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中学・高校受験:学びネット

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和洋国府台女子中学校・高等学校

 
  「和魂洋才」の精神で、エレガントな国際女性を育てる
 
日本の伝統文化のすばらしさと日本女性の美徳、それらを学ばせる一方で、国際人として活躍できるような新しい教育を採り入れてきた和洋国府台女子中学校・高等学校。女子校にこだわり、女性ならではのたおやかな情操を培い、豊かな感性と品格を養う教育を実践し、多くの注目を集めている。

校 長: 赤羽 新一
住 所: 中学校 〒272-0834 市川市国分4−20−1
  高等学校 〒272-0834 市川市国分2-3-1
電 話: 中学校 047-374-0111
  高等学校 047-371-1111
交 通: JR市川駅・松戸駅・京成市川真間駅・北総鉄道北国分駅より
バス「北台」下車徒歩5分
学生数: 中学校  516名
高等学校 1,342名 (2003.5.1現在)
ホームページ: http://www.wayo.ac.jp

 

約1,200年前、優れた女性が集められ、勉強や修業を重ねていたという国分尼寺。のどかな風景が広がるその国分尼寺跡に、ひときわ目をひく時計台とレンガ造りの建物がある。それが和洋国府台女子中学校だ。
「あのシンボリックな時計台の中には避雷針、水タンクと機械室が収められているんです。10代の女子は特に景観の美しいものの影響が大きいので、様々な工夫をしました。中庭にはバラの化粧レンガを敷き詰め、野外音楽会などもできるようにステージも作ったんですよ」と赤羽新一校長は話す。
 同校の前身は、明治30年、堀越千代女史が新しい時代を担う女性の学び舎として創立した和洋裁縫女学院。当時まだ珍しかった洋裁技術を広め、心の素養の向上を目指し、多くの教養を身につけ品位ある女性の育成に努めた。その先駆けた女子教育への思いは、現在も「和洋」という校名のもとで生き続けている。

「和魂洋才」の建学精神

「和魂洋才」とは、日本の伝統文化を大切にしながら、海外の優れた文物があれば学び採り入れるという意味である。この建学の精神に基づき、「明朗和順」の徳性を養い、有為な日本女性を育てることを目指す。
「日本女性の美徳を身につけさせるとともに、生徒一人ひとりの個性を伸ばすことを教育目標にしています。しかしそれには教師たちの日々の研鑽が不可欠です。6割が女性教師という同校では、教師たちがそのまま生徒たちの見本となりますからね。しかし、何より時代に合った教育をするため、一番に頭を切り換え、勉強しなければならないのは、校長だと考えています」と赤羽校長は強く語る。

 

日本の文化を尊び、やまと心を学ぶ「礼法」

 同校では、中学1年生に、日本の伝統文化と作法を学ぶ「礼法」という時間が週1時間設けられている。校内に特別に建てた日本家屋「春望亭」で、茶道をよりどころにした礼法指導を専門の講師が行う。
 まずは礼法室に上がる作法から始まり、座り方、あいさつの仕方、お茶、お菓子のいただき方、お茶のたて方などに進む。春望亭では行事の一つとして、ひなまつりや七夕には茶会も催される。
「礼法の時間は、担任の教師も参加します。近頃はマンションが多く、床の間もない家で育った教師も珍しくないので、共に学んでもらっているのです。本格的な和風建築に触れ、北山杉の柱など見たことがないと驚く教師もいますよ」と赤羽校長。
 床の間には季節の花が飾られ、静かな「和」の時間が流れて行く。そして、生徒たちはいろいろな実践を通して相手を思いやり、心くばりができるようになっていくという。
 なお伝統文化を学ぶ意味で、毎年全学で「百人一首大会」を開催している。
「美しい日本語を学ぶとともに、あの和歌の意味が成長するにつれてわかってきて、趣深いものです」と赤羽校長は静かに語る。
 また、これまで3年生の3学期に行っていた琴の実習を、今年から1年生が1年間通して週1時間実習することになり、琴の響きを通して「和」の心をより確かなものとしていくという。

国際人として活躍するための「洋」の教育

 同校は中高一貫の流れの中、5教科を中心とした基礎学力の定着と知識理解の基を整え、大学進学に向けた学力を育てている。興味を持ち、自分で調べ、学んだことを文章で知らせる力を養おうと、中学3年次には卒論を書かせる。この力はAO入試にも通じ、早稲田大学など有名大学に合格する生徒もいる。
 また、高校では難関大学を目指す生徒には、7限授業を実施したり、7時半からの早朝補習を行ったりときめ細やかに対応している。
 特に国際社会で活躍できる女性を育成しようと、英会話はネイティヴスピーカーの教師が指導、授業は日本語は一切禁止だ。夏休みにオーストラリアへの短期(3週間)・長期(3カ月と1カ年)留学も行っている。
「現地の家にホームステイし、その家の子どもと一緒に学校へ行って勉強するのが良いと考え、大使館に相談し、紹介してもらって、むこうの校長と話して決めた留学です。今では、交換留学生も来るんですよ」と赤羽校長は微笑む。以前はアメリカ留学を実施していたこともあったが、安全面で心配なことと、現地も夏休みなので学校へホームステイ先の子どもと行けず、単なる英会話教室を受講するだけになってしまうので、現在のオーストラリアに変更した。
「平和な世界のためには、自分の国のことを知ることはもちろん、異国の文化伝統も謙虚に学ぶ姿勢が必要です。そしてバランスのとれた教養と判断力を持ち、信頼される心優しい人が、豊かな社会をつくっていくのではないかと考え、そのような女性に育つよう精一杯努力しています」と赤羽校長は締めくくった。

 
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