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中学・高校受験:学びネット

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青稜中学校・高等学校

 
  2014年秋、待望の新校舎が誕生 国公立入学者増加、新たな挑戦へ
東京大学へ2年連続(平成21年・22年)現役合格者を輩出。早慶上智・有名理系大学・GMARCHへの進学率の高さで、きめ細かく手厚い指導の効果を実証してきた青稜中学校・高等学校。国公立大学進学へ全力支援するカリキュラムも年々刷新を繰り返し、確かな成果を上げている。4年後には、高等学校の校舎と図書館棟が待望の設備を整えてリニューアル。理想とするハード面の完成を待ちつつ、青稜が研鑽の手を緩めないソフト面の最新状況を取材した。

校 長: 下山 晃
住 所: 〒142-8550 東京都品川区二葉1丁目6番6号
電 話: 03-3782-1502
交 通: 東急大井町線「下神明」駅徒歩1分、JR京浜東北線「大井町」駅徒歩7分、JR横須賀線「西大井」駅徒歩10分、りんかい線「大井町」駅徒歩7分
学生数: 中学校 578名
高等学校 952名 (2011.07.1現在)
ホームページ: http://www.seiryo-js.ed.jp

 

生徒の希望と時代のニーズ
どちらもかなえる新校舎へ

 1938年、東京品川の地に創立した青稜中学校・高等学校は、2014年に新校舎が完成予定、次なるステージへと歩みを進める。4年計画となる建設・改修工事では、現在1棟の高校生の校舎が南北2棟に、新たに図書館棟も新築される。高低差のある地形を生かした建築構造のため、グラウンド面積は現在とほぼ変わらない。新校舎の中心に位置する開放感あるアトリウムは、生徒と教師の交流の場になりそうだ。

 「明るくオープンなコミュニケーションができる空間を目指しています」と生徒募集対策部長は、新校舎に託した思いを語る。学校構内で長期にわたる工事となるが、施工技術の進化により、騒音も小さく、中学校の授業に支障はないという。工期中、高等学校の機能は、約600メートル離れた元・荏原第四中学校の校舎に移される。新校舎により改善される環境や機能を伺った。

 「本校では、習熟度別授業を多く設けていますので、教室数が増えます。授業形態に合わせて、フレキシブルに対応できる可変型の教室です。また、理科実験室も増設します。近年、本校には理系志望の生徒が多く入学してきますので、ニーズに応えた形です」

 青稜の手厚い理数教育とその実績は、ここ数年、保護者からも高い支持と信頼を得ている。新しい図書館棟にも、生徒の希望をかなえる環境を用意した。

 「地元の図書館で自習するより、先生に質問しやすい学校の図書室で勉強したいという意見が、生徒から多く寄せられていました。蔵書も倍増しますが、自習スペースを拡大する予定です」

 交通の至便に加えて、優れた学習環境。青稜は未来に向かって準備万端だ。

センター試験は全員受験
国公立大へチャレンジ増加

 青稜中学校・高等学校ではパンフレットに、4年後・7年後の大学別合格者目標数を毎年公開している。この「目標数」の設定から、学校側の意志と、教師たちの覚悟が伝わってくる。

 今春の合格者数は、国公立27人、早慶上智理科大53人、GMARCH104人。全体割合では理系進学が増加、確実に受かる大学に甘んじず、より上をねらって挑戦する受験者が多かった、と傾向を分析する。

 「大学入学者数は昨年より上がっています。内訳では、国公立進学者が増加。本校の方針として、国公立進学を推奨しています。よって準備する教科も多岐にわたり、高3を担当する教員たちは、夏休み中に受験生と共に予備校通いをして、『教え方』を学んでいます」

 高3は進学先に関係なく、全員がセンター試験を受験するのが伝統。私大が選考に導入する以前から、青稜ではセンター試験と対策授業は全員必修だ。

 「高校までの勉強生活の集大成、学習成果を自覚する目安にしてほしい、というのが理念です。昨今の厳しい経済状況も加わって、結果的に国公立挑戦へとつながっていると思います」

 進路指導の上でも、センター試験後では進路選択の幅が広がり、さらに高い目標設定も可能になるという。国公立をねらわせる高密度カリキュラムへと、今後も攻めの刷新を行う予定だ。

苦手な理数も綿密フォロー
放課後講習の充実度は随一

 今春の中学受験者数は微減。しかし、新中1生の能力はこれまでになく高い。

 「能力の高い受験生が年々増える傾向ですが、新中1のクラス分けテストでは、全体的に底上げされた高い偏差値が出て、我々もかなり驚きました」

 中学校のテーマは、勉強習慣をつけること。家庭学習2時間が必須だ。宿題忘れは放課後に居残り学習となることがあるため、部活動に参加したい生徒は、宿題を忘れることがほとんどないという。

 青稜の面倒見の良さ、特に理数教育の手厚さには定評がある。数学に関しては中1から習熟度別授業、クラスによってはチーム・ティーチングを導入。理系クラスは年々増える傾向で、今年の高2は、文系と理系クラスが半々だ。

 「理数が苦手な生徒でも、志望する理系に進めるように指導しています。来年度の新カリキュラムでは、高校の理科の内容をもっと厚くする予定で、具体的には授業単位数を増やします」

 『もうひとつの学校』と明言している「放課後講習」では、塾・予備校に匹敵する内容を提供している。中学生・高1は英・数・国、高2・3は理・社が加わり、16時から1時間半(中学生は1時間)の習熟度別授業が行われる。出席率は7〜9割、生徒は部活動とバランスをとりながら参加している。「放課後講習」のひとつ、「サテライト講習」も選択可能だ。1人1台のテレビで、河合塾のビデオ講義を受けた後、青稜の先生たちが質問を受け付け、解説も行う。連日満員の人気講座だ。

 青稜らしい「面倒見の良さ」の一面として、英語だけは先取りをせず、丁寧に指導する姿勢をとっている。座学の充実はもちろん、英語で書き、発言・発表し、全身で英語を活用する、参加活動型の授業を目指している。

 「割とおとなしい生徒が多いんですよ。『国公立大なんて無理』と尻込みする彼らが本来持っている実力、人間力をもっと伸ばしてあげたい。建学の精神は『社会に貢献できる人間の育成』。勉学のみならず、日々部活や行事で、協調性や人間関係力を生徒たちは育み、成長していますから、教員たちも日夜努力、自己研鑽しなければなりません」

 ハードの充実に併せて、ソフト面でも自己鍛錬を続ける青稜から、今後も目が離せない。

 
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