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中学・高校受験:学びネット

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近江高等学校

 
  新施設が完成し、さらに進化 近江高等学校
高校野球で有名な近江高等学校は、「生徒の希望・能力・適性に応じ、豊かな個性と明朗闊達で誠実勤勉な人物を育てる」ことを教育方針として、5つのコースを設定し、生徒一人ひとりの可能性を引き出す教育を行っている。現校長が4年前に就任してからは、学校改革によりさらに活気があふれ、人気の高い私学へと進化してきた。今春には京都大学、神戸大学をはじめとする難関国公立大学へ24名が合格し、もはやスポーツに強いだけの学校ではなく、県内屈指の「文武両道校」であると言っても過言ではない。
この夏には、おしゃれなセミナーハウスと、遠方から入学希望の球児らのための寮が完成し、また1つ大きな魅力が加わった。

校 長: 笠原 武夫
住 所: 〒522-0002 彦根市松原町大黒前3511-1
電 話: 0749-22-2323
交 通: 東海道本線・近江鉄道本線「彦根」駅より徒歩18分 (「彦根」駅よりスクールバス5分)
学生数: 928名 (2005.9.1現在)
ホームページ: http://www.ohmi-h.ed.jp/

 

豪華客船のようなセミナーハウス、自立できる学生寮

8月に完成したばかりのセミナーハウスと学生寮は、2008年に迎える創立70周年記念の先行事業で、学習環境を大きく向上させる施設である。
2階建てのセミナーハウス「白帆会館」はキャンパスのほぼ中央に位置し、壁面は校舎と同じサーモンピンクのれんが造り。丸窓が印象的で、一見するとホテルのようである。2階は研修・宿泊施設で、4部屋と会議室、教員用の小部屋が2部屋ある。勉強や部活動のための合宿、1年生の入学オリエンテーションのほか教員の研修、ミーティングなど幅広い用途に対応するよう整備されている。
1階は200名が収容できるカフェテリア。南面はガラス張りで、そのガラス窓に沿ってカウンター席も設けられ、ピンクとグリーンが美しいテニスのハードコートや野球グラウンド、そして遠くには緑豊かな丘と彦根城が見える。
クラブ活動や学習で遅くまで残る生徒が多いことや、寮生もここで食事を摂るため、通常の営業は朝8時(寮生7時半)から夜8時まで。購買は夕方6時まで営業される。メニューも生徒のアンケートをもとに決められた。「カフェテリアの名前も全校生徒から募集しました。発表は9月の青海祭(おうみさい・文化祭)で大々的に行います。
みんな心待ちにしているのですよ」と広報課の山本真弓教諭は目を細める。
  一方、「青和寮」と名づけられた男子寮は、滋賀県内でも全県一区に伴い視野の広くなる琵琶湖の対岸や遠方の入学希望者に門戸を開こうと建設されたものである。また、硬式野球部は甲子園の常連であり、2001年には準優勝に輝いたことから、進路指導が佳境に入る秋ごろになると、高校野球を志す生徒の保護者や指導者から頻繁に電話がかかってくる。現在部員数は111名。これまで奈良や京都から長時間かけて通学してきた生徒や、OB宅や市内のマンションを間借りするなどしていた県外生もおり、寮は待ち望まれていたものである。
「青和寮」はグラウンドの側に位置し、3階建てのマンションで、20部屋・60名の男子が入居できる。今後、女子寮も増設の予定である。寮から学校の門までは桜並木が続く通学路。「寮の生徒たちもみんなと一緒に登校して来れるのですよ」と山本教諭。
実家から離れてクラブや学習に励む生徒たちが寂しくないように、との小さな配慮だ。

特進から医療、技術系まで幅広い進路に対応

同校には普通科と商業科があり、進路により5つのコースを設けている。そしてそれを3年次で12の専攻に分け、生徒一人ひとりを手厚くサポートしている。
まずは国公立大学・難関私大への現役合格をめざす特別進学コースの「アカデミー」。
準特進コース「アドバンス」は、「医療系特進」「理系進学」「文系進学」の3つに分かれ、大学・短大への進学を目指す。進学コース「ジェネラル」では幅広い教養を身につけながら、3年間で自分に合った進路を考えることができる。また、簿記やコンピュータなどの高度な技術と知識を習得する上級資格取得コース「スペシャリスト」、2年次から得意分野に絞って学習できる選択コース「セレクト」。このように幅広い進路やニーズに対応している上、クラブ活動も活発なため、さまざまな個性や能力を持つ生徒が在籍しており、刺激があり活気のある校風となっている。

国公立大学現役合格実績が大きく躍進

今春「アカデミー」では国公立大学へ24名が現役合格を果たした。そのうち初めて合格者を出したのは、京都大学(工学部)、神戸大学(工学部、経営学部)、電気通信大学(電気通信学部)、大阪教育大学(教育大学部)などの9大学10学部というから驚く。
このように実績が飛躍的に伸びた要因としては、「アカデミー」が9期目になり、ノウハウの蓄積などによるものと考えられるが、笠原武夫校長は別の見解を示す。

「もちろん教員たちの熱心な指導があってこそ達成できたものです。だが、もう1つある。野球部が全国準優勝に輝いた2001年、この生徒たちは中学3年だった。きっと、滋賀県代表の近江の試合で何かを感じたはずです。心に熱いものを持って、入学してきたのではないかと」。笠原校長はこの翌年に校長に就任したわけだが、準優勝で近江は大きく変わった、と強調する。
「準優勝することは並大抵なことではない。あの情熱やがんばりが起爆剤となって、周りの者に勇気を与え、どんどんパワーが増して行ったのです」。就任後、笠原校長はこの波を生かすように、改革を始めた。大きくは、「私学にとって適材適所は命」と教員の担当業務の見直し、学年ごとの教育目標の明示、コミュニケーションが十分はかれるような職員室の配置を実施した。これにより教員たちは連携をとりながら能力を最大限生かした業務を行うことができ、それらがよりよい教育に反映されるようになった。
山本教諭は校長の手腕でずいぶん学校が変わってきたと話す。「たとえば1年生の教育目標は生活指導を徹底して行うことなのですが、全体に遅刻や服装の乱れも激減し、7月の体験入学会にきた中学生や保護者の皆さんから“たくさんの生徒さんから元気良く挨拶され、うれしかった”との声をいただきました」。

今春また笠原校長は、学校が元気になる小さな試みを実行した。「名前ばかりでほとんど活動していないクラス委員たちを放っておくのはもったいない」と各クラスの学級委員長や美化委員など総勢522名対象の委嘱式を行い委嘱状を渡したのだ。委嘱状をもらっては何かしないわけにはいかない。早速各委員の委員会がスタートすることになり、各委員長と副委員長、そしてスローガンが決定し、委員らは役割と責任を自覚して活動するようになった。「厚生委員は広報の仕事を手伝うのが仕事で、イベントの準備や全校アンケートの実施など、みんな何かをするということが楽しいみたいです。
委員は各クラスの半数を占め、彼らが自分なりに小さなことでも仕事を始めたことで、ますます元気な学校になってきましたね。風紀委員会が作ったポスターもとても可愛いんですよ」と山本教諭は微笑む。

「野球部と同様に、今後は“アカデミー”の9期生らのがんばりに感動した後輩たちが、きっとまた夢を実現してくれるはずです」。笠原校長は、進化していく近江が楽しみだと目を輝かす。

●体験入学会・入学説明会の日程
・塾対象説明会 9/15(木) 11時〜 本校『セミナーハウス』
・入試相談会 9/25(日) 13時〜17時 東近江市『アピア(アルプラザ八日市)』
・体験入学会 10/10(月・祝)、11/5(土) 9時半〜 本校

 
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