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中学・高校受験:学びネット

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洛南高等学校・洛南高等学校附属中学校

 
  弘法大師の建学精神を受け継ぎ
仏教の教えのもと、深く心・身体・叡智を養う
 世界遺産である東寺(教王護国寺)の境内に建つ学校法人真言宗洛南学園。真言宗の開祖である弘法大師空海が1200年前に設立した日本初の私立学校「綜藝種智院(しゅげいしゅちいん)」が源だ。校訓に「三帰依(仏法僧)」を現代の言葉に直した「自己を尊重せよ」「真理を探求せよ」「社会に献身せよ」を掲げ、基本的な生活習慣の確立に重点を置く。国公立・難関私立大学への進学率の高さで注目される本校の取り組みについて、北川辰雄校長、亀村俊実副校長にお聞きした。

校 長: 北川 辰雄(高等学校)
堀 俊彦(中学校)
住 所: 〒601-8478
京都市南区壬生通八条下る東寺町559番地
電 話: 075-672-2661(中学校)
075-681-6511(高等学校)
交 通: JR「京都駅」八条口より徒歩13分
近鉄「東寺」駅より徒歩10分
四条大宮から市バス18・71・201系統で
「東寺東門前」下車徒歩3分
生徒数: 859名(中学校)
1,316名(高等学校)
ホームページ: http://www.rakunan-h.ed.jp

 

自分を振り返り内面と向き合う
『御影供』は、心の成長の礎に

 弘法大師は建学の趣意書の中で、『物の興廃は必ず人に由る 人の昇沈は定めて道にあり』と記している。これは「世の中が栄えるのも衰退するのも、その社会の人々の在り方にかかっている。人としての在り方は道によって決まるものである」という意味だ。

 同校では、仏教の『三宝(仏・法・僧)』に帰依するということから、校訓を先に述べた三箇条にした。それを具体的に実践するべく落とし込まれた『心・学・身』は、仏教の教えを日々に生かす『心』、自ら学ぶ習慣を身につける『学』、身を持って公正さや団結を学ぶという『身』を3つの柱として、学校生活のあらゆる部分で指針としている。

 その中で、『心』の教育の支えとなっているのが『御影供』。これは毎月、弘法大師の月命日である21日に、仏教の教えに触れるとともに、自らの生き方と内面を見つめていく全校あげての法要だ。

 当日は全校生徒による御供えの儀式が行われ、続いて学校長の講話を聞き、吹奏楽部が演奏する。その後、無言で教室に戻り、感じたことを作文に書く。授業もクラブ活動もなく、教師も生徒とともに内省する一日となる。毎月繰り返して『御影供』を行うことにより、自分の根源と深くつながり、確固とした自己を築き上げていく。

 また、「雑事は仏事」という考え方から、日常のあらゆることに自分を磨く教えがあるとし、何事も全力を尽くすという姿勢が育まれている。挨拶、掃除といった生活の基本から、勉強、クラブ活動、学校行事まで、生徒たちが真剣に取り組むよう促している。

 「私自身本校の卒業生ですが、人生にとっては校訓の教えが一番大きかったですね。『生活即学習、学習即生活』。生活の乱れは学習の乱れ、逆もまた然りです。長年の実績で、これは正しかったと実感しています。今まで自分の夢をかなえたり結果を出していく生徒は、自己管理をしっかり行っていました」(北川辰雄校長)

 寺院の境内という立地も加え、周囲の四季を感じさせる自然と弘法大師縁の像や石碑など、知らず知らずのうちに心が整う環境も本校ならではだ。

命名は弘法大師の法名から
自己実現を可能にする2コース

北川 辰雄 高等学校校長

 学習プログラムは高校から2つのコースに分かれる。最難関国公私立大学・学部を目指す『空パラダイム』と、基本を確実に定着させ、志望と適性に応じた進路を実現する『海パラダイム』だ。ネーミングにも本校独自の個性が光り、弘法大師の悟りの境地「我が心空のごとく、我が心海のごとく」がキーワードとなっている。

 『空』は、高校3年生の授業は大学入試対策が中心になる。基本を早めに完成させ、二次試験、難問が出題される大学のための応用力を錬成する。これは高校入学の生徒にも適用されるが、その分高校1・2年のカリキュラムを真剣に履修することが条件となる。今年度は東大16名・京大52名始め国公立大学、難関私立大学ともに例年通りの高い合格実績を打ち出している。

 『海』は、3年かけて高校のプログラムをしっかり習得する一方、主要教科をさらに深めるα、課外活動の充実を図るβ、2つのプログラムがある。いずれも進学率は高い。

 また、同校独特の『宗教の時間』では、仏教の先生の話の後、その感想や今の自分の状態などを毎回大学ノート1ページほど書くという。卒業生には「一週間に一度まとまった文章を書くという習慣が、社会人になって役立っ ている」と好評だ。

 ICTの活用も徐々に進んでいる。基本、ICTはいかに自発的に学んでいくかのツールとして捉えられているが、自分を振り替える月一回の『御影供』や、各学年で工夫した仕方で学習を記録していく習慣の指導によって自発的な学習活動の基本は身についているという。

 そんな中でも、今後のICTの活用方法などをさらに協議し、必要に応じて取り入れていく予定だ。

絆が深まる行事の数々
全てに全力投球が洛南らしさ

 同校には多くの運動系の行事があるが、特に9月に行われる体育祭は、生徒たちが一丸となって盛り上がる。本年度はコロナ禍により催行は未定ながら、例年であれば、9月に入ると3年生は体育祭用のパフォーマンスを考えるのに余念がない。チームは中・高縦割りで赤・青・黄色の3チームに分かれ、パフォーマンスを完成させた3年生は、後輩たちを呼んでそれを教え、練習していく。この体育祭をきっかけに、普段接する機会のないクラス間や先輩後輩の絆が一気に強くなる。

 「体育祭が終わると、3年生は本格的に受験勉強に入ります。その中で、勉強の助け合いをするのです。その連携も体育祭の団結で培われているのです。受験は団体戦とよく言われますが、本校もまさに団体戦です」

 体育祭に全力投球できるよう、特に3年生は夏休み中、真剣に勉強する。かつて応援団長を務めたある生徒は、そのために体育祭の前後での学習管理を徹底し、結果東大医学部に入学した。

 「そういう自己管理ができる生徒を育てていきたい。自分の心身の健康や体調、そして普段から遅刻しない・休まないなど、生活面をきちんと整え、勉強面もテストではどういうアプローチをするのか計画性をもって挑む。そういう子はこの先、どんなことがあってもくずれない。その子自身の夢につながる道を歩めるはずです」(北川校長)

 心も日常も整え、何事にも全力投球。難関国公私立大学に多くの生徒を送り出す秘訣は、そこにもある。「何百年たっても、人は喜怒哀楽の中で生活する。人としてのベースになるものは変わらない」。そんな北川校長の言葉から、人として最も重要な感性と生活習慣を育て、社会に送り出す同校は、これからも多くの人々に支持されそうだ。

 
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