サイト内検索:
 
中学・高校受験:学びネット

 学びネットは、中学、高校受験のための情報ページです。学校紹介や塾経営にお役立て下さい。

今月号の紹介 学校散策 塾長のためのマンスリースケジュール 購読案内 会社案内
学校散策 ・関東校・ 関東一覧
   

春日部共栄中学校・高等学校

 
  第1期生は数カ月で驚異の成長
 
 今春中学校が開校し、第1期生を迎えて数カ月が経った春日部共栄中学校。
 高等学校は野球部が甲子園大会準優勝の実績を持ち、学習面でも国公立大学へ100名余りが現役合格する文武両道の学校である。その中学校の開校はかなりの注目を集め、予想以上に受験者が多かったため、定員を上回る人数の入学を受け入れた。
 中高6年一貫教育で「世界のリーダーを育てる」ことを目標に、早くも多くの試みを行い、驚くような成果を上げている。

校 長: 矢口 秀樹
住 所: 〒344-0037 埼玉県春日部市上大増新田213
電 話: 048-737-7611
交 通: 東武野田線春日部駅西口よりスクールバス約10分
学生数: 中学校  76名(中学1年生のみ)
高等学校 1,816名 (2003.9.1現在)
ホームページ: http://www.k-kyoei.ed.jp/

 

18名が医師志望

 60名の定員に対し、のべ20倍強の受験生が殺到した春日部共栄中学校。入学したのは
定員を少し超えた76名(男子42名、女子34名)。
「38名ずつの2クラスで、クラスを超えた5人が担任。15,6名に1人ですね。最初に、将来つきたい職業を聞いたところ18名も医師と答え、驚きました。次にスポーツ選手、
弁護士、科学者、国連職員などで、この子たちの夢を応援して行こうと強く思いましたよ」と宇野禎弘教頭は話す。
 夢と真正面から向き合い、その実現のために必要な学力をつけ、達成感を得ることでまたチャレンジする力が生まれる。『夢力・学力・達成力』を大切に、まずはたくさんのことにチャレンジさせたい」と宇野教頭は語る。4月から早速、春日部共栄中学校ならではの多くの取り組みが行われ、その成果に教師たちはもちろん、保護者・塾関係者も驚くばかりであるという。

夢力・学力・達成力

 学習面では、卒業時に難関国公立大学または海外の大学に進学できる学力をつけることを目標としてカリキュラムが組まれ、指導が行われる。
 ディベートやプレゼンテーションの力も重視し、中学1年生からそのような機会を多く設けている。そしてその力は英語でも鍛えられる。まず毎朝10分間のリスニングタイムを設け、浦島太郎などの童話を聴かせ、クラスで暗唱コンテストを行っているのだ。
 暗唱では漢文にも挑戦させ、すでに高校2年程度のレベルに達した生徒も少なくない。
 宇野教頭は「初めて英語を習う生徒もいますが、毎日聴いてるので発音がすばらしくいいですね。暗唱コンテストにしても、劇仕立てにしたり自分たちでパフォーマンスを交え、楽しそうにやっています。見ていてこちらがエネルギーをもらいますよ」と微笑む。
 朝学習では、速読訓練も行っている。現在最もスピードの早い生徒で200〜300ページを5,6分で読む。この生徒は178冊の本をたった60日で読破した。
 週3回の補習タイムには計算力をアップさせるため、短時間で計算問題に挑戦し、習得問題数を週に一度グラフにつける。現在は高校で習う微積分の計算にも取り組んでいるという。

夢にふれる講演会

「世界のリーダーを育てる」。この教育目標の柱のひとつが、毎月1回開催される講演会である。様々なジャンルから世界に関わり、第一線で活躍する人を講師として招いている。テーマは生徒の今の夢であったり、将来の夢である。
 第1回目の4月のテーマは「南極に行って」。南極の海洋調査に携わる春日部共栄高等学校のOBが、実際に実験で使ったカップ麺の容器や南極の氷などを見せながら、わかりやすく話をした。5月は「宇宙について」。6月は「中国の砂漠の緑化について」、7月は堺屋太一氏に「日本の進路」について講演してもらった。今後は医師志望者が多いので、脳外科医師に最新医療について話してもらう予定だ。
 この講演会にあたっては単に聴くのではなく、1カ月前から調べ学習を行い、最もそのテーマに興味を持っている生徒が司会進行を行う。
「自分たちの講演会なんだ、と自覚を持たせて参加させています」と宇野教頭。

2つの合宿で成長

 入学後まもない5月初めには、勉強合宿が行われた。学校に1泊し、近くの「かすかべ温泉」に入り、親睦をはかる。勉強の目標は英単語500語を暗記することだったが、全員がクリアした。
 6月には2泊3日でホンダのサーキットがある「栃木ツインリンクもてぎ」へ。10班
に分かれ、ロボットや自然など研究テーマを設定し、調べて模造紙にまとめ、パワーポイントに取り込んで全員の前で発表した。
「みんな真剣に発表を聴き、必ず質問が出ていました。答えられない場合は、別の班の生徒が代わりに答えたり、提案することまでできたんです。春にはもじもじして小さい声でしか発表できなかったのに」。

2年後は中学棟建設

 文武両道の高等学校に習い、中学生全員が高校生と共にクラブ活動を行っている。高校生は中学生の面倒をよくみており、高校生にとっても良い刺激になっている。校舎は現在は同じであるが、2年後には中学棟を作り、定員も増やす予定だ。
 また、保護者も協力的で共に学校づくりを推進していける環境だと宇野教頭は喜んでいる。
「先日ある保護者の方が目を潤ませてこう話しておられました。身体が弱く小学校は休みがちだった子どもさんが、今は1日も学校を休まず、春日部共栄中学校はすごく楽しい、行かせてくれてありがとう、と言ったそうなんです。生徒や保護者の方はもちろんのこと、本校に期待と応援をして下さっている多くの方々のためにも、良い学校となるようがんばっていきたい」と宇野教頭は熱く語った。

 
  ページの先頭へ戻る
manavinet」運営 / 「塾ジャーナル」 編集・発行
株式会社ルックデータ出版
TEL: 06-4790-8630 / E-mail:info@manavinet.com
Copyright© 2004-2003 manavinet. all rights reserved.