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中学・高校受験:学びネット

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成城中学校・高等学校

 
  「楽しくなければ学校でない」 学生生活を謳歌しながら、希望の大学へ
1885年(明治18年)に創設され、120年以上もの歴史を誇る成城中学校・高等学校。名前の由来は「詩経」の中の「哲夫成城」にあり、智徳ある男子こそ、社会づくり・国づくりができることを意味している。同校では勉強もさることながらクラブ活動にも力を入れており、人とのかかわりを通して、伸びやかに大きく成長することを目指している。来年度からは高3年次に国公立型・私立型に分かれるクラス編成が行われ、大学進学へのサポート体制がさらに強化される予定。早くも来年度以降の進学実績に大きな期待が集まっている。

校 長: 福居 敏夫
住 所: 〒162-8670 東京都新宿区原町3丁目87番地
電 話: 03-3341-6141
交 通: 都営地下鉄大江戸線「牛込柳町」駅より徒歩1分
学生数: 中学校  715名
高等学校 940名 (2009.11.1現在)
ホームページ: http://www.seijogakko.ed.jp

 

男子校のパワーに溢れた文化祭

 9月12日(土)・13日(日)。爽やかな晴天に恵まれた成城中学校・高等学校の文化祭「成城祭」には、朝早くから多くの来場者が詰めかけた。各教室は手作りのうどんやたこ焼き、チョコバナナを売るお店、ヨーヨー釣りやストラップを作るショップなど、工夫をこらした模擬店でいっぱいだ。

体育館ではバスケットボールの招待試合が行われ、柔道場にはOBたちが集まって、生徒と一緒に汗を流している。美術部の作品や鉄道研究会部のジオラマの見事な出来栄えにじっくり見入る人も多い。人気はシンクロナイズドスイミング「ウォーターボーイズ」で、大きなタワーを作る大技が決まると、客席からは大きな拍手が沸き起こった。

 「思い切り学校生活を楽しんで、最終的に自分の希望する大学に進学する。それが私たちの目指すところです」

 そう話すのは中田秀夫教頭。同校は週6日制で、平日は6時限。クラブ活動に使える時間もしっかり確保している。クラブ活動を重視しているのは、机上の勉強だけでは得られない人間関係が学べるため。「人との付き合い方を勉強する場でもあるので、大切にしたいですね」と中田教頭は語る。文化祭でも各クラブの盛んな活動の様子がうかがえた。

 同校では、社会の中でどう生きていくべきかという「人間性」や「価値観」の育成にも力を注いでいる。

 「生徒には我慢すること、『耐性』を身に付けてほしいと考えています。せっかく頭のいい生徒でも、パソコンやゲームから抜けられないケースも見られます。そこをいかに我慢させて導いていくかが重要です」

 時には厳しい指導もするが、「自分が悪かった」と気付けば、素直に直す生徒がほとんど。

 「叱られるからこそ、将来、人を育てられるようになります。私たちは釣った魚を与えるのではなく、釣り方を教えるのが使命。学校生活全般から人間として根本的なことを学んでほしいですね」

 人気就職先ランキングでは、毎年「成城中・高等学校」が第1位。みんな学校が大好きだ。生徒に本気で向き合ってくれる温かい先生たちに囲まれ、生徒はひと回りもふた回りも大きくなっていく。

22年度より高3から国公立コースを設置

 成城では、ゆとり教育の影響で大幅に低下した計算力を補うため、中学1年次に計算練習に特化した授業を行っている。週に1回50分の授業でテストもあり、生徒からは「つらい」という声も上がるが、2学期になるとかなり力がついてくるという。

 また、中学では単元別に高校の内容まで踏み込んで指導する「単元別先取り授業」を展開。いたずらに教科書を進めるのではなく、単元ごとに難しい用語などを用いて、より内容を掘り下げていく。高校から入学する生徒も2クラスあるため、極端な先取りはしないが、高校になってからの理解が速いと評判だ。

 同校は基本的に、成績の優劣でクラス分けをしておらず、いわゆる特進クラスがない。同じクラスの中にレベルの幅があるのが特徴だ。中田教頭は「男子は変身します。中学のときは最下位に近かった生徒が、現役で東工大に合格した例もありましたから、早い段階で成績別に分けるのは賛成しません。ただし、来年度から高3の段階で、文系・理系とも国公立型、私立型に分ける予定です」。

 元々私立志向が強く、21年度には早慶上理に101人、GMARCHには188人もの合格者を出しつつも、国公立は31人に留まっている同校。今後は国公立志望者が増えることを予測し、進路に応じた科目選択を可能にすることで、さらに弾みをつけたい考えだ。

成城が将来の夢を叶えてくれた

 最後に、卒業生の声を紹介したい。同校を平成20年3月に卒業し、現在、防衛大学校2年の西谷太志さんは高等学校から成城に入学。しかし「本当は中学校から行っていれば、もっと良かった」と話す。

 実は西谷さんは中学時代、別の私立中学校に通っていた。勉強の進み方も早く、特進クラスに入れなかったこともあり、「勉強がキツい、自分の能力を超えている」と挫折感を感じていた。そんなときに思い出したのは、中学受験のときに見学した成城の校風だった。

 「本当に自由な学校という印象があったので、ここなら自分のやりたいことをバックアップしてもらえると思いました」

 西谷さんは小学6年のときに平和学習で広島を訪れ、平和の大切さを痛感。将来は平和に関係する仕事に就きたいと決めていた。そのため防衛大学校への進学を希望。成城の先生たちは、学校の勉強と防衛大推薦のための勉強や面接の練習を両立できるよう全面的にバックアップしてくれた。「成城に入らなかったら、ここまでできませんでした。本当に入学して良かったと感じています」と西谷さん。

 現在、防衛大学校で厳しくも充実した毎日を送っている西谷さん。海外に赴任することがあれば、士官は日本の顔とも見られる存在。自分を律することも日々の中で学んでいる。

 「中学・高校時代は人生の本当の土台を積み上げていく大事なとき。成城はその土台をきちんとつくってくれる学校です。入学を考えている方はぜひ学校に来て、その様子を見てください」と受験生にエールを送ってくれた。

 
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