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中学・高校受験:学びネット

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共立女子第二中学校・高等学校

 
  共立女子大の学舎を新校舎に改築 教育制度の大改革でパワーアップ
豊かな自然に溶けこむ広大なキャンパスで育む「自分らしさ」。共立女子第二中学校・高等学校では、中高6ヵ年一貫教育の完全化に向けて、新たなクラス編成を導入。「先取り学習」を見据えた新カリキュラムを段階的に整備するなど、「スクール・リノベーション2011」が進行中だ。新校舎に移り、進学校としての実力をさらに高めつつ、多様化する生徒の進路希望をきめ細かくサポートする、学校の新たな挑戦に迫る。

校 長: 関 和彦
住 所: 〒193-8666 東京都八王子市元八王子町2-786
電 話: 入試事務室 042-661-9952
交 通: JR中央線、京王線「高尾」駅下車、徒歩5分の学園バスターミナルからスクールバスで約9分
学生数: 中学校  373名
高等学校 604名 (2010.07.1現在)
ホームページ: http://www.kyoritsu-wu.ac.jp/nichukou/

 

学習のための充実した環境
広大なキャンパスの中心に

 JR中央線、京王線の高尾駅近くから乗車できるスクールバスは、緑豊かな多摩御陵の脇を抜け、小高い丘にある八王子キャンパスの大学1号館前で停車する。改築用テントで覆われているこの建物が、来春から共立女子第二中学校・高等学校の中心棟となる。

 大講堂(1,500人収容)、総合グラウンド(スタンド2,000人収容)、ソフトボールグラウンド、9面のテニスコート、12打席・グリーン2面のゴルフ練習場など、充実した環境を誇る緑豊かなキャンパスは、2007年に共立女子大学・短期大学の教育機能が神田一ツ橋キャンパスへと集中したのを機に、空いた大学の5つの教育棟を同校の教育施設へと生まれ変わる。

 「内装、外装、配管までリニューアルします。工事は今年3月に開始。来年1月には引越しを済ませ、新入生を新校舎で迎えたいですね」と期待を込めて語るのは、学校ホームページの作成と運営管理も担当している入試広報部副主任。ホームページでは、教育改革の進捗に関する最新情報が、リアルタイムで発信されている。

 今回の新校舎の移転も含め、学校が掲げる教育改革のコンセプトを「生徒の希望をかなえること」と副主任は語る。「昔に比べて、生徒の希望は多様化しています。学校生活での希望、将来の志望の両方を個々にサポートする体制を整えたいですね」。

 大学4号館は高3専用の校舎となり、大学受験に向けて集中できる、静かな環境を用意。憩いの場となる大きな中庭を挟んだ向かい側の1号館には、これまで不足していた習熟度別・少人数授業用の小教室を多めに設置する。また1号館には、オープンスペースを随所に多数設ける予定。「休み時間や放課後になると、相談や面談・勉強の質問をする生徒で、研究室や職員室の前があふれ返ります。そこで職員室の前などに広いオープンスペースを設けて、生徒の質問に落ち着いて答えられるように配慮しました。今は廊下に椅子を運んで話す状態ですので(笑)」。9号館には広く使いやすくなった図書館と自習室が、大学家政学部の実習実験棟だった7号館には、元からある設備を生かした理科教室や調理室のほか、技術・芸術系の教室、カフェテリア等が置かれる予定だ。

勉強もやりたい! 行事やクラブも大好き!!
両方を満足させる教育改革

 もうひとつの大きな改革は、中高6ヵ年一貫教育のメリットを最大限に生かした「先取り学習」の導入。

 「これまでも教科によって先取り学習を行っていましたが、学校として明確な形で積極的に導入していくことになりました」と副主任。中3の1学期で中学課程を、高2の3学期までに高校課程を修得する。そのため、カリキュラムも国数英の単位数を増やした新カリキュラムに改訂。来春入学する新中1生から本格導入していく予定だ。

 「増単と同時に年間の行事を見直し、授業時間数を増やします。ですから無理のないペースで丁寧な授業が行えます。学力を伸ばすのは当然ですが、特色も残していきたい」と副主任は語る。

 では、同校の特色とは何か、副主任に聞いてみた。「勉強以外のことにも目を向けるバランス感覚です。『クラブや習い事や行事を頑張りたい』という生徒もいれば、『自然の中でのんびり過ごしたい』という生徒も。いろんな生徒がいる中で、個々の希望に応えられるシステムを作っていきたいというのが基本です。多様な生徒がいるのは、教師にとっても生徒にとっても良い傾向ですが、一人ひとりに対処していくのは大変難しい。でも本校は、それに向っていきたいですね」。

 同校では中3と高1の2年間を、AP(特進)クラスとS(スタンダード)クラスで分けている。高2・3になると、文系特進・文系・理系・文理系(高3のみ)などのコース制となる。

 「APや文系特進コースでは、国公立・早慶上智・GMARCH以上をねらって入れるような授業内容を行い、最終的には全クラスをこのレベルに上げることが目標です」と副主任は説明する。「それぞれの生徒の特性に合った学習・生活指導を行いながら、高校過程を高2までに終わらせることで、高3では今まで以上に生徒個々の志望に沿う、明確な特性を持たせた授業ができる、というのが、今回の改革全体のコンセプトです」。

10年先の未来を見据えて
自ら積極的に動ける生徒に

 平成22年度の大学合格実績では、卒業生184人中、共立女子大学・短期大学に72人、早慶上智・GMARCHには前年より16人増加の42人。この活発な伸びを支えるひとつが、共立独自の「併設校特別推薦制度」だ。これは共立女子大学・短期大学の推薦合格を得た後でも、外部大学の受験を許可する制度である。

 また、中学校入試の特色として、昨年度より「総合選抜入試(併願優遇)」の枠を設定。公立中高一貫校受験で行われている適性検査と同じような形で入試を実施し、一般の受験生とは違うタイプの学生にも、積極的に門戸を開いている。

 進学校としての実力を着々と蓄えながら、多様性をも許容する道を邁進する共立女子第二中学校・高等学校。目指す生徒像を副主任はこう説明してくれた。

 「単純に『大学へ行く』という目標だけで過ごすのではなく、10年後、20年後にしっかりとした社会人になれるように、今の自分を伸ばそうと積極的に動ける生徒であってほしいと思います」

 それは、同校ならではの、上質な「伸びやかさ」だ。

 
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