サイト内検索:
 
中学・高校受験:学びネット

 学びネットは、中学、高校受験のための情報ページです。学校紹介や塾経営にお役立て下さい。

今月号の紹介 学校散策 塾長のためのマンスリースケジュール 購読案内 会社案内
学校散策 ・関東校・ 関東一覧
   

東洋高等学校

 
  常に右肩上がりの人気を誇る都会のインテリジェンスな学校
 
水道橋駅前に建つビルを校舎とし、話題を呼んだ東洋高等学校。昨年度の受験者数は1,800名。合格者数も定員をはるかに超え、クラスもキャパシティいっぱいにまで増えた人気校である。創立100周年を迎えた今、さらに現状にとどまることなく、常に前向きな姿勢で、101周年目となる来期からのステップを睨んでいる。

校 長: 齋藤 元治
住 所: 〒101-0061 東京都千代田区三崎町1-4-16
電 話: 03-3291-3824
交 通: JR総武線「水道橋」駅より徒歩1分
学生数: 1135名 (2006.9.1現在)
ホームページ: http://www.toyo.ed.jp/

 

定員数を遙かに超える受験者・入学者数

2001年、JR水道橋駅前に未来志向の校舎として、インテリジェントビルを新築、同時に男女共学化を行い、多くの注目を集めた東洋高等学校。難関大学現役合格を目指す特進コース・海外留学制度などを通じ、語学、国際系大学への入学を目指す国際コミュニケーション(IC)コース・基礎学力の充実した習得で、多様な希望進路へ対応する文理コースといった、生徒の希望進路に合わせた3コース制が整っている。

改革も一段落した近年、その人気は右肩上がりを続けており、今年度の入学希望者は1,800名、合格後の入学者数は430名と定員の350名を大幅に超えた。受験会場として使用していた教室では、受験生全員を受け入れられないため、体育館を受験会場としたほどである。これに伴い、特進コースは昨年の3クラスから5クラスに、学年全体では8クラスが10クラスに増加するなど、校舎のキャパシティがぎりぎりになるほどの人気の高さを記録している。

広報主任の高橋徹教諭は、受験方法にこの人気の一因があると語る。

「推薦A(単願)では、内申の基準として設けてある成績であれば、特進コースであってもほぼ合格。ただし、特進コースは自分の力で目標大学にチャレンジできるよう、力のある生徒を中学校推薦で入学させ、実力をさらにアップして難関大学への合格を目指すコースです。そのために、高校合格が確定したからといって、気を抜くことはできません」

推薦B・推薦C受験では、推薦Aと同じ書類選考と面接に加え、英数国3教科で適性検査が行われる。また、特進コースで成績が伸び悩んだり、進路を変更したい場合には、指定校推薦を含むICコース・文理コースへの変更も、入学後の状況に応じて可能となる。

これらの受験方法やコース制については、年に7回行われている学校説明会で詳しく説明される。昨年度、この説明会に参加した人数はのべ5,000人以上。教員と親しく対話することができるフレンドリーな説明会のため、参加した後に進学を強く希望する生徒も増えるといった現象が起こる。併願志望を専願に変更したり、同じ私立同士の併願受験の中でも第一志望校にする生徒も多いようだ。

国公立大への進学を含め生徒個々の目標を叶えるように

水道橋という場所柄、千葉県からの通学生も多い。しかし、来年度はこの人数に大きな変動が起こると高橋教諭は予想している。千葉県の公立高校の『特色ある入学者選抜』として、面接・集団討論・自己表現といった内容を含む選抜方法が、私立高校の推薦枠を自由にした前・後期制など大きく変化するのだ。

「千葉県からの通学生は、全校生徒の約3割を占めています。そのため、今回の改定がどのように計画され、実践されていくのか、公立の動向からしばらくは目が離せません」

これに対し、東洋高等学校内部では、すでに危機意識を持って動いている。何よりも、他校との差別化として、東洋高等学校の教育に付加価値をつけていくことが大事だと高橋教諭は語る。平成15年度の大学現役進学率59%に比べ、17年度は約69%という、10%もの勢いある伸びを見せているが、国公立大学への現役合格者をさらに増やすことが今後の東洋高等学校にとって特に重要なステップになる。ただし、これはそう容易なことではない。特に女子生徒は自宅通学希望者が多いため、首都圏の大学進学が重点になってくる。これを国公立大に絞るとなると、倍率的にもかなり厳しくなるのは必然だ。

この目標を達成するために、創立101周年目の新たなスタートが切られている。受験に対して、さまざまなノウハウを持つ新しい外部教員の募集、外部予備校を利用した土曜講座の充実や、自主学習を行う生徒をアシストするチューター制の導入などの方法がすでに実施されており、さらに通常授業においても、魅力ある授業で勉強意欲を高めるため、生徒を観客として、高いエンターテイメント性のある授業を行っていると高橋教諭は語る。
また、一方で国公立大学以外の進学先を希望する生徒への対応も重視し続ける。生徒一人ひとりの目標に応じて、ターゲットを絞れるような教育を行って進学実績を上げられるように、カリキュラム改革を視野に入れた変革を考えているという。

現状を維持しているだけでは何も進まない、常に前向きな姿勢で進んでいこうという意識を持つ教員が構築する東洋高等学校の教育に、来年度へのさらなる生徒の期待が寄せられている。

わずか数年で全米2位に活躍続けるソングリーダー部

東洋高等学校のクラブ活動は、体育系クラブの強さが有名である。インターハイ出場、全国制覇を成し遂げたこともあるバレーボール部、インターハイ・国体などの大会に何度も出場した体操部などは全国的に名前を知られているほどだ。その中において、最近秀でてその実力アップが評価されているのが、ソングリーダー部である。

チアリーダーにダンス的表現要素を加えたソングリーダー部は、女子生徒が入学した5年前、ダンスを専門に習った生徒ばかりではないが、ソングリーダーをやりたいという生徒の希望で発足した同好会が始まりであった。それがめきめきと実力を付け、昨年度、全国大会で3位を獲得、アメリカ大会へ参加し、そこでも2位獲得。今年度は8月に
行われた日本大会で、ミリタリー部門優勝、ソング部門3位、ミスダンス部門3位という驚異的な成長を遂げている。

「東洋高等学校は各運動部が体育館を大きなスペースで使用している場合が多いので、ソングリーダー部の活動は、部同士の使用時間の隙間やほかの部の活動が終わってからの練習など、恵まれた環境にあるとは決して言えない状況です。それでも、大きな大会でハイレベルの成績を上げていることは、我が校の誇りですね」

高橋教諭の言うように、ソングリーダー部の目覚ましい活躍は校外からも注目されている。国内大会後の活躍も期待され、テレビ局が8月に密着取材を放映したほどだ。おそらく、来年度は関東のみならず、ソングリーダーに入りたいという希望を持った女子生徒が集まってくることは間違いないだろう。

 
  ページの先頭へ戻る
manavinet」運営 / 「塾ジャーナル」 編集・発行
株式会社ルックデータ出版
TEL: 06-4790-8630 / E-mail:info@manavinet.com
Copyright© 2004-2003 manavinet. all rights reserved.