サイト内検索:
 
中学・高校受験:学びネット

 学びネットは、中学、高校受験のための情報ページです。学校紹介や塾経営にお役立て下さい。

今月号の紹介 学校散策 塾長のためのマンスリースケジュール 購読案内 会社案内
学校散策 ・関西校・ 関西一覧
   

大阪国際大和田中学校・高等学校

 
  「特進一貫コース」でトップ進学校へ変革
今春、「特進一貫コース」をスタートさせた大阪国際大和田中学校。今まで培ってきたノウハウで、優秀な生徒を育て、国公立大学への進学を目指す。また、高等学校でも国公立大学の理系学部への進学を目指す「理数コース」を今年度より加え、来年度には「教養コース」(女子のみ)は廃止する。つまり来年度からは、全コースが進学を目的とした共学のコースとなり、3教科から5教科受験のための指導をより充実させる。「女子校から共学校となった学校で、進学校として成功した学校は不思議とありません。ぜひ、チャレンジしたいのです」と言う奥田三郎校長にその熱い思いを伺った。。

校 長: 奥田 三郎
住 所: 〒570-8555 大阪府守口市藤田町6丁目21番57号
電 話: 06-6904-1118(代)
交 通: 京阪本線「大和田」駅または「萱島」駅より徒歩8分
学生数: 中学校  173名
高等学校 779名 (2005.9.1現在)
ホームページ: http://www.owada-h.oiu.ed.jp

 

6年プログラムで、国公立大学を目指す「特進一貫コース」

 中学では、「国際コース」と新設の「特進一貫コース」の2つのコースで学力と個性を伸ばす。「国際コース」は英語に重点を置いたプログラムで、難関私立大学や外国語系大学への進学を目指すコースだ。
今春、「特進一貫コース」には、23名が入学した。毎日7限授業が行われ、放課後には週2日、苦手部分をフォローするための「チャレンジ講習」や、高度な問題にチャレンジする「ファーザーステップ講習」を実施、全員が講習を受けるシステムだ。
「7限授業にもすぐに慣れ、創意工夫して、わかりやすく指導しているので生徒たちはいきいきと学習に取り組んでいます。課題や放課後講習はかなり厳しく集中力育成を念頭に置いて指導しています」。と中学主任の田中夕美子先生。
  河井康宏教頭は、「コースとして独立させてはいませんでしたが、以前から成績上位の生徒は特進として別に指導を行ってきました。大学進学実績は内部生がリードしているのです」と話す。現・高校1年生では該当する特進の生徒は4名、中3生では11名、中2生では11名いる。特に高1の2名は、模擬試験で偏差値70を取るなど京都大学や大阪大学合格を目標としている。
  田中先生は、彼らの指導について次のように説明する。
「高1の4人の生徒は、HR教室で、5教科は彼らだけで学習します。また4人だけの担任もいて、常に彼らの相談にのり、生活のようす、学習の進みぐあいを把握しています。他の教科や行事等は人間教育の意味を含め一般のクラスの中に入って行います。つまり2つのクラスに所属し、2人の担任がいるということです。
まさに集団で学習し、体験させる授業と、家庭教師のような学習環境の2つを実現している。

中2生が英検準2級に満点で合格

校名の通り、「GLOBAL MIND(グローバルマインド)」を教育精神としている同校では、英語教育には特に力を注ぎ、確かな成果も出している。
「学校のカリキュラムをこなしさえすれば、英語力はつきます。大学受験で、うちの生徒は英語は9割とっていますから」と奥田校長。中学の英語の授業では、1クラスを半分に分割し、一方ではネイティブスピーカーの教師が英会話を教え、他方では日本人の教師が文法を教える。25分後には、これら教師を交代させる。ユニークなこのスタイルは、短時間ゆえに非常に高い学習効果が得られているという。授業のほかに英語暗唱大会や、英語合宿、ハロウィーンパーティ、イングリッシュ・フェスティバルなど英語行事も多い。
そして、英語教育の集大成として中学3年で、オーストラリアへ海外研修に行く。ホームスティをしながら姉妹校の交換授業に参加するが、生徒の英語に対する興味や関心は一層高まる。英検受験にもチャレンジさせ、中学2年で3級、3年で準2級を取得させるのが目標だ。英検ではすでに、中学1年で3級合格、中学2年で準2級を合格した生徒たちもいる。しかも、いずれも高得点で合格し、英検準2級で合格した中学2年生は2次で面接試験を満点で合格しているというから驚く。また漢検でくち2級や準2級に合格するなど着実な実績を上げている。

毎日の「朝学習」表現力を養う

「朝学習」とは、朝のウォーミングアップとして、授業開始前の10分間にいろいろな学習を行うものである。主に漢字テストや単語テスト、さらには、5分間で長文を読み、設問に答える「読書」や、1分間スピーチなどを実施している。
「これからは、偏差値だけを上げる学習だけでは国際社会で活躍できない。大切なのは、自分の考えを表現する力をつけることです」と奥田校長は強調する。スピーチは週に1回、順番に行い、その後クラスメイトに簡単なチェックシートで5段階評価をしてもらう。聴く方も真剣になり、相手の話をしっかり聴く態度が身につく。また通常の授業でも必ず5分程度の確認テストを実施し、つまずいたところはやり直しをさせる。

きめ細やかな生活指導と人間教育

「大阪国際大和田中学校は、非常に面倒見が良い」と評される理由の1つに、基本的生活習慣の確立と、人間性の育成を重視し、きめ細かく対応している点が上げられる。「学習面の成果は、生活態度や人間性と深く結びついているものなのです。保護者と手をつなぎ、中学の時にそれらをしっかりと育てることで、高校になると自分で考え、進んで学習する優秀な生徒になります。」と田中先生は語る。
生徒同志のコミュニケーションをはかる意味もあって、中学1年では「班ノート」を作っている。これはクラスを4〜5班に分け、その班で生徒がひとりずつ日記を書き、担任がコメントを書いていくというものである。
「生徒をよく知り、見ていくことで、早くに悪い面は指導していくことができますし、逆に思わぬ潜在能力に気づくこともあるのです」と奥田校長は言う。

3つのコースできめ細かく指導する
高等学校

高等学校は、定員の4倍余りの受験者数を誇る人気校である。
コースは難関私立大学文系学部などへの進学を目指す「国際コース」、国公立大学・難関私立大学への進学を目指す「英数コース」、そして国公立大学理系学部を目指す「理数コース」が今年度からスタートした。「理数コース」は、週42時間授業のほか特別補講で高度な問題もクリアできるよう指導していく。高等学校も中学と同じく、生活指導もしっかり行われ、親身になって生徒と関わる点は変わりない。
共学校となって4年。すでに女子校であった雰囲気はどこにもなく、進学校へと変革しつつある活気に満ちている。「3、4年後にはきっとトップ進学校として認識される結果が出るはずです」と奥田校長は言い切る。

 
  ページの先頭へ戻る
manavinet」運営 / 「塾ジャーナル」 編集・発行
株式会社ルックデータ出版
TEL: 06-4790-8630 / E-mail:info@manavinet.com
Copyright© 2004-2003 manavinet. all rights reserved.