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中学・高校受験:学びネット

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大阪産業大学附属中学校・高等学校

 
  学校の現状を見つめて現実的な改編を行うことによる受験者数の右肩上昇
校長就任から3年。新コース導入に伴い、商業・工業を中心とする学校という雰囲気を撤廃、さらに広い希望への進学・就職が可能な高校として生まれ変わった大阪産業大学附属中学・高等学校。18年度には中学校が開設6年目を迎えて完成年度となるとともに、高校の新コースでの入学生が全学年に揃い、高大連携や外部高校受験など、改革は新たな段階へ進むことになる。

校 長: 牧本英男
住 所: 〒536-0001 大阪市城東区古市1-20-26
電 話: 中学校06-6396-8510
高等学校06-6939-1491
交 通: 大阪市営地下鉄長堀鶴見緑地線「今福鶴見」駅徒歩7分、京阪本線「関目」駅徒歩15分
学生数: 中学校  152名
高等学校 1796名 (2006.3.1現在)
ホームページ: http://www.osaka-sandai.ed.jp/

 

内部改革による活性化に人気集中
入学志望者数の増加

2001年に中学を開校して5年。4月になれば、初年度に入学した中高一貫生が、初の高校卒業年度を迎えることになる。また、コース整備も完了。普通科は特進一貫(併設中学からの内部進学)、特進T・U、進学、スポーツの4コース、国際科は特進と進学の2コースの、計6コース制が確立された。これにより、将来の目的に合わせ、さらに選択肢が広がることになる。

「これでコース制が6年間通じ確立できたため、コースごとの縦の連携がさらに強まりました」

そう語るのは、自身も3年前に就任してから内部改革に取り組んできた牧本英男校長。コース制の整備や一部コースの発展的解消などの学業面から、新デザインの制服の導入などの外見まで、様々な変化を採り入れたその改革は、生徒の個々の夢をかなえるためのものであり、校内の活性化に繋がった。その影響は受験を控えた小・中学生まで及び、中学校の受験者数では、大阪府内全私立中学受験者数比較でも悪くない位置を毎年保っている。高校は、平成15年度には600名余だった併願受験者数で、18年度には千名を突破するなど、年々右肩上がりを続けている。併願受験者の戻り入学率も高く、それだけレベルの高い生徒が受験するようになってきている。

「生徒のレベルが上がるに連れて、高校卒業後の希望進路にも幅ができてきました。それに伴い、17年度より姉妹校である大阪桐蔭高校から、受験指導の様々な方法を熟知している教頭を招き、併設の大阪産業大学に加えて多様な大学への推薦受験やセンター試験の対策や事後の指導法など、多くの受験方法で指導をしていただいています。これは、先生方の意識改革に非常に良い影響を与えているようです」

希望者による受験合宿の開催や、高校3年次での目標大学(国公立志望・関関同立レベルの大学志望・産近甲龍レベルの大学志望)別コース分け、夕方の時間を利用した科目ごとの特別講座開催(特進コース)など、他大学への進学希望者が増えるほどに、細分化されていく進学のチャート。いかにこれをうまく使い、受験まで生徒のモチベーションを維持して、万全の状態で受験に挑ませることができるかが、教員の目標となる。そのため、『一人ひとりの生徒に、今何が必要か』を知ろうとする意識を確実に各教員が身につけるのが、次の内部改革へのステップとなると思われる。

大学をより理解する高大連携と
外部高校受験へのチャンス

系列大学である大阪産業大学も、高校のレベルが上がるならば、ハイレベルの生徒を入学させたいという希望が出ており、高大連携をさらに強めようと、高校とともに動き始めた。まず、連携の第一歩として経済学部との連携から着手、来年度より高大連携による進学を開始する予定だ。

「例えば、経済学部では自分たちでCDを作成し、販売を店舗に委託しているゼミがあります。それにより、どれだけの手間や材料費がかかるか、市場価格はいくらになるのかなどを研究しているのです。このような具体的な内容を学部長から生徒に話していただいています」

また、15年度からは、高校生の大阪産業大学訪問を行っており、受験へのモチベーション維持に一役かっている。

国際科では、大学に在学中の海外からの留学生が語学アシスタントとして授業を手伝っており、異文化コミュニケーションに一役買っている。生徒の人気も上々で、中学生へも口コミによる評判が広がっている。

中高一貫制をとっている中学部では、他の高校受験を視野に入れた3年受験コースを18年度より開設する。このコースでは、小学6年での受験時には目標を定められなかったが、中学3年間で別の道を考える可能性があると、おのずから思う生徒や、さらにレベルの高い高校への進学を目指す生徒のため、高校受験対策を含めた授業を行うことになる。また、万が一他校への進学がかなわなかった場合も、生徒の再度受け入れ体制は整えてある。
「6年一貫コースの生徒に比べれば、若干内部高校進学時に受験という緊張感を伴いますが、再度受験をしてもらって、その子のレベルに合わせて特進コースか進学コースか、それとも国際科かを決めることになります」

また、姉妹校である大阪桐蔭高校への特別枠も確保。中学受験で桐蔭を目指したものの、各々の事情で進学が果たせなかった生徒へのリベンジ枠として、注目されている。この特別枠を受験する際にも、教員の個々の生徒への『桐蔭で伸びることができるか、難しいか』の見極めが必要とされることになる。

「現在は6年一貫制コースの希望者が過半数を占めています。ありがたいことですが、それだけ、6年間での成績の伸び率と、希望大学への進学実績を求められているということでもありますから、その期待にどれだけ応えられるかが、これからの課題となりますね」
大学以外の進学希望者や、就職希望者へのフォローも忘れていない。ともすれば大学を中退し、フリーターになりがちな時代の生徒であるが故に、生徒各々の資質を見極めた進路指導も必要とされる。

「目的のない進学よりも、その生徒に合うと思われる職業への就職指導をしたこともあります。生徒が自らの進路に迷うことの無いよう、豊富な情報としっかりした進路指導を続けていきたいですね」

自らの夢をかなえ、迷ったときには道を示してくれる学校として、受験生から求められるようになる日も、そう遠くはないと思われる。

 
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