サイト内検索:
 
中学・高校受験:学びネット

 学びネットは、中学、高校受験のための情報ページです。学校紹介や塾経営にお役立て下さい。

今月号の紹介 学校散策 塾長のためのマンスリースケジュール 購読案内 会社案内
学校散策 ・関東校・ 関東一覧
   

日本文理学院高等部

 
  生徒と教師がもっとも近しい「成長と自立」を育む実績校
 
進学の名門校は数あるが“生徒の成長と自立”で成果をあげる実績校は数少ない。日本文理学院高等部は、独自のフレキシブルな教育システムと熱心かつ地道な指導により、一人ひとりの個性とニーズを見極めながら自立心を大切に育てる。不登校の状況から脱却し、目標をもって、難関大学や専門学校に進学する生徒も次つぎと輩出。注目される「愛情教育・ふれあい教育」の実践法をうかがった。

校 長: 清水 初次
住 所: 〒150-0012 東京都渋谷区広尾2-6-2
電 話: 03-5467-5600
交 通: JR「恵比寿」西口より徒歩8分、地下鉄日比谷線「恵比寿」駅より徒歩8分、「広尾」駅より徒歩12分
学生数: 160名 (2006.11.1現在)
ホームページ: http://www.nihon-bunri.co.jp/

 

いつも生徒のそばに
親身に向きあう教師たち

都心のスタイリッシュな街、恵比寿。JR「恵比寿」駅から歩いて数分の静かな一角に、日本文理学院高等部の白い校舎がある。「愛情教育・ふれあい教育」を理念とする同学院は、その指導と実績の確かさで全国的に定評があり、九州や東北からも生徒が集う。

「大学進学をめざす人、小学校から不登校を続けている人、学習障害をもつ人。生徒は個性も学力も実にさまざまです。対人関係や勉強につまずきドロップアウトした生徒たちが、再スタートできるように、自立をいかに手助けできるかは教育界の課題であり、本学院の使命の一つと考えています」と語るのは、社会科の教鞭もとる若尾卓郎教頭。私立高校に十数年間勤務し、やむなく切り捨てられていく生徒を見てきただけに、「自信をもって生きてゆくチカラをつけさせたい」との思いは熱い。

「まず生徒と教員の距離が近いことが、本学院の一番の特長です。教員はみな生徒全員の名前を覚え、必ず声掛けをします。2人の専任スクールカウンセラー、保健室教諭、そして全教職員が親身に生徒と向かい合う。教員の質の高さは他校にはない充実度です」とつけ加えるのは理事長室長の梅木桂子先生。

「安心できる居場所のある環境こそ、次のステップへの一歩を踏み出す重要アイテム」と若尾教頭は指摘する。

在宅指導から大学合格まで
自立のための3コース

日本文理学院では「全日制課程」「フレックス課程」「マンツーマン課程」の普通科3コースを設け、各自にあわせて学び方を選べる教育システムをとっている。どのコースも少人数制の個別指導が基本だ。

「全日制課程」は、高校必須単位教科とともに、習熟度別に「応用・大学受験学習」や小中学校の復習にじっくり取り組む「基礎の基礎学習」の時間をとり、クラブ活動も正規授業の一環として週1コマ編成している。

なかでも、ユニークなオリジナルプログラムが「自分発見教室」だ。学外での自然観察や歴史散策、保育園での実習、漢字・英語検定、ホームページ制作、調理、フラワーアレンジメントなど、豊富な体験メニューを通じて興味と可能性の世界を広げていく。

「フレックス課程」は、週3日間の授業で、高校卒業資格を取得するコース。毎日の通学ができない生徒に、まず学校へ来る楽しさを体験してもらい、自分のペースで学習できるシステムだ。

学校に行けない登校困難な生徒には「マンツーマン課程」の在宅入学コースが用意されている。生徒と気の合う教師を選び、いわば家庭教師として日常ふれあいながら、勉強への意欲をじっくりと育んでゆく。

どのコースからでもスタートでき、いつでも編入可能。在宅コースからフレックスコースへ、さらに全日制課程へとステップアップして卒業した生徒も少なくない。昨年は私立大学のほか、米国カリフォルニア大学、アイオワ大学への進学者も出した。

「やりたいことや希望の進路は、どんなケースでも的確な対応と指導で実現しよう、というのが方針。生徒たちの成長していく姿を見ると本当に嬉しい」と若尾教頭は目を細める。

「楽しい」がエネルギー源
出会いと発見の多彩な行事

JASAの大会にも参加しているフットサルや絵本朗読をはじめ、クラブ活動はスポーツ系・文科系とも活発に楽しい交流を展開。学校行事も年間を通じて多彩だが、なかでも盛り上がるのが「スポーツ大会」。野球やフットサルでは、教員と生徒の対抗試合を行い、熱戦が繰り広げられる。秋の「文化祭」でみんなが楽しみにしているのは、教師の仮装。生徒たちの満開の笑顔と笑い声があふれる瞬間だ。昨年、一昨年は震災地の復興を願って赤十字の募金活動にも参画した。今年は、特別イベントでNPOスタッフの講演を聴いた生徒たちが中心となり、難民救済の募金活動に取り組む準備を進めているという。

「つらい体験をした生徒は、本当にやさしい子たちです。弱者には特にやさしい。ボランティア活動も一生懸命です。」と梅木理事長室長。

さまざまなジャンルのスペシャリストをゲストに招く「特別イベント」も新しい出会いの機会となっている。ギターリスト、難民をたすける会、ビーズアーティスト、それぞれの実演と講演に生徒は感動したり、好奇心のアンテナを広げたりと、刺激と発見に満ちた貴重な体験を重ねている。

保護者のサポートにも注力
実践セミナー「親業講座」

生徒との信頼関係を築くうえで、保護者の協力は欠かせない。

「子どもを思ってと称して、意外と親のメンツを保とうとしていることが多いのです。本気で自分と関わってくれているか、子どもはとても敏感です。そのギャップを埋めるために、保護者の意識変革をサポートする取り組みにも力を入れています」

親が変わると、子どもは見事に変わっていくと若尾教頭は強調する。カウンセリングルームは保護者も受け入れ、カウンセラーが悩みや問題を解きほぐしていく。公開授業も3日間設け、生徒の生活態度や指導法について理解を深めてもらう。今秋は、保護者のためのセミナー「親業講座」を開講する予定だ。専門のカウンセラーを講師に、ロールプレイングを通じて子どもとの対話、接し方などを実践的に再認識してもらおうというもの。自らの考えや子どもとの関係を見つめなおすよい機会でもある。

「私たちは特別なことはやっていないのです。地道に、忍耐強く、生徒に心を寄せているだけ。成長と自立を促す特効薬はないのですから。」

若尾教頭のやわらかな口調に自信のほどがうかがえる。

 

 
  ページの先頭へ戻る
manavinet」運営 / 「塾ジャーナル」 編集・発行
株式会社ルックデータ出版
TEL: 06-4790-8630 / E-mail:info@manavinet.com
Copyright© 2004-2003 manavinet. all rights reserved.