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中学・高校受験:学びネット

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大阪成蹊女子高等学校

 
  大阪成蹊女子高等学校
 創立以来70余年。社会で活躍する女性を育てることに力を注いできた大阪成蹊女子高等学校。従来の「特進」「総合選択」「美術」の3コースに加え、今年度には「幼児教育」コースが開設、そして来春には「スポーツ」コースが新設される。
「美術」「幼児教育」「スポーツ」の各コースは併設大学との連携教育を実現するもので、充実した施設の中、独自のカリキュラムにより高等学校のレベルを越えた専門教育を行う。新設されるスポーツコースには、そのカリキュラムをはじめとして、新しいスポーツ文化を享受するための基礎作りを主眼に、全国的にも類をみないコンセプトが盛り込まれ、受験生はもとよりスポーツ関係者の注目を集めている。

校 長: 坂上 悦郎
住 所: 〒533-0007 大阪市東淀川区相川3丁目10番地62号
電 話: 06-6829-2510(代表)
交 通: 阪急京都線「相川駅」下車徒歩4分
学生数: 884名 (2005.9.1現在)
ホームページ: http://www.osaka-seikei.ac.jp/

 

高度なスポーツ教育を実現

スポーツコースは、3年前に開学した「びわこ成蹊スポーツ大学」との連携を図り、優秀な人材を早くから育てようという趣旨で設けられる。定員は40名で、高等学校の普通科教育をベースに、スポーツや健康に関する基礎から実践へとつながる知識や技能を習得できるコースである。

大阪成蹊女子高等学校の体育系クラブは現在15あり、どのクラブも活動は活発でレベルが高い。特に陸上競技、水泳ではインターハイ選手をはじめ多くのアスリートを輩出している。アテネオリンピック。水泳世界選手権銅メダリスト中西悠子さん(200メートル・バタフライ)も、同校の卒業生である。このコースでは彼女のほか、指導実績のある優秀なコーチ陣のもとでトップアスリートを目指すことができるのが第一の魅力。そして、トレーニング、コーチング、スポーツ心理学、スポーツ栄養学、スポーツマネジメントなど、様々な専門知識も習得できる。

これらは「専科」と呼ばれる全単位の3分の1に当たる31単位の授業で学ぶ。
「専科」は、「運動技能の上達過程と戦術」、「運動の計画的学びとスポーツライフスタイル(1類・2類)」、「体力トレーニング方法」、「ダンス」など7科目。
「運動技能の上達過程と戦術」では、びわこ成蹊スポーツ大学の教師陣、ゲストティーチャーによる専門的な講義も実施する。「スポーツ文化とスポーツ医・科学入門」は3年次に集中して行われる宿泊学習。同スポーツ大学で、生涯スポーツや競技スポーツに関する高度な教育・研究の一端に触れる。1、2年次では「野外キャンプ・マリン実習」など体験型の楽しい授業もある。なかでもユニークなのは「運動の計画的学びとスポーツライフスタイル(1類・2類)」だ。これはクラブ活動にフィードバックできる実践と理論を学ぶもので、学外でのスポーツ活動も奨励する。具体的には、1類は6限目にクラブ活動にかかわるトレーニング理論などを学び、その上で放課後のクラブ活動への移行をスムーズにし、トレーニング効果を上げていく。一方、2類は5限目終了後、学外スポーツクラブ(例えばサッカー、スケートや乗馬、ゴルフ、ボーリングなど)に移動して活動することになる。クラブ活動が単位認定される全国初のシステムだ。

先端を行く充実した施設

スポーツコース新設にかかわる陸上競技部顧問の佐々木良隆教諭は、「陸上競技と水泳は強化クラブとして選手を育てて行きますが、他の様々な競技にも対応していきたいと考えています。1類はそのために作りました。しかし、スポーツコースはアスリートを養成することばかりが目的ではありません。また技能が高くなければ入学できないということでもありません。スポーツを楽しみたい、スポーツに関して勉強してみたいと思う生徒はどんどん入って来てほしいと思っています」と話す。

入学試験は、他コースと同じ科目で実施され、卒業後の進路についても、大学進学のために必要な学力を養成するので、多様な進路選択が可能である。
また佐々木教諭は、スポーツコースの大きな魅力は施設が充実していることだと強調する。開閉式屋根付きプール、1周250m・6コーストラックがとれる広さの第2グラウンド、オムニコート4面を設けた第3グラウンド。タイプの異なる3つの体育館には、競技用コート以外にエアロビクススタジオやマシーンを備えたトレーニングルームなどもある。そして来春には、新たにコンディショニングルームが加わる。

「コンディショニングルームでは、テーピングやマッサージングなど身体をケアする学習を行います。このような先端を行く学習が十分できる高等学校は、あまり例がないと思いますね」と佐々木教諭。
スポーツコース限定のおしゃれなオリジナルスポーツウェアやシンボルマーク(同校美術コースの生徒が制作)もでき、1期生を迎える準備が着々と進んでいる。

生徒の夢や希望をバックアップする4つのコース

幼稚園教諭や保育士の人気が年々高まるなか、今年度スタートした「幼児教育コース」には、志願者が殺到。一人でも多くの生徒の希望にこたえようと2クラス編成で学習が進められている。大阪成蹊短期大学との連携を進め、実習・実技もふんだんに取り入れた専門教育を行う。例えば「ピアノ実習」は5単位設け、20台以上のピアノが並ぶ専用のレッスン室で授業が行われ、初心者でも3年間でバイエルから弾き歌いまでを習得できる。 
「先日、保育実習が実施されましたが、生徒たちは目を輝かせて取り組んでいました。また、クラスメイトは好きな道をめざす者ばかりですから、連帯感も深まって仲が良いようです。将来に渡る友情が育まれることでしょう」と入試広報委員の岸本圭司先生。
一方「美術コース」においても、併設の大阪成蹊大学芸術学部と連携しながら独自のカリキュラムで学習が進められる。全単位の3分の1が素描、デザイン、造形、工芸など多様な美術の実習にあてられる。まだ2期生を卒業させたばかりであるが、芸術大学の入試では「実技トップ」の成績をとる生徒を多数輩出しており、今春には京都市立芸術大学にも現役合格を果たした。将来は偉大な芸術家を生む可能性を感じさせる。

「特進コース」は、国公立大学・難関私立大学を目指し、平日7限授業をベースに、8限目講習や個人学習指導を徹底して実施。土曜日や長期休暇中には講習のほか、英会話力の育成を促すアメリカンサマーキャンプなどの行事も行われ、1ランク上を目指した指導を実現している。少人数制で教師と生徒の信頼関係も厚く、学ぶことの厳しさと楽しさを実感しながら、自己を高めていく生徒とそれを育てる教師の真撃な姿がここにはある。
「総合選択コース」では、多くの実習・実験を取り入れた授業や土曜講座、多彩な行事を通じて幅広く知識の探求を図る。2年次からは3類型選択カリキュラムにより、私立大学(文系)や家政科学・看護系を目指す集中的な学習が進められる。併設大学への優先入学制度もあり、幅広い学部への進学が可能だ。
  大阪成蹊学園のキャンパスネットワークを最大限に生かし、生徒の可能性を花開かせる大阪成蹊女子高等学校。今後が大いに期待される。

 
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