サイト内検索:
 
中学・高校受験:学びネット

 学びネットは、中学、高校受験のための情報ページです。学校紹介や塾経営にお役立て下さい。

今月号の紹介 学校散策 塾長のためのマンスリースケジュール 購読案内 会社案内
学校散策 ・関東校・ 関東一覧
   

埼玉栄中学・高等学校

 
  期待に胸膨らませ1,034名が入学、中学・高校合同入学式
 
4月8日(日)、春らしい柔らかな日差しが降り注ぐなか埼玉栄中学・高等学校の合同入学式が行われた。中学校は第8回目、高等学校は第36回目を迎えた今年、中学・高校合わせて1,034名が入学。真新しい制服に身を包んだ新入生たちは満開の桜に迎えられ、期待に満ちた新しい学校生活のスタートを切った。

校 長: 佐藤 栄太郎
住 所: 〒331-0047 埼玉県さいたま市西区指扇3838
電 話: 048-624-6488
交 通: JR川越線「指扇」駅、JR高崎線「宮原」駅より路線バス(校内乗り入れ)7分
学生数: 中学校  561名
高等学校 2,313名 (2007.5.1現在)
ホームページ: http://www.saitamasakae-h.ed.jp

 

埼玉栄中学校は開校8年目の今年、216名の新入生を迎えた。今春の入試で4,141名もの志願者を集めた人気校だけに、式場の総合体育館に整列した新入生は、緊張のなかにも晴れやかな表情を見せていた。高等学校の新入生は普通科と保健体育科を合わせて818名。広い体育館も総勢1,000名を超える新入生と、その門出を見守る保護者の方々でいっぱいとなった。

入学式は国歌斉唱で始まり、新入生は1人ずつ担任の先生から名前を呼び上げられ、佐藤栄太郎校長より入学許可が与えられた。佐藤校長は式辞で、「人間是宝」という建学の精神に触れ「日本人としての誇りを持ち、将来は国際人として21世紀を担う立派な宝だということを自覚してもらいたい」と述べた。さらに「本校の基本理念は生徒一人ひとりの内在する可能性を開発していくこと。人間は宝だから、誰でも努力と勉強次第で立派な人間になれる。志を高く持ち、校訓『今日学べ』の教えを守り、明日に甘えず、他人に甘えず、しっかり勉強してほしい。そして創造と挑戦と感動のある学校生活を送っていただきたい」と激励した。

さいたま市議会議長の青木一郎氏ら来賓の方々からも祝辞が贈られた。

祝電披露の後、中学・高校それぞれの新入生代表が、誓いのことばを述べた。

中学新入生代表は、スーパーセレクトクラスの吉田龍仁君。元気な声で「私たちは情熱あふれる先生方のご指導を受けて、勉強にスポーツに精一杯努力します。先輩に負けないように一生懸命頑張ることをここに誓います」と力強く宣誓した。

高校新入生代表の普通科・中川一平君と保健体育科・桑原愛さんは声を合わせ、「一人ひとりが敬愛と感謝の心をもって個性を磨き、社会の宝となれるように努力します。校長先生を始め諸先生方のご指導を受け、立派な高校生となり、本校の発展に力を注ぐことを堅く誓います」と述べた。

最後に、昨年の全日本吹奏楽コンクールで金賞を受賞した吹奏楽部の演奏をバックに、新入生全員が声高らかに校歌を斉唱し、埼玉栄中学・高等学校の合同入学式を終了した。

ゆったり育て大きく伸ばす

埼玉栄中学校が開校した2000年当初は、志願者数が418名。入学者はわずか50数名だった。8年目を迎えた今年、志願者数は昨年の2,926名から大幅に増えて4,141名に上った。

「伸び率ではおそらく全国で1番」と入試広報センター長の本間一行先生は顔をほころばせる。

同校は開校4年目の2003年に入試改革を実施し、専願入試を廃止した。それが功を奏し、受験生の学力レベルがアップすると同時に志願者が大きく増え始めた。特に昨年、今年は2年連続して1,000人以上の伸びを示している。しかも、その大半は第1回目の入試に集中しており、同校の人気の高さがうかがえる。

その要因のひとつが、保護者の立場に立った学校説明会だ。学校の特色をアピールするだけでなく、毎回、中学受験に成功するためのノウハウや最新情報を提供している。

「私自身も中学受験を経験した保護者の1人ですから、その大変さがよくわかります」と本間先生。

ご自身の体験から、夜遅くまで塾で勉強してきた子どもにどんな言葉をかければよいかなど、具体的にアドバイスしている。

保護者からは「親の苦労をよくわかってくれている」と好評だ。そのため何度も説明会に足を運ぶリピーターも多く、同校の教育に対する理解も深まったと考えられる。

また、進学実績の伸びも人気の要因だ。昨年は中高一貫の第1期生が、埼玉大や東京理科大・学習院・明治など難関大学に合格した。今年は第2期生37名が卒業。早稲田に3名合格をはじめ、MARCH(明治・青山・立教・中央・法政)に9名が合格するなど、着実に実績を積み重ねている。

「第1期生・第2期生とも入試改革前の生徒たちですから、最初から学力レベルが高かったわけではありません。6年間で大きく伸びてくれました」と本間先生。

これも中学と高校で偏差値を20アップさせることを目標に、きめ細かく指導してきた結果といえる。今年は入試改革後の第4期生98名が高校に内部進学。3年後は進学実績が飛躍的にアップすると予想されているが、決して詰め込み教育ではなく、生徒たちはクラブ活動や多彩な学校行事を楽しみながら、ゆったりと伸びていくことができる。

「第1期生の実績を見て、塾の先生方が『ゆったり伸びる栄なら、成績のよい子どもはさらに伸びるだろう』と思われたようです」

そのため、昨年度からスタートした難関国公立私立大学を目指す「スーパーセレクトクラス」の受験者数も大幅に増えた。なかには、あらかじめ一般入試で栄中学の合格を確保しておいて、スーパーセレクトクラスの第2回目の入試にチャレンジする生徒もいたという。昨年の入学者は2名だったが、今年は難度の高い入試を突破した45名のうち20名が入学。開設から1年で、高い評価が定着したといえる。

本間先生は、右肩上がりの志願者増について「新校舎や新制服といった吸引力なしに伸びてきたことが誇り」と胸を張る。逆に言えば、中身で選んでもらうために、生徒募集の好材料が出る前に入試改革を実施した。

来年には校門から徒歩3分の距離にJRの新駅が開業し、中・高の新校舎建設も予定されている。教育内容の魅力に好材料がプラスされ、埼玉栄中学校・高等学校のさらなる飛躍が期待される。

 

 
  ページの先頭へ戻る
manavinet」運営 / 「塾ジャーナル」 編集・発行
株式会社ルックデータ出版
TEL: 06-4790-8630 / E-mail:info@manavinet.com
Copyright© 2004-2003 manavinet. all rights reserved.