サイト内検索:
 
中学・高校受験:学びネット

 学びネットは、中学、高校受験のための情報ページです。学校紹介や塾経営にお役立て下さい。

今月号の紹介 学校散策 塾長のためのマンスリースケジュール 購読案内 会社案内
学校散策 ・関東校・ 関東一覧
   

昭和女子大学附属 昭和中学校・昭和高等学校

 
  不易の"昭和スタイル"から グローバル社会で活躍できる力を育む
「世の光となろう」という建学の精神の下、自己実現を目指しながら社会に貢献できる人間の育成を目指してきた昭和女子大学附属昭和中学校・昭和高等学校。創立91周年の今年度は、高等部・大学の卒業生でもある大泉章子新校長が着任、次の100周年を見据え、「"昭和スタイル"で培うグローバルな総合力」をスローガンに掲げる。「『世』とは今や、国際社会や世界を表しています」と同校の躍進を感慨深げに語る大泉校長に、スローガンに集約される取り組みについて伺った。

校 長: 大泉 章子
住 所: 03-3411-5115
電 話: 〒154-8533 東京都世田谷区太子堂1-7
交 通: 東急田園都市線(半蔵門線直通)「三軒茶屋」駅から徒歩7分
学生数: 中学校 764名
高等学校 672名 (2011.07.1現在)
ホームページ: http://jhs.swu.ac.jp/

 

人格的な力量の高さと
豊かな文化を基盤とした学習

 "昭和スタイル"とは、同校の特色ある教育を指す。では、これによって身に付く「グローバルな総合力」とは何か。

 大泉校長はまず、縦横のつながりから生まれる「人格的な力量の高さ」、すなわち、社会で求められる人間関係力の高さを挙げる。

 「本校の教育の強みはやはり、不易の全人教育。これにより、下級生は協働力を、上級生は指導力を身に付けていくのです」

 縦のつながりとして、6学年の各クラス1〜2人で構成される「朋友班」や自治的な生徒会組織「光葉会」がある。「朋友班」では5年生がリーダーになり、上級生が下級生を教え導く形で、校内の美化やレクリエーションなどの活動を共にする。毎日の清掃は中学校・高等学校の校舎だけでなく、敷地内の幼稚部やグラウンド、正門、通学路にまで及び、緑あふれる学び舎は、隅々まで清潔に輝いている。

 横のつながりを代表する伝統行事が、各学年の生徒と教師が、千葉県館山や神奈川県足柄の研修施設で、4泊5日の共同生活を送る「学寮研修」。勉強だけでなく、生活の作法を学んだり、茶摘みや地引網漁などの共同作業を通し、大自然の懐で心身を成長させる。

 こうした全人教育は大きな感動をもたらし、生徒同士の強い絆に裏打ちされた思い出を作る。そのため、外部機関のアンケート調査で、同校の生徒の学校への帰属意識、満足度の数値が他校の平均に比べ、ずば抜けて高いという結果が出た。

 次に挙げる力が、「豊かな文化を基盤とする学習」だ。例えば、同校では創立以来、予習・復習・宿題という家庭学習をふまえて、授業に臨む姿勢を大切にしてきた。

 学習の機会は授業内だけではない。年10回のオリジナル漢字検定、VST(英語の語彙と構文のテスト)、朝礼時の「感話(3分間スピーチ)」は、語彙力や表現力を養う。生徒一人ひとりが、1年を通して、関心のあるテーマを追求する「私の研究」、学園祭の統一テーマに沿って、クラス単位で研究成果をまとめる「昭和祭研究」は、探求心やプレゼンテーション力、仲間との協調性、責任感などを培う。

 さらに、外部検定試験も盛ん。各種コンクールに果敢に挑戦する生徒も多く、例えば、昨年度は5年生の生徒が、全日本スペイン語コンクールで優勝した。

 学習面だけではなく、行事や式典に因んだ学園歌が、同校の生徒としての誇りや自覚、感性や共感を育む。

 「豊かな文化を基盤に生徒たちは幅広い学力を身に付け、さらに高みへとチャレンジしていきます」

グローバルな社会で
貢献できる力

 こうした伝統や文化が育む力を土台に磨かれていくのが、「グローバルな社会で貢献できる力」、すなわち、自ら発信・交流・行動する力だ。

 英語で朝礼を行う「イングリッシュ・デー」、英語でミュージカルやスピーチなどの舞台発表を行う「イングリッシュ・フェスティバル」など、日々の生活や行事に、グローバルな感覚を身に付ける機会がふんだんに盛り込まれている。

 その最たる機会が、2年生全員が昭和ボストンキャンパスで12日間の海外研修を行う「ザ・ボストン・ミッション」だ。生徒たちは各自のテーマごとにボストンを探索したり、現地の教師から英語の授業を受ける。また、地元の学校へ出かけて、生徒たちと交流したり、昭和ボストンキャンパスに迎えて、お茶や書道などを紹介して、日本文化を発信したりする。

 今年3月の研修に同行した大泉校長は、「生徒たちは優れた適応力を発揮し、盆踊りの輪に地元の生徒たちを呼び込んでいました。いろいろな機会で自信を持ち、訓練を積んでいる昭和の生徒には、一歩を踏み出す力があると実感しました」と誇らしげだ。

 普段の授業でも、英語は数学と並んで、習熟度別クラスを実施し、レベルの底上げを図る。英語の教員だけで30人以上という手厚さだ。

選択肢を広げ
自己実現へと導く

 これら3つの力が個人の中で融合し、国際社会に通用する力として発揮されるのが、「グローバルな総合力」である。

 「これだけ生徒がいれば、関心も人柄も多様です。しかし、本校の多角的な教育の中には、必ずその生徒にとってプラスになることがあります。結果として、6年間で大きく成長できるのです」と、大泉校長は自信を覗かせる。

 個人の可能性を引き出す教育により、経済・法科・理工・医学系学部など、進学先も多様化。今年は新たに進路指導冊子「テレスコープ」を作成し、進路指導のさらなる充実を図る。冊子には全学年の教科の内容やポイントを掲載、目標や設計図が書き込める欄や資料もついている。生徒は早い段階から将来に目的意識を持ち、学習に取り組める。

 生徒の自己実現にとって有利なのが、中高一貫校ならではのカリキュラムだ。中高6年間の学習課程を5年間で修了し、6年生はそれぞれの進学に合わせた学習に専念できる。

 また、独自の「五修生制度」は大学附属校ならではのメリット。一定の条件を満たせば、高等部に在籍しながら大学の授業を聴講し、単位を取得できる。1年早く大学を卒業し、昭和女子大学大学院へ進むことも可能だ。今年度は約1割の生徒がこの制度を利用しており、同校の生徒の意識の高さがうかがえる。

 昭和女子大学への推薦を得たまま、他大学を受験することもできる。5年生から豊富な選択科目が用意されており、進路に合わせてカリキュラムをオーダーメードできるのが強みだ。

 「どの大学へ進むにせよ、選択肢を広げて、個が希望する進路の実現へと導いていきます。個を充実させ、心映えが美しく、社会で活躍、貢献できる能力のある女性を育てていきたいですね」

 
  ページの先頭へ戻る
manavinet」運営 / 「塾ジャーナル」 編集・発行
株式会社ルックデータ出版
TEL: 06-4790-8630 / E-mail:info@manavinet.com
Copyright© 2004-2003 manavinet. all rights reserved.