サイト内検索:
 
中学・高校受験:学びネット

 学びネットは、中学、高校受験のための情報ページです。学校紹介や塾経営にお役立て下さい。

今月号の紹介 学校散策 塾長のためのマンスリースケジュール 購読案内 会社案内
学校散策 ・関東校・ 関東一覧
   

昌平中学・高等学校

 
  生徒の将来の可能性を最大限に引き出し、 世界に羽ばたく人材を育てる
4年前に小池仁前校長が「ニュー昌平」を宣言、以来始まった怒涛の改革が実を結び、進学実績が飛躍的に伸長している昌平中学・高等学校。短期間で成功を収めた改革は、全国的に注目を集め、埼玉県東部の田園地帯にありながら、異彩を放っている。本年度は、改革当初から小池氏とともに躍進の担い手となった城川雅士氏が新校長に就任し、改革の2期目をスタートさせた。同時に中学校も開校、中高一貫校の強みを生かした新たなチャレンジが始まる。

校 長: 城川 雅士
住 所: 〒345-0044 埼玉県北葛飾郡杉戸町下野851
電 話: 0480-34-3381
交 通: 東武日光線「杉戸高野台」駅より徒歩15分または「昌平高校」行路線バス5分・JR「久喜」駅より「昌平高校」行路線バス15分、東武伊勢崎線「和戸」駅下車自転車8分
学生数: 中学校  43名
高等学校 1,206名 (2010.07.1現在)
ホームページ: http://www.shohei.sugito.saitama.jp

 

右肩上がりの進学実績
教師の熱意で東大合格も

 第一期の改革を「意識改革の期間でした」と振り返る城川校長。1年目はカリキュラムの見直しと教員研修の強化に着手。2年目からは放課後講習の充実、模擬試験や進路面談の増強、オリジナル教材の配布などを次々と実行に移した。

 その際、教員が担当教科に注力するのではなく、生徒の進路に沿った教科指導を優先したことが、改革がスムーズに進んだ理由だ。「自慢は教科間のチームワークです」と城川校長。「手を掛け、鍛えて、送り出す」が同校の教員モットーだが、全教員が生徒の可能性を最大限に引き出すことを強く意識し、一丸となったからこそ成功した改革だった。

 こうした教員の熱意や適性を見極めた指導が、生徒のやる気を大いに刺激した。進学実績は「昌平高等学校」に改名した3年前と比べ、右肩上がりに上昇。新生昌平一期生が卒業した今年は、東京大学を筆頭に国公立大学へ15人、難関私立大学へ17人が合格した。

 東大に進学した生徒は塾に通わず、同校の勉強だけで合格。「入学当初はごく普通の生徒でしたが、教員が勉強にとことん付き合ううちに、全国模試の成績が全国11位にまで上がりました。実は県立高校に不合格で入学してきた生徒だったのですが、『あの時、県立に落ちて本当に良かった』と周囲に話していたそうです」と城川校長は顔をほころばす。

 進学実績を伸ばしたのは、特別進学コースの生徒だけではない。改革のひとつで「全校生徒が英語を得意とするよう」に始まった「パワー・イングリッシュ・プロジェクト」は、英語の授業時間の充実や英検全員受験、カナダへの修学旅行などで、生徒が英語に触れる時間を大幅に拡大。その結果、標準進学コースからも、英語を特技として早稲田や慶応などの難関私立大学へ進学する生徒が続出した。

一流人から世界を学び
視野を広げる人間教育

 こうした教科指導の拡充とともに改革の柱となったのが、「人間力」の養成だ。一流の世界を知ることで視野を広げてほしいと、各界の逸材を招聘。同校の教育理念に共感し、サッカー元日本代表主将の藤島信雄氏(サッカー部チームディレクター)や、高校ラグビー部監督として全国優勝5回の実績を持つ中村誠氏(ラグビー部総監督)が指導力を振るうほか、今年から、実業団駅伝の強豪・京セラの陸上部前監督の大森国男氏が陸上競技部総監督に着任した。

 こうした一流の指導陣が教えるのは、部活動だけではない。大森氏は英語教師として着任、中村氏も体育を指導している。「すべての生徒が一流の方の考えに身近に触れ、自分もそうなりたいという目標を持ってほしい」と城川校長は期待する。

 同校では、各界の第一線で活躍する人物を招いての講演会や芸術観賞会も設けており、今秋の文化祭では、多くのオリンピックメダリストを育てた陸上競技指導者の小出義雄氏が講演する。

 教科指導においても一流の指導陣が揃った。元本郷中高校長の高橋雄氏(理科)、元浦和明の星中高進路指導部長の風間栄四郎氏(国語)、元広尾学園中高学習司令センター長の小泉豊氏(理科)など、各分野の経験豊富な人材が集結し、生徒をサポートする。「学校にとって最も大事なのは、生徒の日々の相談役である教師です」と城川校長は力を込める。

ノウハウをシステム化
誇りと達成感生む学校へ

 生徒の可能性を広げる教育は、新設の中学校でも顕著だ。水曜日は「スペシャル・ウエンズデイ」と題し、博物館見学や企業訪問などの体験学習を行う。その中の「プロジェクト学習」は月に一回、日本教育大学院の教授が「世界を知る」というテーマで出前講義、生徒が世界と自分の関係性を考察する貴重な機会となっている。

 「世界を知り、バランス感覚や広い視野を養って、深めた専門性を社会のため、そして将来の日本と世界のために役立てられる人材を育てたい。勉強だけの6年間ではないんです」と城川校長。その言葉通り、スポーツ強豪校としても知られる同校は今春、女子剣道部、男子バスケットボール部、陸上競技部、硬式テニス部が関東大会に出場。改革の熱気は学習面だけでなく、部活動でも生徒のやる気を高め、良好な成果を生んでいる。

 「躍進の立役者である小池前校長の後を継ぐということで、責任の重みを感じています」と表情を引き締める城川校長。すでに大きな飛躍を遂げ、今後は何を目標とするのか。

 「改革2期目はこれまでのノウハウをシステム化し、埼玉県の学校の中でもさらに安定した進学実績を作り、生徒をしっかり伸ばすことができる“チーム”を作っていきます。東大合格者を出したことや各部の活躍は、生徒たちに『自分たちもやればできる』という勇気や自信を与えましたが、生徒が本校に誇りを持ち、進路の目標を達成して卒業できるような学校を目指していきます」

 同校ではグラウンドを人工芝で覆い、4階建て校舎や体育館の新築を予定するなど、ハード面の改革も進む。絶好の環境で生徒たちがどこまで伸びるのか、今後ますます目が離せない。

 
  ページの先頭へ戻る
manavinet」運営 / 「塾ジャーナル」 編集・発行
株式会社ルックデータ出版
TEL: 06-4790-8630 / E-mail:info@manavinet.com
Copyright© 2004-2003 manavinet. all rights reserved.