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中学・高校受験:学びネット

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広尾学園中学校・高等学校

 
  国際社会へ導くハイレベルな教育環境 平成23年に医進・サイエンスコースを新設
平成17年に大橋清貫理事長が就任。以降、男女共学化や特進コースの開設などの大改革が瞬く間に成果を上げ、女子の伝統校から進学校へ鮮やかな変貌を遂げてきた広尾学園中学校・高等学校。生徒や保護者の支持も熱く、今年は約2,500人の受験生を集め、昨年に続いて、都内私立中学で受験生数ナンバーワンの人気校に輝いた。改革5年目の今年も、新たな試み満載で改革を加速させる。進学校として充実度を増す同校の取り組みについて、金子暁広報部長に話を伺った。

校 長: 大橋 清貫
住 所: 〒106-0047 東京都港区南麻布5-1-14
電 話: 03-3444-7272
交 通: 東京メトロ日比谷線「広尾」駅下車3番出口すぐ、JR「品川」駅・「新宿」駅より都営バス[品97]またはJR「目黒」駅・「千駄ヶ谷」駅より都営バス[黒77]乗車、「日赤医療センター下」か「広尾学園前」下車
学生数: 中学校  725名
高等学校 851名
(平成22年4月現在)
ホームページ: http://www.hiroogakuen.ed.jp

 

5年間で偏差値20ポイント増
上昇必至の進学実績

 最初に取り組んだのは授業力の改善。特筆すべきは、学期ごとに担当教科の試験を課す教員研修だ。センター試験、難関私立・難関国公立大学試験の3種類の問題に備え、ほぼ10年分の過去問を猛勉強することで、教員一人ひとりが大学受験のエキスパートに生まれ変わった。「新人、ベテランに関係なく、全員がとにかく授業をよくしていこうという目標に向かっていきました」と金子広報部長は振り返る。

 授業の作り方も大きく変えた。クラス全体に合わせるのではなく、あえて上位層をリードしていくスタイルにすることで、全体のやる気がアップ。その一方で、生徒の学習進度に個別に対応した英語と数学の小テスト「P.L.T(Personalized Learning Test)〔高校は英単語プログラムV-P.L.T(Vocabulary Personalized Learning Test)〕を強化してきた。

 金子広報部長は「朝は『P.L.T(V-P.L.T)』でスタートします。これを始めてから、生徒の様子が『勉強するのが当たり前』という雰囲気に変わりました」と喜ぶ。

 定期試験後に全生徒に配られる「解答解説集」は、まさに教員の熱意の結晶。厚さ4センチに及ぶこのオリジナルテキストには、出題意図までが詳細に記されている。同校の定期試験は、学習内容を定着させようと、出題範囲を反復する独自のシステムのため、このテキストが次の試験対策でも大活躍する。

 こうした学校側の努力や特進コースの設置がハイレベルな生徒を呼び込み、高校偏差値はこの5年間で47から67へ脅威の20ポイント増。今年は東京工業大学に合格者を輩出するなど、難関私立・難関国公立大学への進学実績を順調に伸ばしている。「今年は特進T類コース(中学校は特進選抜クラス)の卒業生が28人でしたが、来年は100人、再来年は200人に増えるので、自ずと進学実績は上がっていきます」と金子広報部長は自信をのぞかせる。

学内で留学体験も
“世界スタンダード”を実感

 既存のクラス・コースを整理し、よりハイレベルなクラス編成へ特化してきた同校だが、来年から高校に医進・サイエンスコースを新設。医学部や最先端理・工学部を目指す生徒を対象に、例えば、中学3年で英語でプレゼンテーションできるというような高い学力を養成する。

 「入学してくる生徒の層がどんどんレベルアップしているので、そうした生徒たちに対応しようと開いたサイエンス系の講座が大人気。そこで、生徒たちのニーズに合わせる形でこのコースを作りました」と金子広報部長。新コースの設置が、同校のレベルをどこまで引き上げるのか、期待される。
ところで、この講座は通年、「キャリア教育」として、最先端の研究の第一人者を招いて開催。「“本物”に触れ、社会でさっそうと活躍できる力を身に付けてほしい」と、サイエンス教育・国際教育に力を入れてきた同校らしく、「ロボットプログラム」をはじめ、高度な講座が目白押しだ。この他、学年に関係なく、好きな講座が選択できる全89講座(平成22年前期)の「土曜講座」も充実。質の高い授業と多彩な教育プログラムを備えた抜群の環境が、生徒のやる気を刺激する。

 国際教育の要は、帰国子女受け入れ校の伝統を生かした英語教育。6年間で国内外の難関大学進学を目指す特進インターナショナルクラス(高校は特進インターナショナルコース、共通してインター)では、ほとんどの授業を英語で行っている。今年から特進インターナショナルクラスをアドバンストとスタンダードの2グループに分け、受験生はレベルに応じた選択が可能になった。

 ユニークなのは、特進選抜クラスの生徒でも、ほぼ全員が帰国子女というアドバンストグループの授業を体験できる「学内留学」制度だ。「英語はもちろん、インターの授業は1人1台パソコンを使い、調べ学習やグループ学習が多いなど、アクティブな内容。『これが“世界のスタンダード”なんだ』と実体験できるのがこの制度のメリットです」と金子広報部長は胸を張る。

インターナショナル&
サイエンス・ストリートが出現

 教育環境の整備はハード面でも進む。来年3月完成予定の第2新校舎は、インターのクラスが並ぶ「インターナショナル・ストリート」、物理、化学、生物の3つのサイエンスラボが並ぶ「サイエンス・ストリート」として特色づける。

 すでに完成している生物ラボは、「大学の研究室レベル」と学外研究者の評価も高い。3つのラボの完成後は、全学年で週1時間以上の実験授業が実現、サイエンス教育がさらに充実する。特に医進・サイエンスコースはラボを活用し、「白衣で過ごす3年間」になるという。

 また、高校3年生の「受験生フロア」では、廊下に机や椅子、ホワイトボードを設置し、勉強しやすく、教わりやすい工夫を凝らす。

 大使館が建ち並ぶ街・広尾にある同校は、校内もインターナショナルかつアカデミック。最高の教育環境が、生徒が国際的なステージへ上っていくための一歩を、力強く後押しする。

 

 
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