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中学・高校受験:学びネット

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水戸短期大学附属高等学校

 
  生徒の未来を切り開いて50年 文武両道で伸び続ける伝統校
緑豊かな名園・偕楽園のほど近く、落ち着いた環境にある私立の進学校・水戸短期大学附属高等学校。昭和34年以来、1万7,000人もの卒業生を送り出してきた同校は、平成21年、創立50周年を迎えた。2月には在校生向けに筑波大学名誉教授の村上和雄氏を招いて記念講演を行ったほか、政界や民間企業で活躍している卒業生を招いた記念祝賀会も開催。近年安定した進学実績を誇り、ますます注目が高まる同校は、50年の大きな節目を機に気持ちも一新、本年度のスタートを切った。

校 長: 田中 睦啓
住 所: 〒310-0851 茨城県水戸市千波町464番地10
電 話: 029-241-1573
交 通: JR常磐線「水戸」駅北口から関東鉄道バス(千波車庫・平須・石岡・鉾田各方面行)6番乗場乗車「千波坂上」下車
学生数: 980名 (2009.07.1現在)
ホームページ: http://www.suitan.ed.jp

 

明確なコース制が引き出した生徒の伸びる力

 SUITANの名称で愛される水戸短期大学附属高等学校。一昨年は東大現役合格者を出し、注目を集め、昨年は難関国立大学合格者を60人、難関私立には77人が合格と、着実な伸びを見せている。今春は卒業生の数が茨城県下全体で少なく、同校でも昨年に比べ1学年の人数が60人近く少なかった。しかし、国公立へ53人、難関私立へ62人合格と大健闘。生徒たちは予想以上の頑張りを見せた。

 こうした躍進の要因は、学習の習熟度別に明確に分けられたコース制だ。
同校では入試の点数により、特別大学進学SSコース(医学・理工系、最難関大学専攻)、同Sコース(国公立、名門私学専攻)、同Aコース(国公立、有名私学専攻)、進学Sコース(スポーツと進学の両立を目指す)、経済情報コース(経営・商業系大学専攻他、資格の取得)に分かれる。

 生徒は自分の学習能力に合った授業を受けられることで、勉強に対するモチベーションを上げていく。成績優秀者はさらに上のコースに変更することもある。商業科の経済情報コースは資格取得にも積極的に取り組み、AO入試にも備えた体制となっている。

 現役合格が多いのも同校の大きな特徴。今春は65%が四年制大学に合格。短大などを含めると9割が大学進学を決めている。この学校に入学すれば、確実に進学への道筋が見える安心感がここにあるのだ。

文武両道を支えるきめ細かい面倒見のよさ

 SUITANは学業だけの学校ではない。部活動も全国レベルで活躍している。サッカー部は平成19年度、全国大会に5度目の出場を果たし、Jリーグへの入団者も多い。県内トップレベルの野球部は甲子園出場の経験もあり、柔道部も全国大会の常連である。こうした運動部には進学Sコースに所属する生徒が多いが、実は特進SS、Sコースに在籍している生徒も所属し、学業との両立を立派に果たしている。同校では勉強のために「部活をしてはいけない」という指導はしていない。部活動にも魅力を感じてもらい、学生生活を有意義なものにしてほしいという、文武両道の精神がここにある。

 また、ユニークな取り組みとして同校では「Ambition」という名の日記帳を生徒に配布。その日の出来事や発見したこと、明日の目標などを簡単に書き込めるようになっている。クラーク博士の「boys,be ambitious」の言葉から名付けられたこの日記帳には、教師からの返事も赤ペンで書き込まれ、担任と生徒のコミュニケーションツールになっている。同時に文章を書く習慣を通して、文章力をつける練習、また課題解決能力の向上にも役に立っているという。

 さらに教職員は登校時だけでなく下校時にも校門に立ち、生徒と挨拶を交わす。生活指導では基本である「身だしなみ」を徹底させ、粘り強く生徒たちに指導している。他にもボランティア活動の提案なども行い、社会貢献を通じて、生徒が何か1つでも達成感を得られるような配慮をしている。

 学業だけの面倒見の良さだけでない、きめ細やかな指導が生徒を温かく見守っているといえよう。

 

「SUITANなら未来を描ける」
将来を切り開ける高校に

 県立志向の強い地域にありながら、毎年3千人もの受験者数があり、茨城県内の私学では人気の高い同校。しかし、今後は少子化の影響もあり、いかに単願の受験者を増やしていくのかが課題という。現在3分の1が単願だが、その割合を増やしていきたい意向だ。近年水戸市は、県立でも大学進学実績を誇る上位校に人気が集中する傾向があり、併願校として選ばれることも重要と話す。

 それには、中学校で伸び悩んでしまった生徒でも、「SUITANなら大学進学の道がある」と思える指導が大切だと同校は語る。これまで入学時にはそれほど突出した存在ではなかった生徒でも、次々と難関大学に合格させた実績にさらに磨きをかけていく。今まで通り7時間授業、長期休暇のゼミなどで、最大週38時間の授業時間を確保。現役合格を実現させる学力をつけさせたい考えだ。

 また、経済的に私学への進学が難しい生徒でも、特別奨学生制度や奨学金を利用すれば、同校の素晴らしい環境の中で高校生活を送ることができる。現在は1学年の約1割が奨学生で、目的意識をしっかり持った中学生が入学している。

 県立高校との差別化はもちろんだが、私立高校同士の競合の中でも、「SUITAN」ならではの生徒を大切にする校風を生かしつつ、今後は学科に特化したコースの設定や大学との連携なども見据えていく予定。

 生徒自らが「SUITANに行きたい」と望み、安心して受験できる高校を目指す。次の半世紀に向けて、水戸短期大学附属高校は動き始めている。

 
 
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