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中学・高校受験:学びネット

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大成高等学校

 
  伝統を礎に新時代へ
 
創立107年を迎えた大成高等学校は、生徒一人ひとりを細やかに思いやりながら育てることを教育方針としている。
4年前に情報コース、その翌年には特進コースを開設。伝統を守りながら、現代に生きる生徒たちの多様なニーズにもこたえてきた。今年4月には殿前康雄校長が就任。「大学進学からスポーツまで」をコンセプトに、教育内容をさらに充実させていく。

校 長: 殿前 康雄
住 所: 〒181-0012 東京都三鷹市上連雀6-7-5
電 話: 0422-43-3196
交 通: JR中央線「三鷹駅」より バス「大成高校前」下車、京王線「仙川駅」より三鷹行きバス数大成高校前」下車
学生数: 912名 (2003.11.1現在)
ホームページ: http://www.taisei.ed.jp/

 

 今年12月に竣工する新校舎屋上には、風車の形をした風力発電装置が据え付けられる。「風力科学室」なども開設。全生徒がエネルギー問題を学ぶ。地球環境問題に対する意識を高め、解決への取り組みにも目を向けてもらいたいという考えからだ。
 森 保教頭は「屋上の風車は、21世紀を生きる生徒たちに、未来への夢を描いてもらうシンボルでもあります」と語る。

特進コースの波及効果

 同校では現在、全3コース(特別進学・普通・情報)を開設している。
「普通コース」は最初の1年間で自分の適性を見つめ、2年進級時に理系・文系・総合の3コースに分かれて、大学進学を目指す。

「情報コース」はコンピュータリテラシーの基礎力向上を目指し、進学・就職どちらにも対応できるカリキュラム。最新機器を取りそろえたコンピュータルームで、生徒たちは実習を重ねて確実に力をつけていく。

 大学進学を目指す生徒のために、毎週土曜日には、個別に講座を選択する有名予備校のサテライト講座を開設。PCが並ぶ特別教室で学習を進めていく。
「特別進学コース」は、難度の高い大学を目指す。1年次は1クラス30名前後。2年進級時に文科系と理科系に分かれるので、より少人数編成となり大学受験に向けて行き届いた学習指導が進められる。

 授業とリンクさせる形で、放課後に有名予備校講師による特別授業も設け、学習効果をあげている。もちろん、先の土曜サテライト講座を利用することもできる。

 森教頭は「特進第1期生が巣立つ来春には、大学進学実績という形でこの3年間の成果が表れます」と期待する。「特進コースができたことで、全校的に学習に対するモチベーションが上がっています。大学進学への熱意も高まり、昨年に比べてセンター試験受験者が2倍になりました」。特進コース開設がもたらした波及効果は大きいという。

国語教育と国際性

 同校の建学の精神である「和魂洋才」は、現代に「日本文化を原点として大切にしつつ、豊かな国際性を育む」として受け継がれている。

 国際理解を深めるために、総合学習の時間にはネイティヴ講師による英会話の授業。また土曜講座では、より実践的な英会話講座も開設している。授業とは異なる開放的な雰囲気の中、ネイティヴ講師の巧みな誘導によって生徒たちは自然に英会話を試みているという。「今後、さらに国際性を育むために、海外研修の機会も設けていきます」と森教頭。

 一方、基礎となる国語教育にも重点を置く。

 そのひとつとして、国語の授業で読書時間を設けている。生徒は学期ごとに指定された図書を読み、その感想文を書く。教師はその感想文にコメントを加え、作品世界のより深い理解へと生徒を導く。前回の選定図書は「アフリカの蹄」(帚木蓬生著・1992年・講談社)。冒険サスペンスで読者を引きつけながら、テーマは差別問題を描いている。生徒の問題意識を高め、視野を広げてもらいたいという思いから選ばれた。

 毎年、優秀作品を編集した文集「ふみしるべ」も発行している。
「本校の創立者である杉浦鋼太郎は、明治22年に国語伝習所を創設し国語教育に力を尽くしました。本校にもその伝統が息づいています」。

 

地上8階地下1階の新校舎

 生徒が勉学やスポーツに集中できる学習環境も整えられている。

 新校舎は、地上8階地下1階。音楽室や理科実験室などの特別教室もあり、全教室冷暖房完備。特筆すべきは1階全フロアを占める図書室だ。高校としては最高水準の5万冊の蔵書をそろえる。地下1階は広々とした食堂。吹き抜けの中庭に面し、明るく開放的な空間をつくりだす。

 スポーツ施設では、夜間照明付きのグラウンドと別に、全天候型テニスコートも4面。新設の体育館には空調設備も備えられている。

 なお、経済的な面で生徒を支援するため、各種奨学金制度を設けている。学業とスポーツ、それぞれを対象とする特待生制度。その他、努力次第で誰にでもチャンスがある1年単位の奨学生制度など、充実を期している。

 同校では、生徒一人ひとりを大切に育てていく教育方針が、確かに実践されている。

都立高校での経験も生かして

 今年4月に本校に着任して最初に気付いたことは、生徒たちの明るさと挨拶がしっかりできていることでした。コミュニケーション能力が問われている現代において、素晴らしいことです。さらに他人への思いやりを忘れないなど、人間としての基本の上に立ち、生徒それぞれが勉学にスポーツにと、その個性を十分に発揮していってほしいと思います。
 特進第1期生が卒業する来春には、本校の進学における方向性が見えてきます。それを踏まえてより良い指導のあり方を検討し、来年度入学の4期生のために役立てます。

 クラブ活動においては、野球・サッカー・テニスなど、力を蓄えてきたクラブがいよいよ結果を出そうとしています。

 私は、都立高校の校長在職7年間で成果を上げた経験も生かして、勉学やスポーツ、部活動をさらに活発にし、より充実した学校づくりを目指してまいります。

(大成高等学校校長 殿前康雄)

 
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