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中学・高校受験:学びネット

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大阪女学院中学校・高等学校

 
  キリスト教教育で育む豊かな知性と人間性
多文化社会が求める人材を育てる
注目の国際バカロレアコース
 1884年(明治17年)にアメリカ人宣教師が設立し、キリスト教に基づく女子教育を行ってきた大阪女学院中学校・高等学校。建学の精神、「創造主を畏れ、キリスト教の教えに従って一人ひとりを愛し、何が重要であるかを見抜く力を養い、喜びをもって進んで社会に使える人を育む」は、価値観が多様化する現代にこそ輝きを増している。着任12年目、保健体育科を担当する村上蘭先生に、勉強やクラブ活動、奉仕活動に積極的に取り組む生徒たちの様子を聞いた。

校 長: 中村 真喜子
住 所: 〒540-0004
大阪市中央区玉造2-26-54
電 話: 06-6761-4451(中学校)
06-6761-4113(高等学校)
交 通: JR環状線「玉造」駅より徒歩8分、
大阪メトロ長堀鶴見緑地線
「玉造」駅より徒歩3分、
大阪シティバス「清水谷高校前」下車徒歩3分
生徒数: 511名(中学校)
807名(高等学校)
ホームページ: https://www.osaka-jogakuin.ed.jp/

 

「愛と奉仕」の精神を育み
社会に貢献できる女性を育てる

 大阪女学院は、女子の教育の機会が限られていた明治時代にミッションスクールとして創立。キリスト教に基づく教育により、与えられた力を生かして社会に貢献できる女性を世に送り出してきた。

 開校から136年。女性を取り巻く環境が変わり、その活躍が求められている今、同校の教育は存在感を増している。保健体育科を担当する村上先生に聞く生徒像は頼もしく、伸びやかだ。

 「体力やリーダーシップの面で男子に頼ることがないので、それぞれが得意なことを見きわめてクラスやクラブ活動での役割を担っています。時には衝突しても、しっかり話し合い、誰かが孤立しないように見守りながら、自分たちで解決できることが多いですね」

 キリスト教教育を柱とする学校生活は毎朝の礼拝から始まる。礼拝の経験がなかった生徒たちも、やがて「祈ってるからね」と自然に口にするようになるという。風邪をひいた友人が早く治るように、試合や受験がうまくいくように。それは他者の不安に目を向け、自分にできることを行うこと。それを積み重ねながら、スクールモットーの「愛と奉仕」の精神を育んでいく。

 また、6月の「花の日礼拝」は生花を、11月の「収穫感謝礼拝」は野菜や果物をチャペルに持ち寄り、神の恵みに感謝する。放課後にはそれらの花や実りを地域の病院や福祉施設、日頃、お世話になっている消防署や交番に届けている。

 「解放教育」と呼んでいる人権学習もキリスト教教育の一つ。国内外のさまざまな差別や格差について考える。また、修学旅行は毎年、中学は沖縄、高校は北海道を訪ね、出発前に沖縄が抱える問題、アイヌ民族の歴史を学ぶ。解放とは、自分自身が捉われているかも知れない偏見から解き放し、正しい認識を持つことを意味している。

進路と将来を見据えたコース分け
国際バカロレアコースは創設3年目

入試対策室 室長
村上 蘭 先生

 中高一貫教育のうち中学3年間はコース分けをせず、幅広い学びと教養を身につける。自分の適性や進路について考える期間でもあり、中学2年次には各界で活躍する卒業生を招いて、それぞれの職業を志したきっかけや仕事のやりがいを聞く「キャリアガイダンス」を設けている。村上先生は「宇宙飛行士だけはまだ輩出していないのですが(笑)」と言うものの、毎回、弁護士、医師、キャビンアテンダント、声優などの多士済々が来校する。多彩なプロフェッショナルとふれ合い、刺激を受けられる機会だ。

 高校からは「普通科文系コース」「普通科理系コース」「英語科英語コース」「英語科国際バカロレアコース」に分かれる。英語科国際バカロレアコースは2018年に新設された。世界の多様な文化を理解し、平和でより良い世界の実現に貢献する若者の育成を目指す教育課程で、国際バカロレア機構が定める3つのコア領域と6つの学問領域に取り組む。

 3つのコア領域は、現代社会の諸問題を学び、分析しながら批判的思考力を養う「知の理論」、「課題論文」、体験的学習を自ら企画し実践する「学術外活動」。例えば今年度の学術外活動は、新型コロナウイルス感染予防のため学校見学ができない入学志望者に向けて、生徒たちが学校生活を紹介する動画を配信したり、オンラインで進学相談に応えたりしている。受験生の不安を和らげようという同世代ならではの発想だ。

 6つの学問領域は「言語と文学」「言語取得」「個人と社会」「科学」「数学」「芸術」で、言語習得と数学は英語で授業を行う。

 国際バカロレアの認定資格「ディプロマ」は、多くの海外の大学の受験資格として認められており、国内でも出願資格に採用する大学が増えている。世界の課題に関心を寄せ、国際的に行動できる人材を育てるコースとして期待されている。

 このコースができる以前から同校は国際色ゆたかで、帰国子女、外国にルーツを持つ生徒などが多く在籍している。国籍や肌の色が違うことを特別視せず、尊重する土壌があり、英語教育や国際理解教育には早くから力を入れてきた。ネイティブ教員との会話を通して日常的に英語を使い、表現力とコミュニケーション力を伸ばす。高1の海外夏期研修ではアメリカにホームステイし、異文化交流や英語ディスカッションを体験できる。また、オーストラリアの姉妹校、公益財団法人YFU日本国際交流財団からの留学生を受け入れ、さまざまな文化圏の生徒たちと互いの交流を深めている。

 進学実績は堅調で、2019年度の進学実績は関関同立には120名が合格。普通科理系コースからは医歯薬看護系に61名が合格している。しかも8割近い生徒がクラブ活動に所属しながらの結果だ。「文武両道を推奨しています。バトン部、スキー部、テニス部、陸上部は全国大会の常連です」と村上先生。

 先生方による放課後の学習ケアは手厚く、図書館や自習室で勉強する生徒の姿も見られる。高校3年間を通して好成績を維持し、同志社大学やICUなどの指定校推薦枠で進学する生徒も多い。また、推薦入試で早くに進学の決まった生徒が放課後に中学生徒の学習指導をする、ユニークな「ビッグシスター制度」がある。頼りになるお姉さんのような存在だ。先輩が後輩に寄り添い、導くという良き伝統が受け継がれていく。

自身の価値を信じ、自分らしく
世の中に奉仕できる生き方を

 紺ブレザーとジャンパースカートの上品な制服は1971年に生徒からデザインを募集して決まったもの。2000年から導入したパンツスタイルのオプションは自転車通学の生徒にも人気がある。

 意外にも、通学カバンやソックス、コートには規定がなく、「制服に合う、品位のあるものを着用する」という決まりがあるだけ。生徒自身に学校生活にふさわしいものを考えさせている。愛着と誇りのある制服の品位を損なうようなセレクトをする生徒はいない。「責任ある自由」という校是は装いにも表れている。

 村上先生が嬉しいのは、在学中は勉強で苦労した生徒も仕事や社会活動で夢を実現していることだという。

 「彼女たちは『女学院では先生も友達も私を見捨てなかった。だから自信を失わずに頑張れた』と言います。本校の教育の根幹は、神様の目には誰もが尊い存在だと気づかせ、自尊心を高めることです。価値ある自分だからこそ社会のために何かできると信じて、花を咲かせてほしいと思います」と語った。

 
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