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中学・高校受験:学びネット

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金光大阪中学校・高等学校

 
 

文武両道を目指してこそ伸びる実績
好条件な立地も生徒を後押し

全国レベルのクラブ実績を上げながら、国公立大や関関同立への合格者数を着実に伸ばしてきた金光大阪中学校、高等学校は創立24年目の“青年期”を快走中だ。クラブへの入部率は高く、多くの生徒が勉学とクラブの両立という難題に立ち向かい、貪欲にもその両方で満足のいく結果を出している。やりたいことを夢中になって追いかける金光イズムの秘訣に迫った。

校 長: 片山 剛
住 所: 〒569-8575 高槻市東上牧1-3-1
電 話: 072-669-5211
交 通: 阪急京都線「上牧」駅から徒歩3分
学生数: 1,164名 (2005.11.1現在)
ホームページ: http://www.kohs.ed.jp/

 

文武両道を可能にする環境要因
教職員、施設、立地が揃う

阪急京都線「上牧」駅に降り立つと、正面に「金光大阪」のレンガ色の校舎が目に入る。そこから徒歩3分で同校正門に。門をくぐると甲子園球場並みに広いグラウンド、柔・剣道場に整然と緑をたたえる並木が迎えてくれる。

 そのグラウンドで、毎日存分に汗を流すサッカー部が、昨年度全国大会出場の栄光を手にした。同大会は冬に行われたが、この時、高校3年生で出場した選手が、その春には京都教育大に現役合格を果たした。無論、高校の3年間ずっとサッカーボールを追い続けてきた。そして、同時に夢を達成するため進路実現という目標も追い続けて、見事その両方で素晴らしいゴールを決めたわけだ。
また、大阪大会でベスト8にまで上り詰めた野球部に籍を置いていた生徒2名も、それぞれ関西大学法学部、同志社大学法学部への現役合格を果たしている。それを目の当たりにした後輩達も「自分たちもやれるぞ」という自信を持ち、モチベーションは自然に高まっていく。いわばプラスの連鎖が学校に広がっている。若いけれども幼くはない創立24年目を迎える金光大阪の現在の姿だ。

 「特進」「理数」「普通」のそれぞれのコースで、通常授業とは別に各教科で講習の時間を設けている。とりわけ「特進」では1年次より早朝と放課後の1日2時間の講習時間を確保。難関大への現役合格に向け万全の準備体制を敷いている。1限目が始まる前の早朝講習(7時55分開始)は、部活の練習時間を確保するための策で、教職員も早朝からの勤務を厭うことはない。もっとも通学至便の立地、交通アクセスの良さが、早朝補講を可能にしている大きな要因だ。高槻市駅から校門まで10分、梅田からでも30分という絶好の条件が生徒を後押ししているのだ。

 クラブ活動の側面から見ても、文武両道を極めるための共通理解が深められている。西村公延教頭は「全国レベルで活動する部活が多ければ、部活中心の学校生活になりがちで、顧問は少しでも部活の練習に時間を割かせたいのが心情です。しかし、本校では各顧問があくまで「勉学中心」の考え方を貫き、たとえ公式戦やコンクールが間近に迫っていても1日2時間の講習時間の絶対確保に積極的です」と語る。限られた時間で、より効果的な練習を行おうと、集中して取り組むことがクラブの成績に結実しているのは間違いない。
  活発なクラブ活動を支えるもう一つの側面は充実した設備だ。ナイター設備のグラウンド、体育館に柔・剣道場、テニスコートと、どれをとっても申し分のない広さとグレードを備えている。吹奏楽部が活用する音楽室には、豊富な種類の楽器が数多く備えられ、コンピュータ部がスキルを磨くパソコン教室は最新の機種が並んでいる。
勉学とクラブ活動の両立という課題を超えて、さらに好成績を残すためには、生徒本人の意志と努力が重要なのは言うまでもない。だが、その生徒を支える数々の要因を金光大阪に見つけることができる。

校内外で根ざす
金光イズム

 生徒は屈託なく、廊下ですれ違えば一人ひとりが挨拶を交わしてくれる。クラブへの加入率が高い同校では、先輩、後輩、同輩が顔を合わせる機会は頻繁で、自然と挨拶を交わす環境が作り上げられてきた。記者とは一面識もない生徒達が、さわやかに挨拶を投げかけてくる態度はすがすがしく好感が持てる。

 入試広報部の近藤和明教諭に案内され、校内を見学するうち剣道場で中学女子生徒の体育の授業を見ることができた。ちょうどクラスの全員が正座をし、剣道の防具を馴れない手つきで身につけているところだった。防具は同校の備品で、ほとんどの生徒に剣道の経験はない。この授業を受けなければ、おそらくこれから先も経験し得ない「剣道の時間」だろう。

 隣の柔道場からは男子生徒の気合の入ったかけ声が聞こえてきたが、これも体育の授業の一環だ。全国レベルで活躍するクラブ活動の顧問はいずれも優秀な指導者であり、その指導を体育の授業で一般の生徒が受けられるのも金光大阪ならではのメリットと言えるだろう。

 創立から20年余り、「金光だからこそ味わえる学校生活」が次第に広く知られるようになり、ここ3年、高等学校の受験者数が増え続けている。2003年に1256名だった受験者は翌年には1486名に。そして、2005年度は1518人に増えている。勉学とクラブ活動の両立を目指したい生徒に加え、自由でありながらけじめのある校風、“金光イズム”が徐々に浸透してきた結果だろう。

 金光の校風を地域住民が知る機会は多い。というのも、同校の吹奏楽部は地元小学校や社会福祉施設など、地域の催しに“引っ張りだこ”で、盛んに交流の機会がある。吹奏学部は約120名の部員を有し、マーチング演奏でも秀でた成績を誇る近畿圏でも屈指のチームだ。その吹奏楽部が、小学校の運動会や老人ホーム、児童福祉施設などから招かれ、行事を盛り上げる立役者となっていることについて、近藤教諭は「サービス精神が旺盛で、単に演奏するだけでなく、踊ったり歌ったりできるよう工夫して催しを盛り上げるので、喜ばれています」と語る。創意工夫を楽しみながら、地域に溶け込む金光の姿を見出すことができる。

 やりたいことを存分に楽しむ。普段ならできない経験を積める。そして目標とする進路の実現を保証する。そんな“金光イズム”が人気を得る秘訣のようだ。

留学と修学旅行で広がる
国際理解、新たな進路

 国際人教育にも力を注いでいる同校では、カナダ(過年度)への修学旅行や、長期留学、短期語学研修の制度を導入している。特に、1年間の長期留学制度は中高一貫教育だからこそ取り組める制度で、カナダ、ニュージーランドの提携校で実施される。現地校には日本以外の国からも留学生を受け入れているため、各国の違いや、国を超えての普遍性を経験する機会としても貴重だ。帰国した生徒は、英語力はもちろん、文化知識面、精神面でも大きな成長が見られるという。将来、高い英語力で国内の難関大学への進学、海外の大学への進学も期待されている。

 1年間留学を希望する生徒は中高一貫の「特進国際」コースで、高校1年より高2の課程を学習し始め、1月から1年間留学し、高2の12月に帰国する。その後、3月までで高2の課程を終了する。先取り学習ができる中高一貫のメリットを生かしている。

 一人ひとりを輝かせたい。一人ひとりの夢を叶えたい。同校が大きく掲げる目標は、様々な取り組みによって着実に達成度を上げている。

 
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