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中学・高校受験:学びネット

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小松原高等学校

 
  支援プログラムを導入し進学指導をさらに拡充
 
普通科と工業系3学科を設ける男子校の特色を活かし、多様な進路希望を実現している小松原高等学校。近年とくに力を入れているのが、進学指導である。2003年より普通科を「進学選抜」「進学」「総合」の3コース制に、昨年度は志望大学に照準をあわせた新カリキュラムや特待生制度を導入した。今年度は国公立大合格を目標に掲げ、現役東大生による補習支援など進学指導体制をさらに拡充。工業系学科の進学者数も増加傾向にあり、進学実績は着実な伸びをみせている。

校 長: 小松原 誠
住 所: 〒336-0017 さいたま市南区南浦和 3-21-8
電 話: 048-885-1488
交 通: JR武蔵野線・京浜東北線「南浦和」駅より徒歩8分
学生数: 1195名 (2006.9.1現在)
ホームページ: http://www.komatsubara.ac.jp/

 

国公立大現役合格をめざす新プログラムと特待生制度

小松原高等学校は、普通科・機械科・情報技術科・自動車科の4学科を設け、私立高校でもユニークな教育を展開している。鳥井完教頭は、その教育方針を次のように語る。

「将来の選択肢を広げ、一人ひとりの長所や可能性を伸ばしていきたい。それが私たちの使命であり、一番の喜びだと考えています」

進路の選択肢を広げる学習環境づくりの一環として、近年とくに注力しているのが進学指導だ。2003年度より、普通科を「進学選抜」「進学」「総合」の3コース制に再編し、昨年は代々木ゼミナールとの提携による新カリキュラムを導入。今春、3コース制に学んだ第1期卒業生を出した。その成果を数値で追ってみると、進学選抜コースでは国立防衛大学校をはじめ難関私立大学や医歯薬学系などに現役合格率95・8%、進学コースは92・5%、総合コースは70%。工業系学科を含めた全校では、進学希望者の83%が現役合格を果たすという好調の実績をあげている。

また同校では、国公立大学への現役合格に照準を合わせ、進学指導をさらに強化する新しい取り組みを始めている。まず一つは、昨年度から進学選抜コースに設けた「成績特待生制度」。所定の基準をクリアした学生を面接と書類審査で選考、合格者は学納金の全額が免除される。単願・併願それぞれ10名を募集し、今年度は8名の特待生が入学した。

もう一つのトピックは、今年度から導入している「東大生学習コーチ補習支援プログラム」だ。指導者としての研修を受けた現役東大生が、学校のカリキュラムと連動させながら、特待生を対象に一人ひとりの学習進度にあわせて徹底した個人指導を行う。

「今年度は4名のコーチ陣。生徒たちも刺激を受け、勉強方法や学習計画など良いお手本になると好評です」と鳥井教頭。進学指導のグレードアップを図ることにより、生徒のモチベーションも一層高まっているという。

進路の選択肢を広げる小松原式4学科3コース

普通科3コースと工業系3学科は、それぞれに工夫された学びのシステムが充実している。

普通科「進学選抜コース」は国公立大学や有名私立大学を目標に、「進学コース」は有名・中堅私立大学を目標に、現役合格をめざす。2コースとも月曜から金曜まで週35時間体制で授業を編成。大学ごとの入試形態に対応した独自の選択授業を用意し、個々の学習方法が見つけられる丁寧な指導システムを確立している。土曜は大手予備校のネットシステムを利用し、一人ひとりのレベルや学習目標にあわせたプログラムで学習を進める。夏休みは20日間の「夏期集中講座」を開講。

「進学コース」では、到達度によって英語のクラスを3分割、数学は2分割し、確実な理解を図る。学期ごとのクラス替えは、習熟度の目標として生徒の励みになるようにとの工夫でもある。

設置学科のなかでも人気の高いコースは、普通科「総合コース」。2年次から始まる「情報」「芸術」「ライフワーク」「スポーツ」「ライセンス」の5つの「パッケージ=専門教養」がなんといっても大きな魅力だ。生徒は好きなテーマを選び、19の豊富な選択科目によって基本から応用までを体得する。

一番人気は「情報」。充実したパソコン施設を利用し、IT技能の習得や文書デザイン検定1・2級の取得をめざす。次に希望者が多いのは、調理・住空間設計・ファッションデザイン・社会福祉の専門性を身につける「ライフワーク」。将来の活躍分野をめざして専門学校や大学に進学する生徒も多い。

書道、音楽、美術の専門スキルと独創性を養う「芸術」では、美大・音大の現役合格者も出ている。スポーツリーダーの養成をめざす「スポーツ」は、なかでも校外でのゴルフやボーリング実習が高校では珍しいカリキュラム。「ライセンス」は、工業系学科を設置する同校の特色を活かし、専門教員の指導のもとで危険物取扱責任者をはじめ工業系の資格取得に挑戦する。

工業系「機械科」「情報技術科」「自動車科」の3学科では、それぞれの専門分野を横断して幅広く学びたい人のために、昨年度から学科共通の総合カリキュラムを導入。2年次進級時に、「専科」「総合」のいずれかを選択する。

「新カリキュラムを導入して2年目、現在は専科に進む生徒が圧倒的に多いようです。専門学科も時代の要請に柔軟に対応していく必要がある。学びの環境をさらに充実させていきます」

鳥井教頭はまた、工業系学科で指定推薦枠を利用した大学進学者が増加していることについて、「今年度も情報技術科を中心に進学者数がさらに伸びている」と、進路選択の新しい傾向を話す。

一人ひとりの可能性が輝く45の活発なクラブ活動

個性を活かして伸ばす。この小松原の精神は、45におよぶクラブ・同好会でもしっかりと育まれ、活発な活動を展開している。

スポーツ系では、全国レベルで活躍する強豪クラブが多い。バドミントン部は、インターハイや全日本ジュニアで優勝経験をもち、昨年度は関東大会に40年連続出場を果たして表彰を受けた。ボクシング部は昨年の関東大会で、ヘビー級チャンピオンやミドル級3位に輝いている。自転車競技部や馬術部も全国大会レベルで活躍中だ。

自動車部は、「HONDAエコノパワー燃費競技全国大会」で昨年3度目の優勝を果たし、本田宗一郎杯を2度受賞したトップレベルの実力派。今年も高校コンテストで優勝を決めている。

文科系の活動も多彩な分野にわたる。NHK音楽コンクールを間近にひかえて特訓に励む音楽部。書道部や美術・陶芸部のようなアーティスティックなクラブのほか、そば打ち研究会やUFO研究会、車いすを送る会といった個性的な同好会もある。

クラブ活動には、学科・コースを問わず多くの生徒が積極的に参加している。得意分野や興味にあわせて一人ひとりが輝けるステージとして、友情を深めながら、可能性へのチャレンジが繰り広げられている。

「小松原のキャンパスライフは、中学時代よりも楽しいと生徒は言います。進学指導はこれからも力を入れますが、進学に片寄った教育をしていくつもりはない。自分の好きなことを見つけ、将来を拓く力を身につけられる学校であり続けたい、と考えています」

鳥井教頭が語るように、個性も学力も多様な生徒を受け入れ、それぞれの可能性を未来へと開花させる独自の教育改革をすすめる同校。さまざまな角度から配慮されるその教育環境こそ、生徒がのびのびと実力を伸ばしている源泉といえそうだ。

 
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