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中学・高校受験:学びネット

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大阪国際大和田中学校・高等学校

 
  国際コース共学化で 実力を伸ばす選択肢の拡大を
 
 昭和初期の創立以来、豊かな知性と人間性を育む教育を行ってきた大阪国際大和田中学校・高等学校。生徒個々の実力を伸ばすことに力を入れてきたこの学校が、来年度より国際コース(中学・高校共)の共学化を決定、男子生徒の選択がさらに広げられようとしている。

校 長: 奥田 三郎
住 所: 〒570-8555 大阪府守口市藤田町6丁目21番57号
電 話: 06-6904-1118
交 通: 京阪電車大和田駅より北へ徒歩7分・萱島駅より西へ徒歩8分
学生数: 中学校  139名
高等学校 709名 (2003.9.1現在)
ホームページ: http://www.owada-h.oiu.ed.jp/

 

来年度より高校・中学ともに国際コースの男女共学化

 6カ年教育で難関大学合格を目指す英数コースが平成14年度に共学化して2年。来年度からは国際コースの男女共学化も決定した中学校に合わせ、高校でも従来の国際・教養コースを2コースに分離。来年度より国際コースとして男女共学での再スタートを切ることになる(教養コースは女子のみ)。
「大阪国際学園には高等学校が2つあります。もう一方の大阪国際滝井高等学校では、女子のみの高校として、大阪国際大学及び大阪国際大学短期大学部と連携しながら、21世紀を生きる女性として必要な教養を身につけるように指導が行われています。それに対して大和田では、中高一貫教育を軸とし、生徒の様々な進路に対応できる男女共学校として、今までにない新たな道を選ぶために、今回の改革が行われたのです」。
 学校改革の意義をそう語る河井康宏教頭は、共学化のおかげで、入学を希望する生徒の層が今までよりもさらに広がっていると指摘する。レベルの高い男子生徒の入学により、翌年の女子入学希望者のレベルも上がり、入学後には互いに切磋琢磨することで、全体的な生徒のレベルアップにつながっているのだという。
「ただし、高校でも中学校でも、勉強だけができるという生徒よりも、目的意識を持ち、それに向かって邁進していけるやる気のある生徒の入学を期待しています。彼らの偏差値が多少低くても、指導次第では十分に伸びる可能性があるのです」。

生徒個々の実力を伸ばす 2つの特色ある講習

 中学では入学時の生徒の希望と成績により、国際コースと英数コースに分かれることになる。英数コースでは高校の内容を前倒しし、効率的な年間教育を実践、国公立大学や難関私立大学への合格を目指す。一方の国際コースでは、在学中に英検準2級合格を目標とし、語学力のアップと英語を通じた国際理解により、世界に羽ばたく人材を育成する。特に語学力育成には両コースともに力を入れており、英語授業ではクラスを2つに分け、半分のクラスではネイティヴの教員による日本語を使わない授業を、もう半分では日本人教員による授業を行う。この授業は各々通常授業の半分の時間(25分間)で、一方が終わればもう一方の授業へと相互にスライドして2種類の授業を受けられるようになっている。
「中学入学の時点から6年後の進路を意識している生徒は少ないのが実状です。そのため、1・2年の間は両コースともに基礎学力の徹底と、勉強に対する姿勢や意識づけを行います。英数コースの生徒には実力の高い生徒が多いので、進度が速くなりがちですが、その辺りをうまく調整しておき、2年の終わりになってから生徒の将来の目標と実力に応じてコース設定を再度見直すようにしています」。
 中学部長の鹿島秀樹先生が語るように、生徒に合わせた柔軟な対応が大和田の特徴と言える。1学年35名(各コース1クラス)と少人数な学校であるのも、各自の生徒の状況を把握しないと、個々に合わせた指導が行えないという配慮からであるということからも、その柔軟性が伺えよう。
 また、生徒全員を伸ばすため、成績下位の生徒を対象としたチャレンジ講習と、ハイレベルな理解度を持つ生徒へのファーザーステップ講習も行われている。ファーザーステップ講習は2年次で英語、3年では英数国の3教科において実践されており、受講対象となる生徒には教員が声をかけて参加を促していく。一方のチャレンジ講習は定期テストなどの成績不振者や授業についていけないと感じた生徒を中心に行われており、あるレベル以下の成績の生徒は必修となる。このチャレンジ講習では、教員が通常授業で受け持つ各教科を超えて指導するのも特徴で、体育の教師が数学を、社会の教員が理科を指導することもある。

「全く違う教科だけど、先生もこれなら教えられるんだよ、と言うことや、生徒に教えるために努力している姿を見せることで、教師と生徒の間に新たな親近感が生まれます。また、これに加え、卒業生が講義の補助で参加しており、自らが悩んだ原因を踏まえて同じことでつまづいている後輩を教えることで、より的確な指導を行うことができ、良い成果を上げています」。
 この講習はともに放課後2時間程度行われるが、その後にも学校に残して学習を続けさせた方がよいと思われる環境や学力の生徒は、保護者との相談の上、7〜8時まで残して指導することもあると鹿島先生は話す。

生徒の目標に合わせた指導を行う多様なコース設定

 実力と自信、それに英語による表現力を培われた生徒が進学する高校では、3つのコース分けが行われている。中学と同じ英数・国際及び教養コース(女子のみ)で、それぞれ外部進学生とともに、高校卒業後の目標進学先へ向けて自らを鍛えていくのである。教養コースでは内部進学への対応も行うため、大和田中学校時代から、それを目指している生徒は希望すれば教養コースへも進むことができるコースである。
「教養コースは、様々な進路希望に対応します。そのために基礎学力を徹底して身につけ、その上に高校生活の中で将来に必要な様々なことを吸収できるように多様な選択科目やクラブ活動ができ、豊かな時間を持てるように指導を行っています」。
 河井教頭の語るように、各コースの目標に合わせ柔軟な対応で個々の実力を伸ばした生徒の中には、小学生時代には、さほど目立った学力ではなかったにもかかわらず、見事大阪大学へ現役合格した生徒もいる。個人を見つめ、それぞれの個性を見極めながら、持てる力を引き出していく大阪国際大和田中学校・高等学校。共学化初の卒業生が上げる実績が、多方面から期待を持って注目されている、今話題の学校である。

 
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