絵がうまい、鉄道に詳しい等、何でもいいのです。すごいと言われることが重要で、そこで自信を持てたことで相乗効果が生まれ、学習面での意欲にもつながっていると思います」

 同校では、前期・後期それぞれ一度も休まなかった生徒には皆勤賞を与えている。毎日登校したことも高く評価しているのだ。

 「不登校だった生徒は立ち直りさえすれば、大学でも社会でも順応していける力を持っています。軽度の発達障害を持つ生徒に対しては、社会性をどこまで伸ばしていくかが今後の課題です」と市川先生。

 時代の流れとともに、役割を少しずつ変えているサポート校。サポート校の役割を市川先生はこう語る。

 「高卒の資格取得はもちろんですが、それぞれの子どもたちが将来、社会参加できるようにすることもサポート校の役目だと考えています。本校では1年次から職業に就くことを意識させています。生徒には『今、あなたたちは社会に支えられて生きている。大人になったら、自分も他の人を支えられるようになってほしい。そのためには、自分に何ができるのか、さまざまなことにチャンレジしてほしい』と語りかけています」

 最後に市川先生は「サポート校は校風で選んでほしい」と話す。「本校では随時授業を見学することができますので、ぜひご覧になって、ゆっくり決めていただきたい。個別の相談も毎日受け付けています」。

 
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