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中学・高校受験:学びネット

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日本文理学院高等部

 
  家族のような温かい指導の下 人生で大切なことを学ぶ
不登校や学習障害など、さまざまな理由で、普通登校が困難になってしまった生徒を、愛情を持って迎えてくれる学校がある。東京・恵比寿にあるサポート校・日本文理学院高等部は、生徒一人ひとりの個性を尊重し、その生徒が本当に望む道へと導いてくれる学校だ。21年度には東大合格者も輩出。独自の体験型授業「自分発見教室」などを通して、生徒が持つ無限の可能性を引き出している。

住 所: 〒150-0012 東京都渋谷区広尾2-6-2
電 話: 03-5467-5600
交 通: JR「恵比寿」駅西口より徒歩8分、東京メトロ日比谷線「恵比寿」駅より徒歩8分、「広尾」駅より徒歩12分
学生数: 150名 (2010.07.1現在)
ホームページ: http://www.nihon-bunri.co.jp

 

教師は生徒に寄り添う
カウンセラー

 「先生というより友達。家族のようでもあり、カウンセラーでもある。生徒にとって本校の教師とは、いつもそばにいて話を聞いてあげられる存在です」

 そう語るのは、日本文理学院高等部の梅木桂子学院室長。

 サポート校である同校には、精神的に傷つき、不登校になってしまった生徒や学習障害などを持った生徒など、さまざまなバックボーンを持った生徒が入学してくる。学校である以上、勉強は必要だが、その前にやるべきことがあると梅木先生は語る。

 「勉強への意欲を持ってもらうには、まず心を開いてもらう必要があります。そのために私たちは『話しかけ』から始めます。担任でなくても、各生徒については、今こういう心理状態で、NGワードは何など、情報を共有していますから、どの教師でも廊下で会った生徒には必ず声をかけますね」
生徒から相談を持ちかけられれば、授業に差し支えない限り、いつでも受け付ける。その時ポロリとこぼした言葉が、生徒の本当の気持ちを表していることも多く、日々のやり取りの中で、生徒の気持ちを汲み取るよう、全職員が努力している。

 同校は普通科3コース制をとっている。「全日制課程」は週5日制で、午前中は高校の必須単位教科を学び、午後は自由選択授業や小・中学校の内容まで戻って学習する基礎授業や選択授業が行われている。

 普通登校が難しい生徒には、週3日の「フレックス課程」。また、自宅まで教師が赴いて学習支援を行う「マンツーマン課程」もあり、いつでもどの課程への編入が可能。初めはマンツーマン課程だったが、フレックス、全日制へとステップアップしていく生徒も多い。生徒数は1学年2クラス。1クラス約15人からスタートする少人数制だ。

 「現在はほとんどの生徒が全日制です。途中編入の生徒も多く、3年後には新入生と編入生の割合は半々になります。在校生は編入生の不安な気持ちがわかりますから、いろいろと気遣いをしてくれますね」

 途中編入であっても、自然に学校に溶け込める雰囲気がここにはある。

潜在能力を引き出し
東大理科T類に合格

 卒業生の進路は4年制大学、短大、専門学校、就職とさまざまだが、同校の生徒のうち、約3分の1が大学進学を希望している。この春、そんな生徒たちの励みになる進路報告があった。同校から東大理科T類の合格者が出たのだ。

 無類の頑張りを見せたのは、マンツーマン課程で在籍していた男子生徒。中学から不登校になったものの、同校に通ううち「数学者になりたい」という夢を持つようになった。教師から「夢を叶えるために大学進学を目指そう」と励まされ、一念発起して猛勉強。当時英語はABCから始めるレベルだったが、最終的には偏差値80まで伸びた。

 「『このままではいけない』という気持ちが強いバネとなり、粘り強く頑張り続けられたのだと思います」と梅木先生は語る。

 この生徒のように、生徒一人ひとりが持っている能力は未知数だ。同校では、そうした生徒の可能性を最大限に引き出す教育を目指している。偏差値重視の学歴社会では、自分にとって何が本当の幸せなのかを見失いがちだ。それに気付くための手助けをするのが、この学校の教育方針の根底にある。

 東大や難関大学に進学する生徒もいれば、大学進学できる学力はありながら、「親に迷惑をかけたくない」と就職活動をする生徒もいる。その生徒は氷河期と言われながらも見事内定を獲得。「その生徒の人間性を評価してもらった結果です」と梅木先生は嬉しそうに語る。

 このように生徒の持つ潜在能力や人間性を育てる素地を作っているのが、同校独自の「自分発見教室」だ。

日野原重明先生から
「命のバトン」が渡された

 同校の特色である「自分発見教室」とは選択授業のひとつで、スポーツやボランティア体験など、自分の好きなことにチャレンジできる体験型授業だ。

 昨年6月22日には、日野原重明先生を招いて「命の授業」が行われた。98歳でもなお現役医師として活躍されている日野原先生は「命とは自分のためにではなく、誰かのために使われた時間」と語りかけ、「今できることをやろう」と生徒にエールを送った。

 他にもヘアメイクアーティストのIKKO氏と語り合う機会や、難民救済をしているNPO団体から世界各国での活動を紹介してもらうイベントなどを実施。生徒たちは机上だけでは学べない貴重な体験をしている。

 また、慶応義塾大学文学部の社会学専攻の学生と一緒にワークショップも実施。慶応の学生はワークショップだけでなく、クラブ活動の指導などでも協力。大学生との交流は生徒たちにも刺激となり、普段はほとんどしゃべらない生徒も「今度、大学生はいつ来るの」とリクエストがくるほどだ。

 「生徒が本来持っている能力を、社会に出たとき、どう生かしたらいいか。それを考える経験をさせてあげたい。人の痛みもよくわかっている生徒たちなので、その分強くなれる。本校での学習を通して、社会の役に立てるような人材を輩出したいというのが、私たちの大きな夢です」

 サポート校である同校の生徒が卒業するのは、千葉県・鴨川市にある提携校の文理開成高等学校。親校として同校を心強くバックアップしている。

 
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