サイト内検索:
 
中学・高校受験:学びネット

 学びネットは、中学、高校受験のための情報ページです。学校紹介や塾経営にお役立て下さい。

今月号の紹介 学校散策 塾長のためのマンスリースケジュール 購読案内 会社案内
学校散策 ・関東校・ 関東一覧
   

桜美林中学校・高等学校

 
  基礎学力の養成と綿密な進路指導で 10年ぶりの東大合格者も誕生!
キリスト教精神に基づき、多文化共生の教育と語学力に優れた国際人の育成を目指している桜美林中学校・高等学校。今年は午後入試に昨年を上回る受験者が集まった。また、東大合格者を出すなど、高い進学実績を残した。心の教育を大切にしながら、常に進化し続ける同校の取り組みについて、杉本きみ子中学教頭と藤崎堅信高校教頭に語ってもらった。

校 長: 本田 栄一
住 所: 〒194-0294 東京都町田市常盤町3758
電 話: 中学校 042-797-2668
高等学校 042-797-2667
交 通: JR横浜線「淵野辺」駅下車スクールバス5分または徒歩15分、小田急線・JR横浜線「町田」駅下車バス25分、京王線・小田急線・多摩都市モノレール「多摩センター」駅下車スクールバス約20分
学生数: 中学校  483名
高等学校 1,028名 (2010.07.1現在)
ホームページ: http://www.obirin.ed.jp/

 

進学率を飛躍させた
きめ細かい進路指導

 今春、10年ぶりの東大合格者を筆頭に、国公立大学へ13人、GMARCHへ176人が合格を果たした同校。早稲田、慶応、上智大学への進学率はこの7年間で約6倍に増加するなど、ここ数年の進学実績の伸びには目を見張るものがある。

 躍進の秘訣は「学部学科の選択を失敗させない指導方針にあります」と話すのは藤崎教頭。「高校では、担任は面談前に専任の進路指導部の教員から生徒の詳細データに基づいたアドバイスを受けます。こうした生徒の資質を捉えた進路指導が実ってきたのでしょう」。

 進路指導のきめ細やかさはこれだけではない。高校2年生になると、大学の学部学科を11系統に分けた中から志望を選択、進路を明確にさせる各種プログラムを実施。その一環として、卒業生を招いて「進路ガイダンス」を開いてきたが、さらに今年から、東大や筑波大など、最先端の研究を行っている大学から講師を招いての「進路講演会」を開始。「医療と美容のターゲット」など、高校生が興味を抱きそうなテーマで40近い講義を開き、生徒の向上心を高め、進路選択を成功に導くのがねらいだ。

 また、高校3年生を対象に、計14大学を訪れる「キャンパスツアー」を実施。実際の大学の雰囲気に触れ、志望校を決める格好の機会となっている。

 こうした高校の進路指導と連携を図ろうと、中学校では昨年から生徒が“学習の歩み”と名付けた冊子に試験結果を記録、自己管理する取り組みを始めた。生徒が勉強の成果を振り返り、学習目標を立てる目安として使えるだけでなく、3年間のデータを高校での進路指導に活用しようという試みで、これまで以上に綿密な指導が可能になる。

毎月の試験実施が
基礎学力を固める

 昨年から導入した午後入試で、ある一定層の生徒が集まり、偏差値が約5ポイントも上昇した同校。杉本教頭は「中学全体が落ち着きを増し、生活指導に時間をかけなくても済むようになりました」と語る。生徒に合わせた学力強化の体制を充実させ、中学校では昨年から英語と数学の「ハイクラス補習」を開講した。勉強が遅れ気味の生徒に対し、丁寧な補習を行ってきたが、成績上位層にも対応した形だ。杉本教頭は「生徒一人ひとりのレベルや満足度に応じた指導を心がけています」と力を込める。

 従来の学習システムも特長的だ。例えば、同校では中・高の6年間、年に5回、成績上位者を表彰して名前を校内に貼り出す国語、数学、英語のコンテストを開催しており、定期試験と合わせると毎月試験が実施されている。これらの試験で出題範囲を徹底的に学習することで、漢字・単語・計算力などの基礎学力を固めることができる。

 また、中学校の夏休みに実施している理科・社会の自由研究では、「導入、発展、帰結」という論理の展開が身に付く。特に理科はレベルが高く、3年間を通してゴーヤを研究し、東京電力主催のサイエンス・グランプリで優秀賞を受賞した生徒もいる。優秀な作品は同校の「探究心」という冊子に掲載されることが、生徒の励みになっている。

思いやりの心育む
多文化共生の理念

 進学実績の伸びが目覚ましい同校だが、部活動が盛んであり、緑に囲まれた絶好の環境もあってか、生徒たちはのびのびと学校生活を楽しんでいる。東大合格を果たした生徒は、同校の試験制度の手厚さが実力を付けるのに役立ったと振り返るとともに、「心にゆとりが持てる学校だから良かった」と口にしていたとのこと。

 この朗らかな校風は、キリスト教精神に基づく人間教育の賜物。自己を顧みてほしいと、週1回の礼拝の時間を大切にする。生徒は礼拝後、感想を「礼拝ノート」に綴って提出し、教員からコメントをもらう。それは言わば、生徒と教員の交換日記。「その時の生徒の心の状態がよくわかりますね」と杉本教頭は話す。

 また、多文化共生の理念の下、英語をはじめ、中国語、コリア語など語学教育が充実しているだけでなく、異なる国籍や宗教、障害を持った生徒をできる限り受け入れている。

 「例えば、イスラム教の留学生には、学校で定時のお祈りを捧げられるようにしています。人それぞれに大事にしていることがあることを身近に子どもたちに知ってほしい」と藤崎教頭。こうした環境で、生徒たちは他人を思いやる気持ちを自然と身に付ける。2年目を迎えた吹奏楽部の骨髄バンクチャリティー演奏会や、それまで8年間実施していた盲導犬育成募金といった活動も、すべて生徒が発案したものだ。

 愛校心が強い同校では、自分の子どもを通わせる卒業生も多い。また、「父親の会」が校内に四季の花を植える園芸サークルを開くなど、父母が協力的なのも同校の特色だ。「みんなが参加するのが桜美林らしさ」と杉本教頭。生徒、親、学校がひとつの家族のように結ばれ、生徒は安心感に包まれて、学力も心も大きく成長していく。

 
  ページの先頭へ戻る
manavinet」運営 / 「塾ジャーナル」 編集・発行
株式会社ルックデータ出版
TEL: 06-4790-8630 / E-mail:info@manavinet.com
Copyright© 2004-2003 manavinet. all rights reserved.