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中学・高校受験:学びネット

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東京純心女子中学校・高等学校

 
  2010年から完全中高一貫へ 国公立・理系への進学を伸ばす
花や木々に囲まれた、緑豊かなキャンパス。カトリックの教えに基づいた教育で、知性と品性を持った人間育成を目指す東京純心女子中学校・高等学校は、2010年を最後に高校入試を停止。完全中高一貫校へと移行する。現在、それに向けた新カリキュラム「純心プロジェクト」の準備が着々と進行中。今後は国公立大や理系への進学実績をさらに伸ばそうと、学習面での充実を図っていく。

校 長: 岩崎 淳子
住 所: 〒192-0011 東京都八王子市滝山町2-600
電 話: 042-691-1345
交 通: 京王線「京王八王子」駅・JR中央線「八王子」駅北口より西東京バス(戸吹・杏林大学・純心女子学園各方面)乗車、「純心女子学園」下車
学生数: 中学校 391名
高等学校 381名 (2009.07.1現在)
ホームページ: http://www.t-junshin.ac.jp/jhs/

 

一貫校へのステップ
中学入学者を増やす

 中高一貫校への移行に向け、今年度の中学入試では、定員を増やしたという東京純心女子中学校・高等学校。岩崎淳子校長は、「ここ数年、中学校への入学希望者が増え、中高一貫校に移行できる道筋が見えてきました。本校では、高校の内容を中学で先取りしますので、これまでは高校から入学してきた生徒のために別枠のクラスを設ける必要がありました。今後はそうした足踏みを解消し、中高一貫教育の良さを生かしていきたいですね」と語る。

 5月に行われたオープンキャンパスには、予想を上回る530人が来校。自然に囲まれた環境や各教科と図書館が連携して行う「調べ学習」など、東京純心ならではの教育方針が支持され、現在は河口湖や足立区から通う生徒もいる。姉妹が続いて入学するケースも多い。大学進学実績も伸びており、生徒の希望進路をかなえるべく、2010年には「純心エデュケーショナルデザイン2010」がスタートする予定だ。

 「女子はどうしても数学の力に差がでます。今後は数学を『代数』と『幾何』に分け、さらに丁寧に指導することにしました。中1と中2で基礎力を身に付ければ、大きく伸びます。まずは数学、そして今まで通り、英語にも力を入れていきます」

 他にも中学3年から「古文」のクラスを習熟度化。これも英語と同様で、好き嫌いがはっきりする教科だけに、レベル別に対応していく。

 また従来は、「国公立文系」「理系」「私立文系」の3つしかなかった進路モデルを7つに増加する。国公立や私立でも文系と理系に分け、「準理系(看護・医療系)」などを加え、さまざまな進路希望に柔軟に対応する体制を取る。

 「本校は最近、医歯薬系を希望する生徒が増えていますね。卒業したら医療関係など、人の役に立つ仕事に就きたいと考える生徒が多い証拠だと思います。希望の進路を実現させるためにも、理系や国公立大への進学を応援していきたいです」

 現在でも基礎を徹底させるため、毎日、宿題の点検、小テストを繰り返し行っている。また、漢字や英単語のテストを学年を超えて実施。下級生が上級生より上位になることもあり、生徒は積極的に取り組んでいる。

大学で役立つ「調べ学習」
こころを耕す「労作」

 東京純心が目指す「知の教育」は、図書館を軸に展開されている。図書館は中学校と高校別々に設けられ、中学の図書館は掲示物も可愛らしく、高校の図書館では教科書に出てきた作家の本が展示されるなど、生徒の知的好奇心をくすぐる工夫が至るところに凝らされている。

 各教科と連動して行われる「調べ授業」は、理科では「金属」、家庭科では「食材」などのテーマに沿って情報収集をし、まとめる「リポート作成力」を身に付けていく。

 「生徒は興味を持って面倒がらずに積極的に取り組んでいます。この学習は大学での勉強にも、いい影響を与えているようです」と岩崎校長。

 また、伝統の授業「労作」にも生徒は積極的だ。定期試験後やL.H.Rなどを使って、中1は落花生、中2はジャガイモを校内の畑で育て、収穫をする。樹木の多い同校は枯れ葉を集めて、土壌づくりから行っているという。春、校内を飾った1,500本のチューリップの世話も高1生がしている。中3では陸稲を作り、餅つきも体験。保護者もボランティアで参加する。

 岩崎校長は、父母の会も同校の特徴と言う。
「保護者の方は本当に献身的で、いろいろな場面で協力してくださいます。バザーの作品づくりなども進んでやってくれます。ありがたいことです」

聖母マリアが理想
優しくて賢い女性に

 聖母マリアを理想とした、純粋なこころと知性あふれる女性の育成を目指す同校。
「本校には、創立者・シスター江角ヤスが立てた12ヵ月の月間目標があります。月々教室に掲げますが、今年はそれをもっと具体的に徹底させていこうと考えています」と岩崎校長。

 4月は礼儀。5月は慎みという風に。この言葉をただ飾るのではなく、今年は具体的に実践できるよう呼び掛けていく。

 「5月の慎みについては、聖母マリアの慎みについて考えてみてください、と話しました。マリア様はキリストが磔になったとき、その足元に立っておられました。そのときの母としての気持ちはどうだったのか。マリア様は実は、絵にあるような美しい雲上人ではないのです。苦しいことも悲しいことも人一倍経験されています。こうしたエピソードを出しながら、マリア様を身近な存在として感じてもらいたいと思っています」

 男女に差はない。しかし、女性ならではの気配りや人を敬う気持ちをもっと育てたいと、岩崎校長は語る。今できなくても何年か先、社会に出たとき、気付いてくれたら嬉しい、と微笑む。

 岩崎校長は、中学校選びに迷っている保護者に対し、「とにかく本校に一度、足を運んでいただき、この空気を肌で感じていただきたい。生徒たちは緑に囲まれて、のびのびと穏やかに育っていきます。嘘や見せかけではない、この生徒たちの素直な様子を見ていただきたいですね」とメッセージを送ってくれた。

 
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