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中学・高校受験:学びネット

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東大阪大学柏原高等学校

 
  校名を改称し新たなる一歩を踏み出す
年々新たな改革を続けることで、多くの注目を集めている柏原高等学校が、学園は大学法人であり、学校改革を推進し教育内容を一新することと合わせて、校名を東大阪大学柏原高等学校に改称した。そのメリットや今年度より新しく開設された特進・情報コースの内容をより詳細に聞かせていただくため、校長を含む代表3名の先生方に座談会を行っていただいた。

校 長: 岡垣 憲一
住 所: 〒582-8585 大阪府柏原市本郷5-993
電 話: 0729-72-1565〜7
交 通: JR大和路線志紀駅より徒歩15分 近鉄大阪線法善寺駅・堅下駅・近鉄道明寺線柏原駅下車
学生数: 818名 (2006.6.1現在)
ホームページ: http://www.kashiwara.ed.jp

 

校長 岡垣憲一
教諭 駒田秀喜(特進コース)
教諭 小都栄一(情報コース)
司会 編集部

--- 以前より様々な改革を続けておられますが、今年度より新たに加わった改革内容について、詳しく教えていただけますか。

岡垣 まず、校名の改称ですね。以前は柏原高等学校でしたが、今年度より、東大阪大学を冠して、東大阪大学柏原高等学校となりました。これは、同じく系列の敬愛女子高等学校も同じで、同校は一部共学にもなったため、東大阪大学敬愛高等学校になっています。また、同じ学校法人の短大や幼稚園も含めて、すべて東大阪大学の名称がつくことになりました。

--- それによってどのようなメリットがあるのでしょうか。

岡垣 東大阪大学が今年度新4回生を迎え、大学としての形ができあがり、上に4年生大学を持つ高校として広く認識されるようになるということがまずひとつ。また、柏原はスポーツでも有名ですが、一方の敬愛高校も女子空手や女子柔道で日本一になるなど、クラブ活動が活発です。しかし、校名が全く異なるため、今までは空手道部がアベック優勝しても同じ地域の高校が一緒に優勝したとしか思ってもらえませんでした。これが、東大阪大学の名がつくことで、同じ系列校が活躍していると知ってもらえるでしょう。また、敬愛高校と東大阪大学と当校の代表者で高大連携委員会を立ち上げ、本学園の連携強化を図っています。

--- 他にはどのような改革を。

岡垣 国公立・難関私大現役合格を目指す特進コースと、情報技術者としての国家資格取得や情報系の大学・専門学校への進学を目指す情報コースの2コースを立ち上げ、今後は学力でも実力ある高校をアピールします。今年度よりのスタートのため、まだ実績不足で初年度の生徒数は定員いっぱいであるとは言えません。しかし、これで、より生徒の希望に即した進学ができる学校として、今後の生徒募集を行っていく予定です。特進コースの指導は駒田をはじめ、進学指導に秀でた教員が率先して指導に当たり、情報コースは自らが工学博士号を持ち、米国での大学での研究経験も豊富な小都が指導方法、教育内容、設備の充実を図っており、指導体制は万全であると言えます。

--- 情報コースの指導内容はどのようなものですか。

小都 柏原はスポーツばかりが注目されているように思われがちですが、元々、日本商工会議所の日商マスター認定制度指定教育機関であり、『情報の柏原』と言われるほど、情報教育には定評があります。それをベースに立ち上げたコースとして、国家資格取得をメインの目標とした指導を行っていきます。これは大学受験科目の中にも、一部が問題として使用されています。

--- 国家資格とはどのようなものでしょう。

小都 基本情報技術と初級システムアドミニストレータなどです。システムアドミニストレータには、初級の他にも、情報セキュリティアドミニストレータと上級システムアドミニストレータがあります。その中で、初級システムアドミニストレータは一般ユーザーがどのようなプログラムを望んでいるかを上級に伝えたり、上級が作成したプログラムをユーザーに分かりやすく説明するなど、上級と一般の人との間を取り持つような仕事が主になります。経済産業省が情報処理技術者としての「知識・技能」の水準がある程度以上であることを認定している国家試験で、他の情報を扱う学校では、一学年100名程度の生徒数なら、だいたい5名程度しか取得できませんでした。それをできるだけ、全員に取得させるのが目標です。無論、そのためにも、通常カリキュラム以外に放課後や土曜日に専門家を校外から招へいしたり、様々な補習を行っていく予定です。また、資格を取得した生徒の中には、さらに上級を目指したり、情報系の難関大学への進学を目標とする子もいるでしょうし、IT業界の変貌とともに、国家資格も激変する可能性が高いです。その時にはカリキュラムを変更し、対応できるよう、柔軟な指導体制を取っていきたいと考えています。

--- 情報技術は最も注目されている分野ですから、受験生も多く見込めるのではないですか。

小都 そうですね。しかし、今は小学生から授業にコンピュータを取り入れ、様々な勉強を行う学校があります。そのため、高校で習う情報技術の一部を中学卒業までに既得していた生徒も増えるでしょう。そういった生徒が柏原の情報コースで学びたいと思えるようにするために、中学への出前授業も行っています。歴史やその他の項目を絡めた内容で『高校でならう情報はこんなに面白いんだ』と興味を持ってもらえるようにしています。

 

--- 特進コースの内容はいかがでしょうか。

駒田 通常7時間授業を行い、週35時限のカリキュラムを基本に、放課後補習や土曜授業、長期休暇中の授業などで、充分な学習時間を確保しています。以前であれば、深夜にまで渡る学習合宿なども実行していました。しかし、大学全入時代を迎えた今では、基礎・基本を固めた上で、どれだけ学習意欲があるかが、どこの大学に行くかを決める鍵となります。そのため、まずは学習習慣を身につける必要があるでしょう。その一環として、毎朝の朝礼前にも小テストなどを行い、一日の学習時間を長くしています。特に英・国には力を入れており、最近では、もうすぐ英検2級に手が届く生徒も出てきました。また、論文指導も非常に効果を上げており、毎年多くの生徒に受験させている大手学習塾主催の全国論文テストでは、過去、全国6千人の受験者中、上位17位に入賞した生徒もおりました。この論文指導は、単なる大学受験だけではなく、大学卒業後も社会で出会う様々な問題に、どのように対処し解決していくかを考える論理的思考を養うのです。それができれば、社会生活で充分な実力を発揮でき、自分の本当に行きたい道で生きることができますから。

--- それぞれに興味深い指導内容ですね。指導される方も大変だと思いますが。

岡垣 そうですね。どのコースにせよ、生徒に実力をつけることが主目的ではありますが、先生のモチベーション向上も大切です。学園全体の取り組みとして、教師の目標管理制度を導入する計画を立てています。教師一人ひとりが自分の目標を設定し、それをどうすれば達成していけるかを考えて、学園全体の目標を達成するというシステムで、次年度より実施できるよう、現在準備を進めています。先ほど、小都先生の話の中に、情報業界は激変するとありましたが、社会の変貌が著しい現在、すべての教科で同じことが言えるでしょう。ですから、すべてのコースで既存のカリキュラムが絶対であるとは言えません。弾力的に運用し、不易流行を的確に把握し、実践していく必要があります。学習面の指導だけでなく、グローバルな規模で変化する社会に主体的に対応できる能力を養うことも大切なことと考えています。

--- 今後の活躍を期待しております。本日はありがとうございました。

 
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