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中学・高校受験:学びネット

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長尾谷高等学校

 
  3年連続京大へ、国公立、関関同立へも多数、スポーツ、芸術分野で世界を目指す着実な歩みの単位制・通信制高校
1993年の設立当初、約130名の生徒とともに歩み始めた長尾谷高等学校は、今や3千名の生徒を抱える単位制・通信制高校へと発展を遂げた。社会の追い風はあったが、それを上回る学校努力が着実に生徒の目標を達成させた要因が大きい。スポーツや音楽で“世界の舞台”を目指す生徒も、まずは高卒資格の取得を目標とする生徒も、自由設計した時間割で自分流に学んでいる。

校 長: 小寺 正成
住 所: 〒573-0163 大阪府枚方市長尾元町2-29-27
(枚方本校)
電 話: 072-850-9111(枚方本校)
Email: info@nagaodani.ed.jp
交 通: JR学研都市線長尾駅西へ徒歩6分・京阪バス枚方市北口よりJR長尾駅行き乗車、長尾西口下車徒歩3分
(枚方本校)
学生数: 3020名 (2006.1.1現在)
ホームページ: http://www.nagaodani.ed.jp/

 

新たなスクールモデルが全日制と横一線に並んだ

“毎日通学しなくてもいい学校”と聞いてマイナーイメージを抱かせた時代はすでに過去のものとなりつつある。学校は生徒の目標を達成させるための手助けをしながら、生涯にわたって自ら学ぶ姿勢を会得させるところであるなら、長尾谷高等学校はまさにそのスタイルを一貫している学校だ。京大、阪大、その他の国公立大や早慶をはじめ、関関同立へは多数の進学実績を出している。加えて、テニス、バレエ、バイオリン、語学学習など幅広く生徒の夢を実現させるためのサポートを実践してきた。

副校長を務める土屋和男氏は「子どもの数がピーク時の約半分にまで減ったと言われる時代に、新たな学校が発展の余地はないはずですが、13年前に約130名の生徒でスタートを切った学校が3千人の規模になりました。これまで高校は全日制、定時制、通信制というランクがあるかのように認識されてきましたが、現在、通信制は(実績において)全日制と横並びになってきているのではないでしょうか」と語る。“毎日通学しなくてもいい”というスクールモデルが社会的ニーズとマッチし、さらにその利点が広く認知され始めたのである。

大学進学実績だけではない。今年、新聞各紙に「長尾谷」の名が何度も踊った。硬式テニスで活躍めざましい生徒数名が同校で学んでいる。いずれの選手も全国トップレベルの成績を修め、国体、全国高校総体をはじめ数々の大会で優勝や準優勝、第3位までを総なめするほどの実力である。これらの生徒が通学するのは1週間のうち3日間で、あとは時間をやりくりして自学自習を行っている。

高等学校の卒業資格は3年以上在学し、74単位以上を履修、取得しなければならない。同校もスクーリングに出席し、リポートを提出し、試験に合格しはじめて単位が認定される。その点は同様だが、必修科目以外に選択科目が豊富で、かつ、スクーリングの日程調整をしやすく、単位習得を強力に支援する態勢が取られている。また、単年度ごとに細かなカリキュラムに拘束されず、3年間をトータルで考え、時間割を自由設計することが可能な点は単位制の大きなメリットだろう。

つまり、生徒はまとまった時間を確保しやすく、練習や体力づくりに充てることができるわけだ。ここに長尾谷の強さの秘訣がある。現在、同校では中学テニスで全国ナンバーワンとなった生徒が在籍し、生徒が生徒を呼ぶ形となり全国からテニスの強豪が集まってきており、硬式テニスに科学的練習法を取り入れたスポーツクラブと提携している。今後は他のスポーツジャンルや芸術の分野でも世界を目指し、挑戦する生徒を受け入れたい考え。

可能性が開けてこそ真の機会均等教育

土屋副校長の話を聞くうちに、単位制・通信制高校の想像以上の可能性に開眼させられる思いだ。芸術分野では梅田校に在籍の生徒が文化庁の海外留学制度でオーストリアのウィーンに派遣されたが、長期にわたる派遣のため学校生活との両立を考え同校へ入学してきた。現在、ハンガリーにも留学中である。

また、バレエを本格的に学びたい生徒のために、ロシアのサンクトベテルブルグのマカロフバレエ学校(世界中で公演依頼があるハイレベルなバレエ学校)に提携を申し入れるなど、生徒の要望に高度に対応している。

では、同校には一芸に秀でた生徒ばかりが在籍しているのかといえば、無論そうではない。ある生徒は中学校時代スケートボードに明け暮れ、学業に身が入らず高等学校を退学してしまうが、長尾谷に編入し周囲の協力を得て心機一転学業に専念。立命館大に合格し、現在は国際公務員を目指して勉強中である。

また、難病を抱えていた女性が50歳を目前に一念発起し同校に入学、高校卒業資格を得て大学へ進学、現在、大学生として学んでいるという。

話を聞きながら、ふと日本の教育はこれまで機会均等だったのかという考えが浮かび、土屋副校長に尋ね見ると「経済的には機会均等を成し遂げてきたと思いますが、学びのスタイルとしては機会均等とはいえなかったかもしれませんね。私が単位制・通信制のスクールモデルを知ったとき、これは素晴らしい制度だと思いました」と語る。日本の学校制度では途中で学校をやめてしまうと、学校復帰が困難な状況となる。将来ある若者にとってそれは社会的に見てよくないことで、そんな若者になんとか学ぶチャンスを再度つかめるようにしたいという学校設立意図があったのだという。

土屋副校長は長年、公立高校で教鞭を執り、校長職の経験も積んでいることから、日本の教育をつぶさに見続けてきた人といえる。その副校長が同校の設立準備委員会にはじめて関わった時に「素晴らしい制度」だという思いを持ってから15年。そのスクールモデルに社会も着実に開眼しつつあるようだ。

近畿に5校で通学至便 自律した生徒像

同校は枚方本校をはじめとして京都校、梅田校、奈良校、ナンバ校の5校から“母校”を選ぶことができる。京都校ではダンス、ミュージック、調理、美容の専門4コースからコース選択も可能となっている。例えば、ミュージックコースでは単に音楽を楽しむためにではなく、作曲に必要な知識やミュージックセオリーの基礎を学び、ヴォイス・トレーニングで呼吸や発声方法も学んでいく。他のコースも同様に資格取得や技術の習得をしながら、必修科目を学ぶものである。

通学には標準服はあるものの、ほとんどの生徒が私服通学をしている。それでも生徒指導上の問題が起こることはまず無いという。枚方本校を取材したが、整然とした教室、廊下や階段などにはチリひとつ落ちておらず、学ぶための環境が気持ちよく整備されていた。生徒の中には成年者もいるが、校内での喫煙は一切認められていない。

高校生活をあらゆる角度から支援するため、入学から卒業まで3年間を通して生徒を見守るチューター制度が導入されており、生徒1人ひとりに生活面、学習面で個別対応を行える態勢がとられている。保護者とのコミュニケーションを図ることはもちろん、各種研修会を受講するなどして見識を高め、今後一層、チューター制を充実させていく考え。
「高等学校の3年間は、後の人生でいえば10年分の価値にも相当するでしょう。その大切な時期を長尾谷で思う存分挑戦して、夢をつかんで欲しいですね」と土屋副校長。そのための支援に期待が集まり、毎月の転入・編入制は60〜80人もいる。年間の見学者だけでも1500人にも上り、ニーズはますます高まっている。


枚方本校
〒573-0163 大阪府枚方市長尾元町2-29-27
TEL 072-850-9111 FAX 072-850-6116
JR学研都市線長尾駅西へ徒歩6分
京阪バス枚方市北口よりJR長尾駅行き乗車、長尾西口下車徒歩3分

梅田校
〒531-0071 大阪市北区中津6-5-17
TEL 06-6454-8810 FAX 06-6454-8822
阪急中津駅より南西へ徒歩5分
地下鉄中津駅より南西へ徒歩10分
阪急梅田駅より西方へ徒歩12分
JR大阪駅より北方へ徒歩12分

京都校
〒604-8225 京都市中京区西洞院通四条上ル476-1-3
TEL 075-241-0733 FAX 075-241-0722
阪急烏丸・地下鉄烏丸線四条より西方へ徒歩5分

奈良校
〒630-8115 奈良市大宮町4-266-1三和大宮ビル6階
TEL 0742-30-1131 FAX 0742-30-1133
近鉄奈良線新大宮駅より南、三条通り徒歩6分
JR奈良駅より西へ徒歩10分

ナンバ校
〒556-0011 大阪市浪速区難波中3-7-17
TEL 06-4396-7281 FAX 06-4396-7282
JR、南海、近鉄、地下鉄難波駅より徒歩5分

 
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