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中学・高校受験:学びネット

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水戸英宏中学校

 
  柔軟な実践、外部受験で高い実績 注目集める5年目の挑戦
開校からわずか5年目にして、高校合格実績で注目されているのが水戸英宏中学校だ。学校法人緑丘学園が運営する同校は、水戸短期大学附属高等学校、水戸葵陵高等学校を連携校に持つ中学校だが、地元公立トップ校や首都圏難関校の受験でも高い実績を上げている。各種学習システムを柔軟に運用した受験指導では、若い学校ならではの持ち味を生かしている。連携校の受験と外部受験とを両立させた“選べる進学”がコンセプト。

校 長: 田中 久美子
住 所: 〒310-0913 茨城県水戸市見川町字手負山2582-15
電 話: 029-243-0840
交 通: JR「水戸」駅北口より関東鉄道バス6番のりば 千波車庫、卸センター、平須、石岡駅、鉾田駅 各方面行き乗車「水戸短大入口」徒歩5分
学生数: 383名 (2008.09.1現在)
ホームページ: http://www.mito-eiko.ed.jp

 

多様な選択肢を提示
「選べる進学」が魅力

 「知の創造者たれ」を教育理念に5年前に開校した水戸英宏中学校は、第1期生を送り出したのが2007年春。その年の高校合格実績は、校長をはじめ、教員全員をこれまで以上に奮い立たせる結果となった。同校では水戸短期大学附属高等学校、水戸葵陵高等学校への中高一貫連携教育を進めているが、一方で、生徒の希望により、外部受験での進路指導も強化している。

 そのため、2007年度卒業生133人のうち、20人が地元公立トップ校である水戸第一高等学校に合格、名門女子校の水戸第二高等学校にも11人の合格者を出し、公立志向が根強い茨城県で十分な存在感を見せつけた。そのほか、生徒の中には首都圏や国外の難関校を志望する生徒も少なくなく、この年は慶応義塾系列の高等学校ならびに同ニューヨーク学院高等部、巣鴨高等学校などに合格者を出した。

 翌2008年入試では、第2期生129人のうち、水戸第一高等学校に17人、土浦第一高等学校に1人、水戸第二高等学校に9人を数え、県外では開成高等学校、豊島岡女子学園高等学校、日本女子大学附属高等学校、東邦大学付属東邦高等学校など、名門校に幅広く合格者を出し、早くも高校受験に強い中学校という定評を得ている。

 加えて、連携高校へは、公立トップ校合格の実力をもった生徒が学業特待生として合格・進学するなど、“選べる進学”が魅力の中学校といえる。

 募集人員は「医歯薬」コース40名、「特進S」コース120名。

安心して学べる環境と
目的別学習システム

 高い合格実績を出すために、まず力を注いでいるのが、学習に集中できる環境づくりだ。開校以来「いじめ・暴力ゼロ宣言」を掲げ、日常の細やかな生活指導を行っている。言葉遣いや挨拶に始まり、品位とマナーを重視する実践だけでなく、心身の健康状態の把握まで努めている。

 学園理事長で、校長を兼務する田中久美子先生は、「例えば、遠方から通学する生徒なら、朝食は毎日摂れているだろうかと心配になります。本校では予約制による希望給食システムがありますが、朝食を摂りそびれた生徒がいるなら、パンを販売してはどうかと思いつき、それを始めました」と。ほんの一例にすぎないが、こうしたこまやかな配慮の積み重ねが、生徒の心身の安定に結び付いていると感じさせられる学校だ。

 健康は心理面の安定に反映し、心理面の安定は気持ちのゆとりとなって、他者への言動に反映する。生徒間トラブルを未然に防ぎ、または問題が起きても解決できる自律した心を育むために、生徒一人ひとりに心を配ることを実践しようというのだ。

 安心して学習に打ち込める環境を保障したうえで、学力向上のためのシステムを実践していくわけだが、そのひとつにウィークリーテスト・マンスリーテストがある。国、英、数についてはローテーションを組んで週ごとに、理、社については月ごとにテストを実施し、学習の到達度を確認するというもの。短いスパンで達成感を味わうことで、生徒のモチベーションを維持するねらいがある。

 着実な学習の積み重ねで、2年生までに中学校の学習範囲を終了し、3年生では一部高校内容に踏み込んだ授業を行うが、大半は中学校の範囲を中心に演習を行っていく。ただ、首都圏難関私学を受験する生徒については、高校内容の学習を「難関私立対策ゼミ」として別途実施している。併せて、入試における正答率の低い問題を中心に解いていく「特訓ゼミ」も外部受験希望者を強力にサポートする課外授業だ。

 一方で、苦手科目の克服には「パワーアップゼミ」が準備されており、校内テストで正答率が7割以下の生徒に対して、入念な補習授業が実施されている。副校長を務める佐藤雅之先生は「時には1対1の指導で、わかるまでやります」と、きめ細やかな対応を強調する。

 そのほかにも「春・夏・冬期ゼミ」はもちろんのこと、3年生を対象に8月27日から5日間行われる「学習マラソン」は、1日1教科を8時間連続で学習する同校の名物ゼミといえそうだ。ハードだが受験意識の涵養にもなり、ゼミ直後に実施される模試では、医歯薬コースの生徒なら500点満点中、平均で約450点を獲得するなど、効果を上げている。

 また、全学年対象に行われる「英検・漢検ゼミ」には、資格取得はもちろん、中期的目標での達成感を満たすねらいが込められており、受験までのモチベーション維持に一役買っている。

 心を落ち着けて学べる環境を保障するとともに、目的に応じた学習システムの構築が好実績を上げる複合要因となっているようだ。

理想的な周辺環境

 JR水戸駅からバスで同校に向かうと、途中、千波湖や日本三公園のひとつ偕楽園の脇を通り抜ける。緑が豊富で、学び舎としての環境は申し分ない。水戸短大入口でバスを降車すると、周囲は連携校が建ち並ぶ文教区といった雰囲気だ。高校進学の選択肢を増やしたい受験生にとっては、一考の価値が十分にある学校だ。

 なお、同校では、入試説明会を9〜12月の毎土曜日、午前9時30分から行っている(第5土曜日除く)。専願入試説明会は11月1日、8日、15日の午後1時30分から。いずれも事前予約が必要。

 
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