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中学・高校受験:学びネット

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昌平高等学校

 
  改革への期待高まり入学者急増
「ニュー昌平・杉戸から世界へ発進」を合い言葉に、新しい学校づくりを開始してから2年。昌平高等学校はこの間、英語教育の強化や教員の指導力向上など数多くの取り組みを進めてきた。その改革の息吹は地域社会へと伝わり、今春の入試では志願者数が前年を大幅に上回るという結果をだした。小池仁校長は「変化への期待に応えたい」と意気込みを語る。

校 長: 小池 仁
住 所: 〒345-0044 埼玉県北葛飾郡杉戸町下野851
電 話: 0480-34-3381
交 通: 東武日光線「杉戸高野台」駅より徒歩15分または「昌平高校」行路線バス5分・JR「久喜駅」より「昌平高校」行路線バス15分、「青葉団地」行路線バス「吉羽大橋」停下車徒歩8分
学生数: 1,146名 (2008.05.1現在)
ホームページ: http://www.shohei.sugito.saitama.jp/

 

指導力強化に期待

「昔とイメージが変わり期待大」「2年前からさらに前進している」「変わっていこうとする先生方の意気込みが伝わってきた」

これらは学校説明会に参加した保護者の感想だ。新しい昌平高等学校に対する期待が感じられる。その期待は、今春の推薦入試において、志願者数が約2,300人という形で表れた。前年比20%増である。特に「単願」の36%増が目立つ。そして入学者は、募集定員400人を大きく上回る474人。10クラス編成の予定が3クラス増設となった。しかも入学者の学力も上がってきているという。

校長就任から2年。改革の陣頭指揮を執ってきた小池校長は、「地域社会において本校に対する評価が高まってきています」と手応えを語る。

コース制再編や英語教育の強化、中国語の必修化など、同校は次々と改革に取り組んできた。しかし、小池校長は「最大の改革は教務力」と言い切る。

校長就任と同時に教師陣に求めたことは、ただ一つ。「当たり前のことを当たり前にしましょう。生徒にも当たり前にやらせよう」だ。朝の挨拶から始まり、学習指導、生活指導、学校生活全般にわたり「当たり前のこと」が見直された。その結果、生徒の遅刻・欠席は減り、授業中の集中度も高まった。もちろん、教員研修も回を重ねた。授業研究だけでなく、外部講師による進路講演会やコンピュータ・リテラシー、コーチングのトレーニングなど、内容も多岐にわたる。

「教師のハートが変われば、生徒が変わります」。

同校の教職員モットーは「手をかけ 鍛えて 送り出す」。いま教師陣は、生徒の可能性を最大限に引き出すために、一人ひとりの生徒と真剣にかかわろうとしている。

さらに、新たな人材が続々と「新生昌平」に参加してきている。新年度からは、長年にわたり浦和明の星中学・高等学校において進路指導部長を務めた風間栄四郎先生が副校長に就任。その他、進学校で多くの生徒を難関大学合格へ導いたベテラン教師や、難関大学を卒業した新任教師など、教務力に優れた先生方が10人以上着任し、進学指導に新しい風を吹き込んでいる。

実際に、全統模試や進研模試の成績は着実な伸びを示し、今後の進学実績の向上が期待されている。

スポーツと難関大学進学を両立

この2年間で教育システムも改革されてきた。

まず、進路目標を明確にするために昨年度からコース制を再編。国公立大や難関私大を目指す「特別進学」と、G−MARCHや中堅大学を目標とする「標準進学」の2コース制とした。さらに、それぞれのコースには、目標大学の難度によりクラスが設定されている。「特別進学」には「特進」「特選」の2クラス。「標準進学」には「選抜アスリート」「選抜」「総合進学」の3クラスがある。このうち「選抜アスリート」クラスは、今年度開設の新クラス。学校指定の部活動で全国制覇を目指すと同時に、進路は首都圏難関大学を目標とする。

「スポーツに優れた子どもは、学習面でも潜在能力は高いはず。部活も勉強も両立させたいという生徒・保護者の期待に応えたい」と小池校長。そのために、他のクラスでは放課後に設定している補習を始業前に組み込むなど、時間割に配慮している。

なお、各コースやクラスはいずれも生徒の希望と成績により、2年進級時に変更可能だ。

英語力を鍛える
パワーイングリッシュプロジェクト

同校は、一昨年の改革元年に「杉戸から世界へ発進」を宣言。世界で活躍できる人材育成を目指している。そのために外国語教育に力を入れ、特に英語では、「パワーイングリッシュプロジェクト」と名付けた独特の英語力強化計画をスタートさせた。

まず、昨年から全生徒が英検を受験。1年生で準2級以上合格が40人を超えた。

またニュートン社の「TOEIC Bridge」e-learningシステムも導入。生徒一人ひとりにIDが与えられ、学校だけでなく自宅でもパソコンを利用して、自分のペースで学習を進めることができるようになった。その結果、意欲ある生徒は英語力を大きく伸ばしている。ある2年生の男子生徒は、「単語を覚えようと勉強しているうちに、いつのまにかリスニングの力が伸びていることに気づいた」という。なかにはTOEIC Bridgeを卒業し、TOEICを受験する生徒もいる。

授業時間だけでなく、昼休みや放課後にも英会話力と国際感覚を磨けるように、日本語禁止のオープンスペース「インターナショナルアリーナ」が設置された。ここには、アメリカ人やイギリス人、さらに日本語と英語に堪能な中国人の先生が常駐する。

もう一つの外国語教育は中国語だ。高校2年次に全員が隔週に1時間、中国語の授業を受けている。

小池校長は「中国語は世界中で最も使用人口の多い言語。将来国際社会に生きる生徒たちにきっと役立つはず」と話す。

すでに英語圏では、オーストラリアの学校と姉妹校提携が結ばれている。今年度中に中国にも姉妹校ができる予定である。

創立30周年をチャレンジの年に

「最大・最高の営業マン」を自認する小池校長は、自ら学習塾を訪問する。学校説明会は学内にとどまらず、昨年は県内15ヵ所でも開催。「昌平の目指す教育」を熱く語った。そのなかには学習指導だけでなく、クラブ活動を積極的に奨励する方針も含まれ、詰め掛けた生徒・保護者の共感を呼んだ。

実際に運動部・文化部ともにクラブ活動が盛んだ。全国大会レベルのバスケットボール部や陸上部をはじめ、剣道部や野球部も県大会・関東大会で活躍している。野球部は昨秋ベスト4まで進出。今年は甲子園出場も夢ではないという。ラグビー部は今年4月、國學院栃木ヘッドコーチを監督に、國學院久我山高校でヘッドコーチとして全国優秀に貢献した経験を持つ先生を新しいコーチに迎えた。文化部ではパソコン部が全国大会に連続出場。吹奏楽部は昨年、東日本大会に初出場し、金賞に輝いた。

今年創立30周年を迎える同校では、記念事業として運動施設・設備のさらなる充実を予定している。そして今年掲げるスローガンは「チャレンジ昌平」。小池校長は「学習に部活動に、その他何事にも精一杯チャレンジしてもらいたい」と語る。

 
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