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中学・高校受験:学びネット

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埼玉栄中学・高等学校

 
  904人が希望を胸に 入学、中学・高校合同入学式
4月8日(木)、満開の桜に見守られ埼玉栄中学校・高等学校の平成22年度の入学式が行われた。晴れて新入生となったのは中学校119人、高等学校785人の総勢904人。新1年生は制服姿も初々しく、晴れやかな表情で式に臨んだ。

校 長: (中学校)金子美智雄
(高等学校)佐藤 孝司
住 所: 〒331-0047 埼玉県さいたま市西区指扇3838
電 話: 048-624-6488
048-621-2121:中学入試広報センター
交 通: JR埼京線「西大宮」駅徒歩3分、JR高崎線「宮原」駅より路線バス7分
学生数: 中学校  354名
高等学校 2,171名 (2010.05.1現在)
ホームページ: http://www.saitamasakae-h.ed.jp/

 

 中学校は11回、高校学校では39回を数える今年の埼玉栄の入学式。昨年3月、学校から徒歩3分ほどのところにJR埼京線(川越線)「西大宮」駅が誕生したことで、交通の便がぐっと良くなった。入学式当日は晴天に恵まれ、駅から真新しい制服に身を包んだ新入生たちが続々と校門をくぐった。

 入学式の場となった総合体育館は、904人の新入生と列席する保護者、来賓らでぎっしり。開始時刻が近付くにつれ、会場は静かになり、厳粛な雰囲気の中、入学式が始まった。

 開会の辞、国歌斉唱の後、入学許可が行われた。担任教師から名前を呼ばれた生徒が「ハイ!」という声と共に起立。全員が起立したところで、中学生は金子美智雄中学校校長から、高校生は佐藤孝司高等学校校長から入学許可を受けた。

 佐藤校長は式辞で、建学の精神である「人間是宝」と校訓「今日学べ」を挙げ、「人は誰でも無限の可能性を持っています。本校ではそうした可能性を伸ばすべく、進学指導・海外研修・学校行事など特徴あるカリキュラムを組んでいます。皆さんもこうした機会を生かし、実りある学校生活を送ってください」と語った。

 また、何かを始める際に一番大切なことは「目的を立てること」と言い、自分が何をしたいのか、明確な目的を持つようにと諭した。さらに「自分以外のものはすべて先生である」という言葉を引用。気持ち次第であらゆることから学ぶことができるとし、「入学に際し、今一度、自分は何を学ぶのかを考えてほしい」と激励した。最後に「良き友は一生の宝。同級生に限らず先生、先輩後輩との出会いによる良い人間関係は皆さんの人生を豊かにしてくれます。お互いに助け合い、切磋琢磨してほしいと思います」と締めくくった。

 続いて来賓の祝辞、祝電の披露が行われた。次に中学校・高校の代表生徒により「新入生誓いの言葉」が述べられた。

 中学校の代表はスーパーセレクトクラスの芝郁哉君。「施設や学習環境の整った素晴らしい本校に入学を許可され、感激で胸が一杯です。情熱溢れる先生方の指導を受け、充実した中学生活を送り、自分を磨きたいと思います。そして、部活動や学校行事を通して、友たちと交流を深め、生涯を通しての友をつくりたいと願っています。私たち1年生は今日から『人間是宝』『今日学べ』」を胸に刻み、先輩たちを見習って、本校の生徒としての自覚と誇りを持って、一生懸命頑張ることを誓います」と宣言した。

 高校生代表は、普通科の吉田龍仁君と保健体育科の松山千紘さん。吉田君は中学の入学式でも代表で誓いの言葉を述べた経験を持つ。

 「私たちは心身共に健康で明るく楽しい高校生活を送るために、一人ひとりが敬愛と感謝の心を持って個性を磨き、社会の宝となれるよう努力いたします。本校には大学進学の実績をはじめ、日本は元より国際的に活躍されている部活動など、数限りない栄光の足跡があります。私たちも先輩方に負けないよう、文武技芸の四道の活気ある本校で、何事にも一生懸命挑戦していきたいと思います。校長先生をはじめ、諸先生方のご指導を受け、立派な高校生となり、本校の発展に力を注ぐことを誓います」と力強く宣誓した。

 その後は、保護者代表からの温かいあいさつの言葉が送られ、最後に中学校・高校の校歌が歌われて入学式が終了した。

初の慶応大学合格者!

 埼玉栄中学校は今年開校11年目。2004年に入試改革を行い、それまでの専願制を廃止した。以降受験者数は増え続け、県内有数の人気校に成長している。

 2010年度の大学受験は、入試改革時に入学した5期生が受験に挑んだ年。初の慶応大学合格者が出た他、埼玉大、首都大を含む国公立に6人、早慶理に17人、GMARCHに22人が合格するなど、大いに躍進した。内進生の大学合格数も昨年は105人だったが、今年は1.5倍の151人。一部の生徒だけでなく、学力が全体的に大きく底上げされたことがわかる。

 入試広報センター長の本間一行先生は「2004年当時の本校の偏差値は、塾の偏差値表にも載らないほどだったと思います。それが入学後の6年間で、高校の偏差値に換算して20近くも伸びました」と嬉しそうに語る。

 同校では朝の0時限授業や7時限授業、サテラインゼミの実施など、さまざまな指導体制で生徒の学習をバックアップ。トップレベルの大学を合格した生徒は塾に通うことなく、すべて同校でのカリキュラムで合格を勝ち取ったという。

 同校の受験者数は2007年にピークを迎え、4,141人を数えた。首都圏でも屈指の受験者数を記録したが、2008年には2回目の入試改革を行った。願書の提出方法を変え、複数回受験する場合は、初回以降5,000円の受験料が必要になったのだ。

 「それにより、実受験で欠席する生徒が少なくなり、受験生の偏差値が上がっていきました」と本間先生。成績上位層の受験生が増え、諦めた下位層の受験生は減ったものの、偏差値は昨年から今年にかけて、3〜4ポイントは上がっていると分析する。

 そんな狭き門を突破して入学した今年の中学1年生。難関大学合格を目指すスーパーセレクトクラスには9人が入学した。入学後の伸びが著しい埼玉栄中学・高等学校で、どれだけ大きく成長できるのか、大いに期待されている。

 
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