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中学・高校受験:学びネット

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埼玉栄中学・高等学校

 
  満開の桜に祝福され835人が入学、中学・高校合同入学式
4月8日(木)、埼玉栄中学・高等学校の平成21年度入学式が行われ、中学校122人、高等学校713人が入学した。春らしい好天に恵まれたこの日、さわやかな風に舞う花吹雪に迎えられ登校した新入生たち。入学式では、クラス担任の先生から一人ずつ名前を読み上げられると、大きな声で元気よく返事をし、希望に満ちた学校生活のスタートを切った。

校 長: (中学校)金子美智雄
(高校)佐藤 孝司
住 所: 〒331-0047 埼玉県さいたま市西区指扇3838
電 話: 048-624-6488
交 通: JR埼京線(川越線)「西大宮駅」より徒歩3分、JR高崎線「宮原駅」よりバス7分
学生数: 中学校 453名
高等学校 2,198名 (2009.05.1現在)
ホームページ: http://www.saitamasakae-h.ed.jp

 

 中学校第10回目、高等学校第38回目の入学式を迎えた今年、学校周辺の光景は1年前とは様変わりしていた。3月14日、校門から徒歩3分の距離にJR埼京線(川越線)の「西大宮駅」が開業したからだ。これまで同校の生徒は、最寄り駅からバスに乗るか、徒歩17分の距離を歩いていた。真新しい駅に降り立った新入生たちは、間近に校舎を眺め、吹奏楽部が奏でる演奏を耳にしながら校門へと歩を進めた。
  式場の総合体育館に整列した新入生は総勢835人。保護者や来賓らに見守られ、緊張の中にも晴れやかな表情で、入学式に臨んだ。

 国歌斉唱の後、入学許可が行われた。新入生は1人ずつ担任の先生から名前を呼び上げられると、「はい」という元気な声とともに次々と起立。金子美智雄中学校長より入学許可を受けた。
  式辞に立った金子校長は同校の歴史を振り返り、建学の精神である「人間是宝」は「国際人として有為な人材となるために、人は皆この国の宝として、また生きた資本として立派に成長して欲しいという願いから制定された」と語った。そして、「青春のエネルギーを3つの大切なことに燃やしていただきたい」と述べ、「しっかりした目的を持つこと」「自己改革とけじめある生活態度の確立」「感謝と敬愛の心をもって生活すること」を挙げ、「入学後は豊かな人間形成と確かな学力形成を両立させ、広く世界の文化や経済を発展させていく一人ひとりになっていただきたい」と激励した。
  続いて、来賓の方々からも祝辞が贈られた。

 祝電披露の後、中学・高校それぞれの新入生代表が新入生誓いの言葉を述べた。
  中学新入生代表のスーパーセレクトクラス・田中寛優君は「情熱あふれる先生方のご指導を受けて、楽しく充実した中学校生活を送り、自分を磨いていきたいと思います。私たち新入生一同は、建学の精神『人間是宝』をいつも心にとどめ、校訓『今日学べ』を胸に刻み、勉強にスポーツに精一杯努力します。本校の生徒としての自覚と誇りをもって一生懸命がんばることをここに誓います」と誓いのことばを力強く述べた。

 高校新入生代表の保健体育科・小野寺啓太君と普通科・韮塚あす実さんは声を合わせ、「文武技芸の四道の活気ある本校で、先輩方に負けないように何事にも一生懸命挑戦していきたいと思います。校長先生をはじめ、諸先生方のご指導を受け、立派な高校生となり本校の発展に力を注ぐことを堅く誓います」と述べた。
  最後に、中学・高校それぞれの校歌を声高らかに斉唱し、埼玉栄中学・高等学校の合同入学式を終了した。

名実ともに進学校へ飛躍

 埼玉栄中学校は今年開校10年目を迎えた。開校当初は入学者が定員の120名に満たない状況だったが、2004年に入試改革を実施し、専願制を廃止したことにより志願者が急増。大学進学実績の伸びと相まって、埼玉県内有数の人気校へと変貌を遂げている。

 今春の入試でも3千人を超える志願者を集めた。合格基準点を昨年より上げ、合格者数を絞り込んだ結果、成績優秀な122人が入学した。そのうち18人は系列のさとえ学園小学校の第1期生。推薦入試による内部進学生である。したがって今回の入試は、実質的には定員減の狭き門となり、倍率は過去最高の2.4倍に上った。

 入試広報センター長の本間一行先生は「入学者全体の学力レベルがアップし、難関大学を目標とするスーパーセレクトクラスとの差が縮まってきました」と今春入試を振り返る。
  最近の傾向として、同校入学を強く希望する家庭の多いことも挙げられる。入学者の保護者の約8割は、何度も説明会に足を運んでくれた人たちだ。また、複数回受験者も多かった。今年は入試回数を1回増やし、2月10日に第4回入試を実施。23人が受験して12人が合格した。そのいずれもが、複数回受験者だった。もちろん全員が入学している。

 「栄中に入りたくて、何回もチャレンジしてくれた子どもたちです。その意味で第4回を新設してよかったと思います」と本間先生。
  倍率も基準点も上がり、年々難易度が高くなる同校だが、複数回受験で合格できるチャンスを広げている。

 同校が人気の理由のひとつは、入学後の伸びが大きいからだ。今年3月に卒業した4期生は、入試改革前の入学だったが、埼玉大学や新潟大学、東京理科大、MARCHなどに合格を果たした。
  来年に卒業を迎える5期生は入試改革後に入学した生徒たち。約100人のうち21人が、最難関大学を目標とする「内進α」コースに在籍している。その多くが国公立大学を目指していることから、進学実績が飛躍的に伸びると予想される。本間先生は「本校始まって以来の東大生誕生はほぼ確実」と自信をのぞかせる。

 一方、高校から入学した生徒たちで編成される「外進α」コースも順調に大学進学実績を伸ばしており、「内進α」と良きライバル関係にあるという。外進生からは今年20人以上が国公立大学に合格。早稲田や上智、東京理科大など難関私大合格者も20人を超えた。来年は内進生と合わせて、国公立大学合格者が30人以上と期待されている。まさに名実ともに進学校といえる。
  本間先生は「数年後には兄弟校の栄東と肩を並べる進学校を目指しています」と話す。昨年、今年と栄中の入試レベルは大きく上がり、目標へと着実に近づいている。

 さらに、入試方法のリニューアルも検討している。すでに今年から、英検3級以上の生徒は、作文と面接のみで判定されるというS.E.C(スーパー・イングリッシュ・クラス)入試を導入。2人が合格した。他の生徒への好影響が期待されている。
  新駅が誕生し、同校は埼玉県下で、最も駅から近い私立中高一貫校となった。交通アクセスの大幅向上は、埼玉栄中学校の進学校としての飛躍をさらに後押しするに違いない。

 
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