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中学・高校受験:学びネット

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大阪信愛女学院中学校・高等学校

 
  伝統と先進性が融合した文武両道校
大阪信愛女学院中学校・高等学校は、「変わるべきものと、変わってはいけないものを見極め、変わるべきものは停滞することなく変革する」という姿勢で、建学の精神は守りながら、教育環境を充実させるべく歩んできた。そして昨年120周年を機に、「創立者の心を今に生きる」をテーマに大きな見直しを図り、改革をスタートさせた。
  シンボリックな新しい聖堂が建立され、カリキュラムの変更や教員の意識改革など教育環境の充実を目標に学校は日々前進している。

校 長: 縄田、子
住 所: 〒536-8585 大阪市城東区古市2丁目7番30号
電 話: 06-6939-4391(代表)
交 通: 京阪電車「関目」下車東へ徒歩約15分 地下鉄谷町線「関目高殿」下車東南へ徒歩約18分 地下鉄鶴見緑地線「今福鶴見」下車北へ徒歩約15分 大阪市バス特31支45「古市3」「関目4」下車すぐ
学生数: 中学校  328名
高等学校 804名 (2005.9.1現在)
ホームページ: http://www.osaka-shinai.ac.jp/

 

愛にあふれた人間性豊かな女性を育てる

大阪信愛女学院は、1884年、フランス人の修道女によって開設された。人間すべてに対する深い愛情を持ち、優れた女性を育てることによって社会に貢献し、人々の幸せを願った創立者の熱い心は、教育目標となって今も実践されている。
昨年、120周年を機に、創立者の心に立ち返り、より積極的に教育目標に沿った学校づくりをしようと改革をスタートさせた。キリストの教えをベースとした心の教育は、新しい聖堂での講話や、朝礼などの教員の言葉の中に散りばめられ、生徒たちもサブテーマを設け、実践目標としている。例えば高等学校は「優しい心をみんなの中に」。
争いは「優しい心」の欠如からくるもの。生活の中に、言葉の中に「優しい心」を込めることを日々の目標にしているのだ。
「心の教育は、目に見えて効果があるものではありませんが、何かあったときに役立つものだと信じています」と椎山雄一教頭。朝礼では自分のためではなく、誰かのために祈る時間もあり、最近ではテロ事件の犠牲者の方々のために祈る生徒も多いという。
「試験前などは精神的にゆとりがない生徒たちも『それは一旦横に置いておいて、心を落ち着けて祈ってごらん』と声をかけますと、はっとしたように態度が変わることもあります」。
日々のこうした心の教育に支えられ、同校はレベルの高い文武両道校として多くの生徒を育てている。

授業時間を大幅増

学習面での改革の1つに、2期制から週6日・3学期制に変更した上、さらに授業時間数をプラスして学力の伸長をはかっていることが上げられる。同校は中学・高校ともに進路によって2コースを設けている。広く4年制大学から専門学校までを目指す1類、国公立・難関私立大学を目指す2類である。1類は週35時間、2類は1年が35時間、2年以降は37時間を確保。増えた授業時間は、多くを英語の授業に充て、補習も充実させている。

同校の英語教育は、中学からオーラルコミュニケーションの授業が組み込まれ、ネイティブスピーカーと日本人の2人の教員で授業を行うなど使える英語を目指し、指導が行われている。

「中学では英語検定に全生徒が合格することを目標とし、英語検定のための授業も実施します。また英語力の学年毎の到達目標を設定し、全生徒がクリアできるよう、指導する方針に決めました」と椎山教頭は強く語る。習熟度別授業もスタートさせ、特に基礎学力が不足している生徒を少人数にし、手厚い指導を行っている。
補習ではこれまで苦手科目の克服を目指す「基礎学力講座」や難関私立大学への現役合格を目指すための「進学補習」を実施してきた。「基礎学力講座」は試験の点数により強制的に生徒を参加させ、わからない点を必ずクリアさせる補習である。加えて、今年より難関国立大学への現役合格を目指すための「ハイレベル補習」を高校1年より導入、現在30名ほどの生徒が参加している。
「ハイレベル補習は英語・数学・国語の各1時間ずつ、週3時間を設定しています。どんどん先へ進むので生徒も予習など準備が大変ですが、継続して力をつけていってもらいたいですね」。

なお、特待生制度も昨年よりスタート。入学金が免除され、授業料は公立高校と同程度になる。各地域のトップ校に入学できる学力のある生徒が対象で、現在5名が特待生として学んでいる。

同校は今春、京都大学、神戸大学など国公立大学へ14名、関関同立へ146名、京都薬科大学など薬学系へ28名が現役合格を果たした。卒業生が前年よりも少なかったにも関わらず、実績は伸びている。彼女たちは週5日制で学んだ生徒たちであり、今回の改革によって、進学実績はさらに上がるに違いない。

文化系3部・運動系6部が全国レベル

文武両道であることは、クラブ活動の多彩さと、レベルの高さが物語っている。生徒の50%は文科系19部、運動系13部のいずれかに入り、エネルギッシュに活動している。平成16年度の実績を上げると、書道部が全国硬筆作品展覧会で文部科学大臣賞を受賞、美術部は全国高等学校総合文化祭に出品、バレーボール部・空手部は近畿大会に出場、水泳部・ソフトボール部も全国大会に出場。平成17年度も体操競技部は国体出場が決定し、コーラス部は近畿の代表となった。なかには、ジュニアオリンピックに出場した生徒もいる。水泳部の飛び込みの選手で、昨年は海外遠征や合宿に多忙だったという。「2学期はほとんど学校は欠席でしたが、それでも海外でも時間をみつけて学習に励み、成績は落ちませんでした」と松尾誠教頭は話す。このほか吹奏楽部やバドミントン部もこれまでに全国大会に出場した経験を持つ。
そして、学校改革の一貫としてクラブ活動においても、優れた選手に広く門戸を開くため、推薦入学制度を充実させた。推薦入学制度はA〜Cの3ランクを設け、ランクにより入学金などを免除している。

伝統ある全生徒による清掃

「来校された方々から、校内の掃除が行き届いてきれいですね、とよく言われるのですよ」と微笑む椎山教頭。実は、6限目修了後、生徒全員で教室のみならず、特別教室や体育館まで校内全部を清掃しているという。その際エプロンをつけるが、それは制服の一部であるというから徹底している。この清掃は、同校の生活指導の一貫として伝統的に行われ、掃除機のない時代では乾いた雑巾で床を拭いていたという。

「地域への感謝を込め、ソフトボール部をはじめいくつかのクラブは、週に何回か早朝に学校の周りを清掃しています。敷地内に幼稚園から短期大学まで併設しているので、その姿を登校してくる後輩たちに見せることは、何よりの教育だと思って喜んでいます」と松尾誠教頭は締めくくった。

 

 
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