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中学・高校受験:学びネット

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安田学園中学校・高等学校

 
  24年度から「S特コース」を新設
「自学創造」の力で最難関国公立大学へ
安田財閥の創始者、安田善次郎翁の建学の精神「社会に有用な人材の育成」を受け継いできた安田学園中学校・高等学校。グローバル社会へ対応したバリューフィールド構想のもと、「自学創造」をスローガンとして、自ら考え学ぶ力に基づく創造的学力と、豊かな人間力を兼ね備えた人材の育成を目指す。昨年度から始めた大学入試対策により、進学実績が飛躍的に伸長。さらに来年度から高等部においては、情報科の募集を停止して、東大をはじめとする最難関国公立大学を目指す「S特コース」を新設し、進学校へ大きく舵を切る。

校 長: 鈴木 行二
住 所: 〒130-8615 東京都墨田区横網2-2-25
電 話: 03-3624-2666
交 通: JR総武線「両国」駅西口より徒歩6分、都営地下鉄・大江戸線「両国」駅A1より徒歩3分、浅草線「蔵前」駅A1より徒歩10分
学生数: 中学校  362名
高等学校 1,118名 (2011.09.1現在)
ホームページ: http://www.yasuda.ed.jp/

 

授業と「探究」の2本柱で
東大を目指すハイレベルな学力を培う

 安田学園は中高一貫部と高等部を併設。来年度から、この高等部が大きく変わる。

 まず、情報科の募集を停止して、普通科一本に絞り、「S特コース」・「特進コース(難関国公立大・早慶上理受験)」・「進学コース(GMARCH・中堅私大受験)」の3コース体制になる。

 「S特コース」の定員は1学年20名。目指すは東大複数合格だ。

 当然、高い進学実績が予想されるが、教育企画開発本部主任の市川祐教諭は「『自学創造』の能力は、実は東大入試でも求められる力。東大複数合格は、それを身に付けた結果として得られることです」と話す。つまり、「自学創造」を追求する究極のコースが、この「S特コース」といえる。

 そのため、「自学創造」の力を最大限に引き出す、徹底したカリキュラムが特長だ。教科学習での自ら考え学ぶ授業と同コース独自の「探究」の授業が2本柱で、いずれも論理的に根拠を持って考え、表現する力を育成する。例えば、各教科の授業では、必ず推察の根拠となる理由を発表させ、論理的思考力を鍛える。さらに、「探究」では、自らの疑問や問題意識から課題を設定し、課題解決に向けて仮説設定・検証を重ねる授業。ディベートやプレゼンテーションも実践し、国際社会で通用するグローバルな論理的思考力、対話力を育成する。いずれの授業も「S特」を象徴する高度な内容だ。

 2年がかりのプログラムで、1年次は週3時間、2年次は週2時間を確保。1年次はグループワークを中心に情報収集法やデータ分析など、課題解決の手段や論文作成法を学ぶ。2年次はその論文を英文に翻訳するとともに、ネイティブを交えてディスカッションの練習を重ね、シンガポールで、現地の大学生を相手に研究内容をプレゼンする。その後は個別に各自のテーマで研究を掘り下げ、秋の学園祭で発表を行う。

 教員が主導するのではなく、理系・文系の区分を超えた幅広い分野から手がかりを与え、後は生徒自身が疑問や課題を発見して、検証を重ねていく。

 翻訳やプレゼンに必要とされる高度な英語力は、週8時間の英語の授業と連動させて実力をつけていく。

 こうしたカリキュラムでハイレベルな学力を身に付ける一方、基礎学力の徹底にも注力する。主体的に学ぶ学習法を教えるための事前説明会を入学前に開催。入学後、この主体的学習法が実践されているかどうかを確認する「学習法探究合宿」を行い、全教科の教員が、生徒一人ずつの学習の様子を詳細にチェックする。さらに中間試験後には、再び合宿を行うという念の入れようだ。

 また、主要3教科の担当者会議を毎週開き、そこでも生徒一人ひとりの学習状態を把握し、指導に生かしていく。

全校挙げたサポート体制で
入試直前まで徹底的に指導

 生徒の主体的な学びを重視するとともに、教員が徹底して面倒を見る姿勢は、「S特コース」のみならず、3コース全体の特長だ。全校を挙げて生徒の自己実現を最大限サポートしていこうと、昨年度からさまざまな入試対策が体系的に実施され、万全の進路指導体制が整った。

 そのひとつが、「放課後進学講座」。各科目がレベル別に配置された入試演習講座で、2年生の3学期から実施する。また、「S特コース」向けに、東大入試に即した講座が加わる。

 入試前には「センター模試演習」や「私大・国公立2次入試直前演習」の講座を開き、「最後までともに戦おう」というスタンスで入試本番まで徹底的にサポートする。

 また、全国模試や基礎学力テスト「スタディサポート」の後には必ず「分析会」を実施。担任、教科主任、校長らが生徒一人ひとりの試験結果を細かく分析し、日々の学習指導や進路のアドバイスに反映させている。

 さらに、来年度の入学生(3年次)からは、平常授業も演習中心へ。夏期講座も受験に必要な科目がすべて受講できるように、より綿密なラインナップで進路実現をバックアップする。

 こうした講座や演習に、職業観や将来の目標を持って取り組めるよう、1年次から丁寧な進路指導を行う。

 全教員一丸となって、現役合格を実現させるこれらの対策の一部は、すでに昨年度実施され、その結果、進学実績が前年に比べて大きく上昇。GMARCHは151%、国公立大学に至っては、240%の高い伸び率となった。バックアップ体制の充実や「S特コース」の新設で、さらなる飛躍が期待される。

日比谷併願に最適な
S特特待入試で力試し

 これまでも奨学金制度に力を入れてきた同校だが、コースの再編で特待制度にも新たな項目が加わった。

 まず、「S特コース」の生徒は全員、入学金・施設設備費・1年間の授業料が全額免除に。さらに、「S特特待入試」に合格すれば、3年間の授業料が全額免除になる。

 注目すべきは「S特特待入試」の内容。都立トップ校入試に準拠しているため、力試しを兼ねて、日比谷併願で受験するのに最適だ。

 新しい生徒たちを迎え入れるにあたって、市川教諭は「全教員が燃えています。任せていただければ、後はとことん面倒を見て伸ばしていきます」と力強く語ってくれた。

 
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