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中学・高校受験:学びネット

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仙台白百合学園中学校・高等学校

 
  ともに生きる心を育む国際教育
国際人の教育を特色のひとつに掲げる仙台白百合学園では、さまざまな国際交流イベントや豊富な海外研修プログラムを通して、生徒の目を広く世界に向けさせる国際教育が行われている。その根底に流れているのは、設立母体であるシャルトル聖パウロ修道女会の「社会の弱者に手を差しのべようとする慈しみの心とその実践」という精神である。海外研修や留学を経験した生徒たちが、仙台白百合学園ならではの国際教育について語ってくれた。。

校 長: 渡辺 智恵子
住 所: 〒981-3205 宮城県仙台市泉区紫山一丁目2番1
電 話: 022-777-5777
交 通: JR「仙台」駅から路線バス約35分「学園入口」下車/仙台市営地下鉄「泉中央」駅より路線バス約15分「学園入口」下車/仙台駅・県庁市役所・旭ヶ丘駅・泉中央駅・愛子駅・国見ヶ丘1丁目北・泉ビレジ1・3・4丁目・あけの平2丁目・今市橋・本塩釜駅・古川駅の11コースに専用バスあり
学生数: 中学校  388名
高等学校 670名 (2008.09.1現在)
ホームページ: http://www.shirayuri.izumi.sendai.jp

 

- 座談会出席者-

LI(総合進学)コース 伊多波莉奈さん(3年) 白石千尋さん(3年)
LE(留学・英語)コース 小野恵里加さん(3年)
LS(特別進学)コース 阿部怜実さん(2年)
※全員、仙台白百合学園中学校出身

海外で感じたこと、伝えたいこと

――海外研修や留学を体験して感じたことを教えてください。

小野 私は高校1年の1月から2年の12月まで、ニュージーランドに留学しました。きっかけは、中学2年のときに参加した2週間のニュージーランド語学研修です。英語力がなくて、ホストマザーに「夕食に何食べたい?」と聞かれてもわからないありさまで、帰ってきてから、もっとファミリーと話したかったと思い、英語の勉強に励みました。今回の留学で再会し、念願を果たせました。ニュージーランドについての理解も深まりました。移住者の多い多文化社会で、先住民も含めて、それぞれが自分たちの伝統を大事に守り続けていることが素晴らしいと思います。逆に、日本の良さに改めて気づかされました。一番は日本食(笑)。日本の長い歴史や、家族の大切さにも目を向けられるようになり、視野が広がったと思います。将来は国際的な仕事に就きたいと考えています。

阿部 交換留学で、昨年の8月から今年の6月までアイルランドに留学しました。動機は、たまたまリバーダンスを見る機会があり、文化に興味を持ったからです。それに、日本人が少ない国なので、日本のことをもっと知ってもらいたいという思いもありました。そしたら、地元の新聞社で職業体験したことがきっかけで、日本の紹介文を書くことになって。英語で記事を書くのは大変でしたが、新聞を見た近所の人たちから「読んだよ」と言ってもらえました。また、友達にアイルランドのことを知ってもらいたいので、2ヵ月に一度のペースで留学生活の様子をレポートにして、学校に送っていました。伝える力の大切さを感じています。

白石 去年の7月に10日間のフィリピン・ボランティアスタディツアーに参加し、スラム街の子どもたちと交流したり、少数民族アエタ族の村で医療活動のお手伝いをしました。スラムはハエだらけでひどい悪臭でしたが、子どもたちの目はきらきらと輝いていました。
この子どもたちのことを知って、他の国のことを少しでも考える人が増えたらいいなと思い、帰ってきてから「国際理解のための弁論大会」に出ました。県大会で優勝し、全国大会でも4位になり、ニューヨーク国連本部に行かせてもらいました。そのとき国連の人たちから、「子どもたちが困っていることをもっと多くの人に伝える活動をして欲しい」と頼まれました。今度はJICAのエッセイのコンテストに応募するつもりです。

伊多波 私は英語圏以外の国にも視野を広げたいと思い、1年のときに韓国研修に参加しました。行く前は反日感情が不安だったのですが、そんな心配はいりませんでした。ステイ先の同い年の子と友達になり、身振り手振り混じりの英語で過ごしていました。コミュニケーションの意欲さえあれば気持ちは伝わるものですね。それでも、もっと話したいと思い、帰ってきてから独学で韓国語の勉強を始めました。2年からは選択授業で韓国語を学び、今ではハングルも読めます。韓国の姉妹校とは1年おきに行き来しているので、昨年は受け入れファミリーになり、今年は来週から2度目の韓国研修に出かけます。この2年間、韓国の歴史や文化を勉強してきたので、天安の独立記念館やソウルの安重根記念館など、前回と同じ場所を訪れたとしても、見方が変わるのではないかと思っています。

世界は身近なところに

――仙台白百合学園の国際教育は、どんなところがよいと思いますか?

阿部 中学のときの街頭募金が、世界の貧困に目を向けるきっかけになったと思います。班ごとに、どの団体にお金を送るかを選べるので、いま世界ではどんなことが起きているのだろうと調べました。ユニセフのホームページで、日本円で少しのお金でもスーダンの多くの子どもたちの命を救うことができると知って、スーダンに送りました。

小野 講演会で「パレスチナと仙台を結ぶ会」など、海外支援活動を続けている方々のお話を聴くことができました。また、選択科目に「国際理解」という授業があり、世界の問題を身近に感じることができます。留学に関しても、サポートがしっかりしていて安心です。留学を経験した先輩からいろいろ教えてもらえる環境も恵まれています。

伊多波 英語教育が充実しています。中学のときから、ネイティブの先生の授業でスピーチをしたり、英語で自分を表現する機会が多くあります。私はもともと引っ込み思案なので、そういうときしか自分を出す機会がありませんでした。中学時代のスピーチコンテストで2位になり、性格も積極的に変わりました。

白石 マニラは貧富の差が激しくて、こっちは今にも倒れそうなぼろぼろの家なのに、道路を隔てた向かいには、ガードマンが警備する高層ビルが建っています。日本とは違う状況ですが、そのマニラで、スラム街の子どもたちのために学校を建てて授業しているのが本校の姉妹校です。そのときに、世界の姉妹校と福祉の心でつながっている仙台白百合に入ってよかったなと思いました。

――最後に、留学したお二人の楽しいエピソードを聞かせてください。

阿部 中学1年のときにオーケストラ部に入って始めたバイオリンをアイルランドにも持って行ったので、アイリッシュフルートが得意なホストファーザーと一緒に演奏できました。
小野 私は新体操部だったのですが、ニュージーランドには新体操部がなく、器械体操と陸上をやっていました。そこで現地の子たち3人とチームを組んで器械体操の大会に出場し、金メダルを獲得しました。出場者は多くなかったのですが(笑)。

――どうもありがとうございました。

 
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