偏差値アップ、受験志望者数倍の
人気ある中学・高校
指定校推薦ではなく、実力で国公立を狙えるほど、自らを伸ばしてくれる学校。それは、青稜中学校・高等学校への生徒たちの評価である。
昨年度の国公立合格者は27名。東京工大や東京医科歯科大医学部など、国公立の中でも難易度の高い大学へも数名を輩出している。また、早慶上智へは9名、MARCHに至っては、100名を超える合格者数で、全体の合格者数は、年々増加の傾向が強い。これは、毎年合格者数目標を立て、確実にそれが達成されていることからも伺える。
「良い教員・良い教科書・良い教材をそろえて指導していることが、実績の伸びの要因だと言ってはいますが、それはどこの学校でもやっていることでしょう。青稜はそれに加えて、毎年上がっていく進学目標を確実に達成していくのだという共通認識が先生方にあります。それが他校との差別化に繋がっているのだと考えています」
そう語るのは、生徒募集対策部長の多々良明典先生である。
この達成する目標とは、学年によって違う。高校で大学合格者数の目標人数があるのは当然だが、各々学年ごとに、例えば、中学では英検、漢検などで各級ごとの合格率を如何に上げるか、熱心な指導が続けられている。また、教員のモチベーションを高く保ち、スキルアップを図るために、外部機関への派遣、研修などを積極的に進めている。
この上昇志向や目標達成能力に集まる世間の注目度も年々高くなっており、受験者数も増加の一歩を辿っている。今年度の応募者は、中学校で3、112名、前年度比40%増という結果が出た。この3、112名という数は、東京の中学全体でも、応募者数第2位にランクされる。一方、高校も志願者数は前年度比14%増。中・高とも偏差値は2ポイント前後上がり、入学者の学力レベルも一段と上がった。
|
|
ゆとりをもった授業内容や
魅力ある講習を数多く開講
中学・高校の全学年を通し、充分な授業時間を確保。大学受験までゆとりをもった内容で指導が出来るようにと、週6日制・二期生カリキュラムを導入している。中学校では基礎的な部分を徹底して指導する通常授業時間として配分されている。このほかにも、早朝英会話講習や放課後講習が行われ、自由参加とはいえ、多くの生徒が自ら受講を望むという内容豊富な講習である。また高校では、国公立大学、難関私立大を目指す生徒に向けて、少人数制で土曜ゼミを開講している。このゼミは全12講座あり、東京大や東京工大などに在学中の学生(本校卒業生も含む)を招へいし、担当させている。1つのゼミに参加できるのは多くて6名。このゼミに入るためには、確実に実力を伸ばし、国公立へ現役合格しようという意識の高い生徒であることが条件とされる。
「このゼミでは知識のほかに、実際に志望大学へ通う先輩との触れ合いが得られます。それが生徒のやる気に繋がるきっかけになり、モチベーションを上げることができれば、直接的な成績向上よりも良い効果が出ていると言えるでしょう」
また、高校1年では全員が同じ授業を受けるが、2年次にはそれぞれの目標に合わせて理系・文系に分かれる。また、それと同時に、さらに目標を細分化し、国立理系・文系と私立理系・文系の4つに分かれ、国公立志望者には、センター試験や2次試験に対応した先取り授業が、私立希望者には、主要教科に重点を置いた授業が行われるものの、センター試験にも対応できるような内容となっている。
さらに、自分の現時点での実力を見極めるため、外部大手予備校の模擬試験を定期的に実施したり、年間成績で決まる特待制度を実践している。互いに競い合い、自らを高めていくようなシステムが整えられている。
カナダ語学研修やクラブなどで
人間の生きる力を磨く
無論、同校の魅力は大学合格実績だけではない。自然と一体になり、共同生活を通じた人間育成の場として、八ヶ岳に研修施設が備えられている。環境学習や農作業体験の他にも、夏期進学合宿などが行われ、幅広く人間教育が実践される場所だ。
また、高校1〜2年生では、カナダへの英語研修も実施。カールトン大学を拠点とし、カナダの自然や異文化に触れながら、自然な英会話を身に付けられるよう、4週間に渡るプログラムが組まれている。
これだけレベルが高いと、文武両道の精神が立ち行かないという不安はある。しかし、吹奏楽部は都大会で数度の金賞を獲得するほどの腕前だし、バスケットボールやソフトテニスは、関東大会でベスト8に入賞するほどレベルが高い。環境的には決して恵まれているとはいえないが、12運動部、11文化部、12同好会に多くの生徒が参加し、各々コーチ、顧問に見守られ、自らの練成に励んでいる。
今年度の新入生をはじめ、生徒のレベルは年々上がって、優秀な生徒の占める割合が多くなっているのは事実だが、このような優秀な生徒だけでなく、どの生徒一人ひとりにも、充分なサポート体制をとっているのも同校の特徴の一つ。これらの要因が全て合わさり、人間的魅力と溢れる知力を兼ね備えた、将来性のある生徒が、今後も続々と輩出されることだろう。
|
|