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中学・高校受験:学びネット

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埼玉栄中学・高等学校

 
  多角的に伸ばす教育に志願者急増
 
埼玉栄中学校は建学の精神「人間是宝」のもと、一人ひとりに内在する可能性を多角的に引き出すため、「文・武・技・芸」四道の教育を展開している。勉学面では、実践的なサポートシステムがその効果を発揮。今春卒業した第1期生の大学進学実績という形で最初の実を結んだ。6年後の2012年には、国公立大合格者70名を見込んでいる。入試広報センター長の本間一行先生は「6年間をかけて、夢を実現できる実力を培います」と話す。

校 長: 佐藤 栄太郎
住 所: 〒331-0047 埼玉県さいたま市西区指扇3838
電 話: 048-624-6488
交 通: JR川越線「指扇」駅、JR高崎線「宮原」駅より路線バス(校内乗り入れ)7分
学生数: 449名 (2006.9.1現在)
ホームページ: http://www.saitamasakae-h.ed.jp

 

6年間で偏差値20以上アップ

「ここ数年、生徒募集は人数・成績ともに予想以上に好調な展開を見せています」と笑顔で話す本間先生。

開校から5年目の2004年度に入試改革を実施。従来の専願入試を廃止し、すべて一般入試による選抜へと変更した。その結果、2004年度入学者数は101名、翌年の2005年度は144名に増加。そして今年は約3,000名の志願者を集め、定員を超える204名が入学、3年間で入学者数が倍増した。今年も学校説明会参加者は、現段階で昨年の約1.5倍。生徒・保護者の関心と人気の高さを示している。

応募者が増えただけでなく、入学者の成績も全体的にアップしてきた。「入試改革以後の入学者は、塾に通って、受験勉強に取り組んできた生徒たちがほとんど。生徒・保護者ともに目的意識の高さがうかがえます」。

入試改革元年に入学した現中学3年生が高校を卒業する4年後には、国公立大合格者30名を見込んでいる。その翌年には50名、さらに、現中学1年生が卒業する6年後には、国公立70名合格も夢ではないという。

その根拠は、同校の「伸ばすシステム」。中学入学から6年間で偏差値を20アップさせる学習サポートシステムである。実際に今春卒業した第1期生は、平均して20以上も偏差値を上げ、全48名のうち37名が埼玉大や早稲田・東京理科大・明治・学習院などに現役合格を果たした。

わかるまで伸びるまで学習指導

中学では「できるまで、わかるまで、伸びるまで」を合言葉に、「ローリング ステップ システム」で確かな学力を育んでいる。

これは、各科目の各単元ごとに指導目標を策定して、授業を展開。小テストで目標の達成度を確認するもの。「Plan」「Do」「Check」の繰り返しにより、どの生徒も確実にステップアップさせていく。理解不足の生徒には、放課後の7時限目に補習指導。理解力が抜きん出た生徒には、授業開始前の朝7時40分からの0時限目に、高度な演習問題を中心とした「αゼミ」を実施している。この時間設定には、同校ならではの配慮がなされている。

「生徒の9割以上がクラブに加入し、毎日の部活を楽しみにしています。成績上位の生徒は早朝ゼミとクラブを両立させることができる一方、放課後に補習指導を受けている生徒たちは少しでも早く部活に参加するために、真剣に課題に取り組んでいます」。

また、今年度からは、東大をはじめとする最難関大学をターゲットとする「スーパーセレクトクラス」を開設。初年度の今年は、スーパーセレクトに新入生の成績上位生を含む28名でスタートした。主要5教科に週30時間を確保し、習熟度別に2つのグループに分けて授業をするが、このグループは定期テストなどの成績により、学期途中でも入れ替えが行われる。努力の結果が反映されるため、生徒の学習意欲は必然的に高まる。

「28名が互いに切磋琢磨しますから、相乗効果で全体が大きくレベルアップしています」。なお、2年進級時には、他クラスの生徒も含めた入れ替えを行う予定だ。

進学に直結するサポートシステム

高校進学後も、習熟度別の少人数ゼミや補習などのきめ細かな学習サポートが用意されている。現高校1年の第4期生までは生徒数が少ないため、成績上位層は高校の最上位クラスである「特別選抜αコース」の生徒たちと合同で、徹底したセンター試験と志望校対策の授業を受けている。

αコースでは、生徒一人ひとりの定期試験や模試の結果を分析。各教科の先生方が連携して、弱点を克服させる指導を行っている。来年度、高校に内部進学する5期生からは、独自に成績上位層のクラスを編成。αコースのノウハウも取り入れながら、さらに上位大学を目指す。

また高校では、効率的な受験勉強のために、有名予備校のサテラインゼミも活用されている。全5教室のサテライン教室で15講座を開設。どの講座も専任の教師が指導に当たる。さらに、講座をすべてビデオに収録してライブラリ化。生徒は納得いくまで、何度も繰り返し視聴できる。図書館には個人ブース形式のビデオライブラリー100台が併設され、早朝から多くの生徒が利用している。

同校独自のSAT(Sakae Assistant Time)は、学習から友人関係に至るまで、学校生活全般について生徒が先生を選んで相談できるカウンセリングシステム。同校の専任教員約170名が、担任・教科担当に関わらず、全員で生徒を強力にバックアップする。進路に関しても、例えば、慶応を志望する生徒は、慶応出身の先生から生きた情報を得て、夢を現実化する道筋を描くことができる。

加えて、中高6年間を通して生徒を側面からバックアップするのが昨年完成したオリジナルWebサイト「SUN System」だ。学校からの進学情報の提供、生徒ごとの成績管理、欠席届け、クラブの連絡など幅広く利用されている。さらに各学年・各教科の教材も用意され、自宅でダウンロードし自主学習に利用できる。

未来を切り開く二つの「タイリョク」

「文・武・技・芸」四道の教育を掲げる同校では、文化部・運動部ともに最高レベルの環境を整え、クラブ活動を積極的に奨励している。相撲部やバドミントン部などで活躍し、卒業と同時にプロスポーツの世界へ羽ばたいた生徒たちもいる。

「部活を通じて、人として豊かになってもらいたい」と本間先生。そのため、1年ごとにクラブを変更してもよいと考えている。新しい分野へのチャレンジも歓迎だ。「小学校時代にサッカーに夢中だった生徒がコーラス部に加入したり、家でパソコンばかりしていた生徒が野球を始めたり。一番驚いているのは、保護者のようです」。

生徒たちは、校訓「今日学べ」のもと、学習やクラブ活動に真剣に取り組み、1日の限られた時間を有効に使う習慣を身につけていく。

「5教科7科目のセンター試験を勝ち抜くには、体力と忍耐力が不可欠です。勉学と部活の両立が二つの『タイリョク』を培ってくれます」。可能性を多角的に引き出して伸ばす教育が、ここでも実践されている。

本間先生の夢は、そんな生徒たちが教員として戻ってきてくれること。身をもって体験したことが後輩たちへの最良のアドバイスとなるからだ。

来年度は、同校から徒歩3分の距離に待望の新駅「西大宮」が開業予定。すでに多くの志願者を集めている埼玉栄中学に、またひとつ、好立地という新たな魅力がプラスされる。

 
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