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中学・高校受験:学びネット

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和洋国府台女子中学校・高等学校

 
  和の心を理解する礼法を通じ
国際交流につなぐ
 
国際交流を行うためには、まず自らの国の精神を身につけ、自国文化を理解することが大切であるという考えを基に、礼法や箏曲を授業に採り入れている和洋国府台女子中学校・高等学校。緑多い恵まれた環境の中、和の心を理解した日本を代表する女性ならんと、日々生徒たちが研鑽している。

校 長: 赤羽 新一
住 所: 中学校 〒272-0834 市川市国分4−20−1
  高等学校 〒272-8533 市川市国分2-3-1
電 話: 中学校 047-374-0111
  高等学校 047-371-1120
交 通: 中学校 : JR総武線市川駅・松戸駅下車、または北総開発鉄道北国分駅下車、京成バス国分・北台バス停徒歩7分
高等学校 : 京成電鉄国府台駅下車徒歩10分
学生数: 中学校  565名
高等学校 1,194名 (2004.7.1現在)
ホームページ: http://www.wayo.ac.jp/konodai/

 

和魂洋才の精神を基に 行われる礼法の授業

 和洋国府台女子中学校・高等学校が最も大切にしているのが、「和」の心を持ち、「洋」の価値を知る「和魂洋才」の精神である。生きた英会話教育をはじめ、グローバルな視野を持ち、多くの諸外国とコミュニケーションを図ることのできる人間育成は様々な学校で採り入れられているが、和洋国府台では、海外のことを学ぶだけでは本当の国際交流にはならないと主張する。
「国際交流の手段として役立つのは、互いの国を理解しようとする精神であり、英会話はその時に役立つ1つのツールです。ただし、このときに他国を理解するためには、自分が日本人である自覚と誇りを持っていなければなりません。『個の時代』が叫ばれて久しいですが、国籍を持たない個人はいませんから、まず自国のことをしっかりと理解し、日本人として諸外国の方々との関係を築いていくことのできる個人が重要なのです」。
  こう語るのは太田陽太郎教頭。和洋国府台ではこの考え方を礎にした礼法を指導している。特に中学1年生はこの礼法を授業の一環として採り入れており、同じく和の心を知る箏曲の時間と同様に週1時間必須となっている。

  これらの授業が行われるのは、校舎とは別に建てられた『春望亭』という名の日本家屋。床の間や枯山水に似た庭園を望むことのできる畳を敷き詰めた部屋は、フローリングやタイルの硬質な床の多い現代に育った生徒にも「暖かい」「畳の匂いがいい」とおおむね好評。茶道を基本にした授業では、歩き方やあいさつの仕方、お茶・お菓子のいただき方などを専用に作られた教本を使いながら学んでいく。後期になれば、浴衣を自分で着ることができる指導も行われており、緊張する時間ではあるけれど、生徒たちはみなこの授業を心待ちにしているそうだ。一方、箏曲の授業では爪の付け方から始まり『さくらさくら』『夕やけこやけ』といった季節の流れに合わせた日本の曲を専門の教員が指導していく。これらを授業として学ぶのは中学1年と高校1年のみだが、進級してからも礼法や箏曲を学び続けたい生徒は、クラブ活動での継続が行われており、6年一貫教育という長い時間をかけて多くの生徒が和の心を学んだ上での真の国際理解を体得している。

生徒の希望進路に合わせ 工夫を凝らした指導で導く

 和洋国府台中学校校舎は見晴らしのよい高台に建ち、緑多い環境の良さが生徒や保護者に好まれている。また、学生を巻き込むような犯罪が多い現代において、生徒たちの安全を守るために10便ほどのバスが広く通学圏内を走り、快適な通学時間を過ごせるようになっているのである。
「中学時は成績向上と同じくらいに人間関係の育成も大切ですから、習熟度別クラス分けは実施していません」と太田教頭は語る。しかし、どうしても理解度の差が出てしまう英語・数学に関しては教科ごとに習熟度別授業を採り入れるなどの工夫が行われている。また、保護者にも子どもたちが日々どのような指導を受けているのかを理解してほしいと、学習の流れをまとめた手引き書をガイドブックとして配布。家庭との信頼関係を深めるアイテムとして双方に重宝されている。

  高等学校は中学校より少し離れたところに建ち、周囲は閑静な公園緑地で非常に良い環境に満ちている。こちらでは併設中学からの進学生と外部入学生の両方を受け入れているが、内部進学生は6年一貫教育という利点を生かした前倒しの授業が行われており、中学3年の2学期からすでに高校の教科書を導入しているために、外部入学生と授業の進度差がある。これを緩和するために高校1年時には外部入学生とは別クラスでの授業となるが、1年を終えるころには差がなくなるために、2年では外部・内部生を混合し、文系・理系の進路別に分けたクラス編成が行われる。
  また、十数年前までは併設の大学や短大への進学を目指す生徒が多かったが、最近は8割近い生徒が外部の大学や専門学校、なかには国公立大進学を目指しており、昨年度からこのような難関大学受験に対応する普通科特設コースを設置。週2回の7時限授業などで、生徒の進路をより確実なものにしている。このコースには希望者も多く、高校入学後に途中から入りたいと希望する生徒もいるために、今年度は高校1年次の3学期でもコース編入テストを行い、一定の成績を修めればコースの変更が可能になるチャンスを設けている。これらの授業方針の良さを裏付けるように実績も年々伸びており、高等学校の大学現役合格率は学校全体で9割近い高さとなっている。
  一方、和の心を学び続けたい生徒には高等学校校舎内に設けられた茶室があり、中学校と同じく礼法の何たるかを学ぶことができる。また、洋の理解についても、日本語が一切禁止のネィティヴスピーカーによる英会話の授業のほかにも、意欲のある生徒にはオーストラリア姉妹校への1年留学や3カ月の短期留学、また3週間の語学研修などの制度もあり、個々の生徒の未来に道を広く開いている。

 
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