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中学・高校受験:学びネット

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桜美林中学校・高等学校

 
  60年以上の長きにわたり変わらぬ国際人育成を
前身である北京の学校設立以来、国際人の育成に力を注いできた桜美林中学校・高等学校。今では英語の桜美林と呼ばれるまでになり、韓国語や中国語も学べる多様な学習環境の中、進学実績も年々右肩上がりを見せている。創立61周年の記念日礼拝が校内アリーナで執り行われたのを機に、杉本きみ子中学校教頭と平澤直寛入試広報部部長のお話を伺った。。

校 長: 本田 栄一
住 所: 〒194-0294 東京都町田市常盤町3758
電 話: 中学校  042-797-2668
高等学校 042-797-2667
交 通: 小田急線・横浜線・町田駅下車 バス25分、京王線・小田急線・多摩都市モノレール・多摩センター駅下車スクールバス約20分、横浜線・淵野辺駅下車スクールバス5分、または徒歩15分
学生数: 中学校  554名
高等学校 1,001名 (2007.7.1現在)
ホームページ: http://www.obirin.ed.jp

 

創立61周年を祝う記念日礼拝が開催

創設時からキリスト教に基づく国際人の育成を目指してきた桜美林中学校・高等学校。創立61周年を記念し、これからの発展を祈る記念日礼拝が5月25日に開催された。

例年、学園内にあるチャペル・荊冠堂で営まれる礼拝だが、今年度は新チャペル建設中(今年12月竣工予定)のため、高等学校のアリーナで執り行われた。

礼拝は中学・高校でそれぞれ別に行われたが、神に感謝し、創立を祝うという趣旨は同じ。

まず前奏で、『慈しみ深い』をハンドベルで演奏したのは中高ハンドベル部。その厳かで澄んだ音色が会場のアリーナに響き渡り、礼拝の開始を告げると、司式を務める野村健太郎氏がヨハネ福音書15章に述べられている『あなたがわたしを選んだのではない。わたしがあなたがたを選んだのである』の言葉を招詞として読み上げた。

讃美歌・主の祈り・聖書と続き、堂本陽子牧師が「どんなときも神を信じ、祈り、実行してきたこと一つひとつに神の恵みと祝福があったことを感謝します。そして、これからも神に導かれ、オビリーナーとして前向きに進めるように」と祈りを捧げた。

本田栄一校長の話の後、礼拝のメインとなる桜美林教会協力牧師の小林茂氏の説教が始まった。説教の中で、桜美林の創立者清水安三氏が、なぜ『詮方尽くれども、望みを失わず』という聖書の言葉を愛したかを語った。

──清水氏は85年前に前身の中国・北京の『崇貞学園』を設立。中国・日本・韓国の少女が民族の壁を超え、相互に理解し合えるインターナショナルな教育を行ったこと。にも関わらず、敗戦によりすべてを失い、まさに『詮方尽きた』状態に陥った。それでも望みを失わず、帰国後に桜美林中学校を創立したという話を述べた。そして「からし種は非常に小さな種です。しかし、その種から大きく成長し、花を咲かせる。そのような信仰を捧げるように」という小林牧師の言葉に、生徒全員が静かに聞き入っていた。

その後、祈祷や讃美歌、感謝祈祷、祝祷とプログラムが進む中、参列した生徒は手を組んで祈りを捧げ、ともに唱和し、歌い、姿勢を正して礼拝を続けた。最後の校歌斉唱では、全員が伸びやかな声で桜美林学園の心を歌い上げ、礼拝を締めくくった。

年々増え続ける受験生合格者の男女比率がほぼ同じに

今年2月1日から3日にかけての中学受験は、前2日間が国・算の2科目と国・算・理・社の4科目の選択受験、3日が4科目受験のみで実施された(国語と英語は2月1日、国語と数学は2月2日で若干名募集)。合否判定は1、2日目に受験する場合、2科受験・4科受験どちらで受験しても、まず最初に国語と算数2科目の得点で判定され、合格者の3分の2が決定される。残りの合格者の3分の1は4科目受験の生徒から選ばれる。合格者は4科目受験生が圧倒的に多かったと入試広報部の平澤直寛部長は話す。

「近隣の他私立中学も4科目受験を取り入れていることも、4科目受験の合格生が増えた原因と言えるでしょうが、全体的に見て、2科目受験の生徒に比べ、4科目受験の生徒には余裕が見られます。また、今年度も応募者の実数は増えましたが、それよりも合格者の男女比率に差が無くなってきたことが特徴的ですね」

今まで最も差が大きい時期には、女子生徒と男子生徒の数が6対4となった年度もあった。しかし、年々その差は縮まり、高校から入学する生徒の男子と女子の比率は、完全に逆転している。その原因は、大学合格実績にあると平澤部長は分析している。

同校は推薦で進学可能な桜美林大学を持っているが、近年は併設大学への進学率は例年10%前後、対して外部大学への進学率が増えている。早稲田・慶応へは毎年20〜30名が合格。一般的にMARCHと呼ばれる明治・青山学院・立教・中央・法政の各大学には、総合計で120名以上の生徒が毎年合格し、その他、国立大学への合格者も多数輩出している。昨年は東工大に4名合格した。この進学実績への評価が、男子生徒やその保護者の興味を引いている。

アジア・オーストラリアにも目を向けたキリスト教に基づく国際教育

早くから外国語教育に力を入れてきた桜美林では、生徒の英語能力の高さが著しく、今では多方面から『英語の桜美林』と呼ばれるほどである。近年、その英語教育の中心となっているのが[EYEプログラム]だ。

EYEとはExpress Yourself in English!の略で、「英語で自分を表現しよう」の意味を持つ。自ら考えて自分を表現するために、オリジナルの教材を作成して使用。また、それをただ訳すのではなく、意味を英語でつかみ取り、判断できるように指導が行われる。

「指導にあたる教員の中には、ネイティブの教員もいます。最近では、言語が異なるということで臆すること無く、そのネイティブ教員と喧嘩をする生徒までいるほど(笑)、コミュニケーション能力はどんどん高くなっていますね」と語るのは、昨年度までクラス担任を受け持っていた杉本きみ子中学校教頭である。

杉本教頭の言葉通り、コミュニケーション力の指導は多岐にわたっており、その対象は欧米のみでなく、広くアジアにも向けられている。桜美林は韓国・中国・オーストラリアなどに姉妹校があり、さまざまな国籍の生徒が通っていることでも有名だ。中には中国の姉妹校から、ホームステイ留学している生徒もいる。一方、言語修得の授業でも、放課後の自由選択授業で韓国語や中国語を履修できるなど、豊富なプログラムが組まれている。

また、地域に開かれた学校でありたいとの願いから、幼稚園から大学までの施設を含む広大なキャンパスの中には公道を通し、地域住民との憩いの場を設けている。授業中に、公道を飼い犬を連れた地域住民が通るという風景を、当たり前に見ることができるのだ。周辺環境が自然に恵まれた治安の良い地域であることと、学校側の充分に気を配った安全対策で、現在のところ住民・生徒や保護者の双方から、高い評価を得ている。

 
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