１年間の留学体験で精神的にも成長
ＬＥコース（留学・英語）
１年 沖原 まこさん
３年 江川 千尋さん
主任 大和田 美子先生
卒業生 庄内 莉理さん（国際基督教大学在学中）
大和田 卒業して数ヶ月ですが、庄内さんの大学生活は充実してますか。
庄内 はい。やりたい勉強だったので、高校時代よりさらに意欲的に学んでます。在学中、１年間の留学体験の影響は大きいですね。社会情勢が世界的に不安定な時代に、他国の学生を招き入れてくれたホームステイ先の人々から、人間関係の大切さを学んだこと。それに英語を話せないのは、日本人なら当たり前だと気づかされたことは、私の性格に積極性を与えてくれました。それが今の大学生活でも活きているのだと思います。現役の皆さんはどのように過ごしていますか。
江川 私もオーストラリアに１年間の留学体験をしましたが、現地の人と出会い、友人を作り、苦手だった人とのコミュニケーションが積極的に行えるようになりました。それに、あちらでは水が少なく、日本のように無駄に使うことはない。そういった文化の違いによるカルチャーショックも大きくて、日本に帰国してからも、常に自分に何ができるのかを問うようになりましたね。
沖原 私はこれから留学を控えていて、今はとても楽しみです。でも、先輩方や先生の話を聞くと、単語力の他に、留学国の文化をある程度、事前に把握することも大切なんですね。頑張って準備します。
大和田 留学を終えた二人は、体験で得た知識や能力を発揮できていますか。
庄内 ２年の夏に帰国した後、国際教育研究会主催の英語弁論大会に参加しました。一次予選の締め切りが冬だったのですが、頑張って無事に通過、全国大会へ出場し、４位入賞を果たしました。
江川 私だけでなく、クラス全員がそれぞれ成長して帰国しました。雰囲気が変わり、新しい友人関係が構築できたと思います。私は、将来この留学体験や、白百合で学んだことを活かし、発展途上の国で、子どもたちに何かを教えられる仕事に就きたいと考えています。そのためにも今はいろいろなことを吸収したいですね。
沖原 私も将来は通訳などで、多くの国の人と関わりたいです。だから、留学体験や白百合での勉強が今はとても大事だと思ってます。
庄内 でも、急いで将来の道を決めてしまう必要はないですよ。高校時代、夢は少しずつ変化して当然だから、取りあえず今の目標を立て、達成していくことが大事。それは必ず、大学でやりたいことにつながりますから。
多岐にわたる授業内容で
将来の目標を構築していく
ＬＩコース（総合進学）
１年 白鳥 菜那子さん
２年 大森 春奈さん
主任 日下 厚子先生
卒業生 小山田 紀子さん（宮城教育大学在学中）
卒業生 渡辺 真奈美さん（仙台白百合女子大学在学中）
日下 仙台白百合学園高校の中で、最も入学生の多いコースだけど、このコースの良いところはどこだと思いますか。
小山田 高校入学時から数学が好きだったんですが、２年、３年のときに、先生から数学の楽しさをさらに教えていただいて、そちらに進学をしたいと考えるようになりました。国立大学を受験するのに必要な数学や生物の対策講座も受けられるので、入学後に志望を変更しても対応できるコースだと思います。
渡辺 私は１年で進路を保育専攻に決めたんですが、選択科目に保育があったり、ボランティア活動ができたのは嬉しかったですね。また、フィリピンボランティア・スタディツアー（ＬＩコースのみ実施）にも参加し、貧富の差が激しいという現実と、その中でも支え合って生きる人々の笑顔の強さに感銘を受けました。こういった体験ができるのもＬＩの良さだと思います。
日下 現役の皆さんはこのコースをどう感じていますか。次期生徒会長に決まった大森さんは？
大森 いろいろな選択科目は、目標によって選べるので魅力的です。コースの人数が多く、毎年のクラス再編成でたくさんの友人関係が作れるのもいいですね。それと、毎日の生活時間を自由に組み立てられることを利用し、ピアノなどの習い事や部活動も積極的に行ってます。私は放送部に所属してるのですが、今後は白百合をさらに良い学校にするため、生徒会長として頑張っていきたいです。
白鳥 入学前は将来の進学や就職を考えて、ＬＳコースにしようかと迷っていたんですが、科目の豊富さに惹かれ、ＬＩコースに入学しました。中学時代から美術部に所属していたのですが、大好きな絵画を描く時間を充分に取りたいと考えて、土曜講座でも美術を選択し、何もないところからひとつのものを創り上げる楽しさを感じています。これもＬＩだからできることのひとつだと思います。
渡辺 １年の時に明確な進路を決めている人はそういないでしょう。そういう人にはおすすめのコースですよね。
小山田 そう、白百合のＬＩコースは、皆何かの目標に向かって頑張る人ばかりだから、その中でいろんな出会いをし、自分の道を探していけばいいんです。
白鳥 ３年間白百合で学ぶ間に、先輩方のように自分の意見をしっかり言える人間になりたいと思います。ありがとうございました。 |
試行錯誤はあったけど
進路目標が決まってからは
一筋に勉強
ＬＳコース（特別進学）
２年 千葉 由香さん
１年 半澤 彰子さん
主任 鈴木 里香先生
卒業生 松川 あゆみさん（東北大学在学中）
鈴木 千葉さんと松川さんは面識があるんですね。
千葉 はい。クラスのロングホームルームで、受験や大学の様子などを話してくださった、憧れの先輩です。
半澤 私は初対面なんですが、同じ白百合学園中学の卒業生でもあると聞いて、大先輩の前なので緊張してます（笑）。今は東北大学に通っておられるんですよね。
松川 そう、法学部の１年生。先生方とも話し合い、東北大を第一志望に決めてからは、一筋に勉強しました。東北大は１年から専門課程があるので、充実してますよ。
鈴木 松川さんはＬＳコースの一期生でもあるのよね。新しいコース制をどう感じていたのかな。
松川 コースの先輩がいないため、試行錯誤はあったけど、新たなことにチャレンジしながら学ぶ新鮮さがありました。また、１年次より週２回の課外講習や放課後勉強会、主要３教科の土曜講座があり、大学入試のための実力養成が早くから行えるのも安心できましたね。
鈴木 在学生の２人はどう感じているのかな。
千葉 公立中学からの入学ですが、公立校では、同じクラスの中で現状に甘える子と、上昇志向の子が混ざります。だけど、白百合では全員が集中して頑張るため、一度のテストの成績が悪くても、次へつなぐ意欲が持てます。それに、蔵書量の多い図書室や静かな自習室など、学習環境も良いですね。
半澤 私は白百合学園中学在学時から、コース内容を聞き、自分次第で勉強とクラブが両立できると考えて進学したんです。今のクラスは行事参加の際に、個々の学力向上と同じくらい力を入れて団結するクラス。勉強は大変だけど、思っていたより楽しいです。
松川 その団結力のように、勉強以外にも多くの価値を見出せるのが、白百合の良さだと思いますよ。
鈴木 最後に、在校生やこれから白百合への入学を考えている受験生に、伝えたいことはありますか。
松川 苦手科目は誰にでもあるけれど、無理して一度に克服しようとせず、少しずつ努力すれば必ず成果は現れます。頑張ってください。
千葉 ＬＳは特に学習サポートも多く、モチベーションを上げ、持続できるので、自分でも努力して行こうと思っています。
半澤 ＬＳのクラスにいるから頭が良くなるわけじゃない。自分の努力で結果は変わってくると思いますから、私も先輩方に負けないよう頑張ります。 |
