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中学・高校受験:学びネット

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立教池袋中学校・高等学校

 
  学院創立135周年を迎え中・高・大の一貫連携教育を目指す
今年創立135周年を迎える立教学院。その中でも立教池袋中学校・高等学校は1896年に創設された歴史ある男子校だ。立教大学の近くにあり、洗練された都会のイメージの強い同校だが、明治時代からの建学の精神は今も生き続けている。「キリスト教に基づく人間教育」を軸に、揺るぎない教育方針を貫く同校の新たな取り組みを聞いた。

校 長: 鈴木 弘
住 所: 〒171-0021 東京都豊島区西池袋5-16-5
電 話: 03-3985-2707
交 通: JR・東京メトロ丸ノ内線・有楽町線・副都心線、西武池袋線、東武東上線「池袋」駅より徒歩10分、東京メトロ有楽町線・副都心線「要町」駅より徒歩5分、西武池袋線「椎名町」駅より徒歩10分
学生数: 中学校 404名
高等学校 384名 (2009.07.1現在)
ホームページ: http://ikebukuro.rikkyo.ac.jp

 

改革の精神こそが立教の伝統

 「伝統は守るものと言いますが、ただ守っているだけでは、それぞれの時代に適合しません。135年前から立教の建学の精神を守り続け、今の時代にできることは何かを常に探しているのが本校です」

 こう語るのは、今年4月に立教池袋中学校・高等学校の校長に着任したばかりの鈴木弘校長。同校は伝統を重んじる半面、「内部では常に改革をしながら、新しいことにチャレンジしている学校」と例える。その気風を物語るように、校長着任後すぐに「教学改革」のプロジェクトチームを立ち上げた。

 「これだけはどこの学校にも負けないというものをつくりたいと思っています。例えば、一つの教科を特化して強化する。最先端の学問を探求する研究室に生徒を連れて行って、授業を展開することはできないか…など、夢を語り合っているところです」

 同校の目指すところのもう一つの柱はキリスト教の「隣人を愛する」教えに基づくもの。
「本校は『共に生きる』、つまり他者への思いやりや感謝を大切にする学校です。人は一人ひとりみな異なる大事な使命=賜物(能力)を神様から授けられて生まれてきます。その与えられた賜物(能力)とは何かを生徒に気付かせ、それを育てていく。それが結局その生徒のためだけではなく人のため、社会のため、最終的には世界平和にもつながると私は信じています。まずは生徒に自分の得意なこと、好きなこと、優れたところに気付かせてあげたい。それがわかれば、生徒は自分で伸びていきます」

 同校では自主性が重んじられているのは生徒だけではない。教員もチャレンジ精神にあふれている。「以前と同じことはしない、オリジナルでありたい」という意識を持った教員が多く、教員同士の輪もしっかりとしている。現在の本校への社会的評価は、過去の先生方の努力のおかげだと、鈴木校長は言う。

 鈴木校長は着任にあたり、歴代校長の残した文章や創立当時の時代背景を紐解いた。「明治時代、木造の瓦屋根の家ばかりだったところに、外国様式の校舎を建てた大胆さ。さらに本校を支えてきた方々の熱い思いを知るうちに、改めて、創設者の考えを非常に大切にしている学校だと気付きました」
伝統を現代に活かすためにこそ、改革がある。このプロセスが同校を高めていくのだろう。

単純明快、でも繊細思春期の男子教育

 「共学」志向が強まる中、同校では男子校の価値をはっきりと打ち出している。

 「私は男子を教えるのと、女子を教えるのではノウハウが全く違うと考えています。中・高の頃は、いろいろな面で女子のほうが男子を上回っていて、意外と傷つきやすく、繊細な男子にはつらいこともある。男子校であれば、そうした精神的な不安定さを感じずに、生徒は素のままでいられます」

 男子は単純・明快ではあるものの、心はガラスのように繊細。男子特有の心の揺れに真っ直ぐに向き合えることは、男子校の良さであると鈴木校長は語る。
「それに思春期の男子には特有の荒々しさがあります。キャンプ、体育祭等では女子の存在を意識せず、思い切ったプログラムを組めるのもいいですね」
今後も男子校の良さを打ち出していく姿勢は変わらない。

立教は勉学だけの学校ではない

 人気の高い同校ではあるが、受験を決めるに当たって、鈴木校長は「まず本校のことをよく知っていただきたい」と語る。

 立教池袋中学校・高等学校は週5日制で、中学校の授業は6時間まで。その分、課外活動や学友会活動など、勉強以外のプログラムがたくさん用意されており、成績はもちろん、こうした活動の成果が高く評価される。また、高校から立教大学への推薦ポイントでも「無遅刻」や「無欠席」など、生活面が高く評価される。推薦ポイントに占める学業の割合は55%で、後は生活面。クラブや委員会・ボランティア活動も大きく評価され、推薦ポイントに加算される。以上のことから、『偏差値をもっと上げたい』『数学の時間を増やしてほしい』と考えている生徒は、実はこの校風には合わないと言える。

 「保護者の方々の意向だけでなく、その子に合った学校を選んでいただきたいですね。本校の教育方針を理解してもらえたら、その生徒にとって素晴らしい成果が出ると信じています」
同校では、立教大学までの一貫連携教育の教育目標として、『テーマを持って、真理を探究する力を育てる』、『共に生きる力を育てる』を掲げている。

 「説明会では6年間ではなく、10年間お預かりさせてくださいとお話しています」と鈴木校長。
さらには大学院、そして50歳以上を対象とした立教セカンドステージ大学と、生涯を通して、立教の精神を広めていくことを理想としている。
学院全体では、今年「立教未来計画」がスタートし、プロジェクトテーマ「交流力」のもと、さまざまな企画が検討されている。同校でも、総合体育館の建設などが予定されており、ハード面でも一層の充実を図っていく。

 
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