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中学・高校受験:学びネット

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立正中学校・高等学校

 
  口コミ、オープンスクールで人気度上げる
 
緊張感あふれる中学入試から合格発表、さらにウェルカムパーティまでを取材し、保護者と子どもの声からここ2〜3年の受験生増加の要因を探った。そこから見えてきた受験動機とは──オープンスクールや文化祭で見た学校の生の姿であり、在校生や卒業生の姿から読み取った日々の教育活動であった。いきいきと礼儀正しく振舞う生徒像に好感を持つ保護者は多く、受験生からは教員との触れ合いの中に安心感を持ったという声が重なった。。

校 長: 中原 健次
住 所: 〒141-8577 東京都品川区大崎4-2-16
電 話: 03-3492-4416
交 通: JR山手線「五反田駅」「大崎駅」から徒歩8分
埼京線、りんかい線「大崎駅」から徒歩8分
都営地下鉄浅草線「五反田駅」から徒歩8分
東急池上線「大崎広小路駅」から徒歩5分
学生数: 中学校  595名
高等学校 656名 (2007.3.1現在)
ホームページ: http://www.rissho-hs.ac.jp

 

親の目、子どもの目を納得させた生徒像

2月1日。中学校の入試第1日目、試験開始1時間前になると、受験生を迎え入れようと教員らが続々と玄関脇に立ち始めた。教員が「おはようございます」と声をかけると、一様に緊張した面持ちの受験生の表情が一瞬和む。中には不安げな受験生の姿も見られたが、教員が一言、二言、励ましの言葉を向けると、意を決したようにうなずき試験会場へ。入試初日の“午前入試”を受験する生徒にとって、その学校は通常第一志望だろう。緊張するなといっても弱冠12歳にとっては酷というもの。そんな気持ちを推し量り、できる限り普段通りの実力が発揮できるようにと、笑顔で迎えた教員らの思いが受験生に伝わったようだ。

同校は1872年に「日蓮宗宗教院」を当時の文部省の新学制に則り設立したのが始まりで、以来、130余年にわたり「人の心の痛みがわかる人間教育」を実践してきたが、この日の教員の対応にもそうした教育目標の一端が表われていた。

9時、国語の試験が始まると、付き添って来た保護者らは食堂で待機。準備してきた本を開いたり、ソフトドリンクを飲んだりしながらも、時計を気にするしぐさが目立つ。次男の受験に同行したという母親は「仏教の学校で、しつけ教育がしっかりしていると聞き、オープンスクールに参加した。その時の雰囲気が良かったので、何回か続けて参加し、受験を決めた」と受験動機を話した。また、次女に付き添った母親は「中学受験は初めて。共学校を前提に探していたが、オープンスクールに参加した時、娘が先輩の対応に感激し、受験を決めた。親として宗教観の違いが気にならないわけではなかったが、何人かの学園出身者の話を聞いて第一志望に決めた」と話した。

そのほかにも保護者談として共通しているのは、受験に先立ち、立正の卒業生や関係者から情報を得ていること、そして、その情報をもとに文化祭やオープンスクールへ参加し、学校全体の姿をとくと観察することで、親子で納得して志望校に選んでいるという点だ。
同日午後2時半、早くも2科受験の合格発表が行われた。合否は同時にインターネットでも公開されたが、多くの受験者は試験後そのまま、校内での発表を待った。合格者にはその場で中原健次校長から合格証と祝福を込めて真紅のバラが手渡された。

ウェルカムパーティで一足早く新入生気分

2月11日、中学校の合格者を対象としたウェルカムパーティが、同校学生食堂で開催された。始めに吹奏楽部がグレンミラーオーケストラのナンバーを演奏、お祝い気分の盛り上げに一役買う。続いて、中原校長から祝辞が述べられ、ジュースで乾杯。

その後は立食形式で料理を楽しみながら、参加者同士で自己紹介や談笑する姿が見られ、和やかな雰囲気の中での進行となった。中でも、子どもたちが少しでも早く学校に溶け込めるよう、アイデアを絞ったのが“ポイントカード”。その名の通り、あらかじめ配られたカードに5枚のシールを集めると記念品がもらえるという企画で、参加者が会場内にいる教員を見つけて自己紹介をし、挨拶をするとシールを1枚貼ってもらえる仕組みだ。最初は気おくれしていた子どもも、カードを手に会場を行き来するうち、教員の方から声をかけられ、はにかみながら挨拶をする姿が見られた。そして、5枚目のシールをもらう頃には、どの子どもも教員に進んで声をかけられるようになる。具体的行動の積み重ねから挨拶する大切さ、人と触れ合う喜びを理解させるねらいがあるようだ。

開始から1時間、すでにポイントカードを一杯に満たし、両親と食事を楽しむ男子生徒に学校選びの経緯について聞くと、「塾の先生から受験するならいいところがあると2〜3校を教えてもらった。その学校を両親と見て回ったが、中でも立正は先生と触れ合える機会が多くて、いい雰囲気だと思った。僕は(初めての場所で)緊張するたちなので、そこが良かった。あとは交通の便がいいところと、電気部という部活にも興味があったので決めた」と話した。

また、母親と参加していた別の男子生徒は「他の学校にも見学に行ったが、学校に入った瞬間、合わないと思った。逆に立正に来た時は『ここだ』と思った。理由は上手くいえないが、雰囲気が良かった。それに挑戦してみたい弓道がクラブ活動にあるのも決め手になった」と、自分なりの学校選びのポイントを話した。

受験生親子にとって合格後初の“顔合わせ”の場となったウェルカムパーティには、同校のPTAにあたる「師親会」の役員らも祝福に駆けつけた。師親会会長の柳雅康氏は「会員相互の交流、親睦を深める研修会やソフトバレーボール大会、立正祭(生徒による自主運営イベント)でのバザーなどの活動が盛んで、親同士の結びつきが強い学校だ。その連帯が、現在、社会問題化している“いじめ”を事前に防ぐことにもなっていると思う」と話し、アットホームな交流がもたらす効果を強調した。

パーティ終了後には、中学校生活を紹介したビデオ上映や、各運動クラブの見学会が催され、参加者は一足早く新入生気分を味わっていた。

心と頭と体を使って学ぶ立正スタイル

立正中学校での学びは全教科の基本学習を徹底させるところから始まる。中高一貫校では一般に先取り学習を進める傾向で、立正も中学3年次で高校課程への準備段階に入ることに変わりはない。ただ、1〜2年次はあくまで基礎学力で取りこぼしが無いよう反復学習と補習で教科指導を充実させている。文部科学省が定める改定授業時間数(3年間)を教科別に見ると、英語で2.5倍、数学1.9倍、国語1.5倍、社会1.3倍、理科1.4倍と軒並み授業時間数に余裕を持たせているのが特徴だ。中学の3年間で養われた基礎学力が、大学受験前で学力の大きな飛躍へとつながるのである。

補習、講習は6年間を通じて行われる早朝・放課後補習、春休みに実施される1週間補習授業や夏休み補習授業は全員が受講。そのほかに英語検定や各種検定を受験する生徒が自主的に参加する勉強会、宿泊を伴った勉強合宿とその種類は豊富だ。そして、日々の学習の合い間に総合学習の一環として実施される体験学習プログラムもバラエティーに富む。林間学校やスキー教室、希望によりゴルフやウインドサーフィンといったものまで選ぶことができる。まさに心と頭と体のすべてを使って学んで行く環境が整えられている。

 
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