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中学・高校受験:学びネット

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雲雀丘学園中学校・高等学校

 
  コースを絞らず最後まであきらめさせない指導
2年連続で現役の4割が国公立大学合格
 昨年に続き、今春も現役生の4割が国公立大学へ合格、過去最高の合格率39.02%を残した雲雀丘学園。京都大学2名、大阪大学14名、神戸大学16名など141名(現役112名)の合格者の中でも、大阪市立大学(医学部)、大阪大学(歯学部・薬学部)に現役合格と、医歯薬系にも確かな実績を見せた。さらに目を引くのがAO入試での大阪大学への進学で、工学部2名のほか全5名の合格者を出している。一方では、今年度の中学入試志願者数は1043名、高校志願者数は1005名。コース制を廃止して以来、進学実績・志願者実績と出口・入口ともに目覚ましい躍進で注目を集めている。

校 長: 中井 啓之
住 所: 〒665-0805
兵庫県宝塚市雲雀丘4-2-1
電 話: 072-759-1300
交 通: 阪急宝塚線「雲雀丘花屋敷」駅より徒歩3分
JR宝塚線「川西池田」駅より徒歩12分
生徒数: 528名(中学校)
878名(高等学校)
ホームページ: https://hibari.jp

 

高校3年の最後まで全員5教科授業
モチベーションを持ち続ける指導法

 「2019年の大学合格者数では、10年間の伸び率が国公立・私立ともに京阪神の私立高校で第2位。右肩上がりに伸びてきて、今年も現役で4割が国公立合格をキープしてくれました。特別な指導をしているのかと聞かれますが、大したことはしていません」と話すのは、入試広報部長の板倉宏明先生。

 さらに、「他校ではあまり行っていませんが、コースで分けるのを止めて、高校3年の最後まで全員が5教科の学習に取り組んでいます。最後まであきらめさせない、頑張らせる指導が、結果を生んでいるようです」と付け加える。

 「コースを決めることで、ゴールが設定されてしまいます。『大学入試に合格する』というゴールに向かって、教科を取捨選択して勉強する方法もあるでしょう。しかし、雲雀丘学園ではコースを分けていないから、全員が最後まで5教科を勉強し続けます。確かに、入試のために必要な勉強はあるけれど、長い目で見ると、いらない勉強などありません。5教科すべてを学習しているから、いつからでも、どの進路を選ぶこともできます。コツコツと頑張り続けることで結果が出たのだと思っています」

 最後の実力テストがセンター試験と考えて、全員がセンター試験を受験。推薦やAOで合格が決まっている生徒も、最後まで高いモチベーションで頑張り続ける。

 「大学合格がゴールではなく、スタートです。すでに、合格を得ている生徒が自習室で勉強する姿をよく見かけます。その姿勢が嬉しいですね」

学びたいこと、目的を明確に持つ
個々に寄り添う指導がAO入試に強み

 今年は、国公立大公募推薦・AO入試で19人が合格。大阪大学には5人の合格者を出した。

 「AO入試というのは、志望理由書や自己推薦書など、単なる入試の点数だけではない、個人の実力が問われます。合格者を多く出しているのは、生徒一人ひとりに寄り添い、目標に向かって、丁寧で適切な指導があるからです。コースを分けることなく、指導体制はフラットだけど、個々を応援するという、雲雀丘学園の一つの指標が示された結果です」

 特に大阪大学とは、高校1年では同大学でオリエンテーションを実施するなど、多彩な連携活動が行われている。

 「距離が近いということもあり、大阪大学を志望する生徒は多数います。それならば、その夢を大切にしてやりたいと思い、高校に入ってすぐ、大阪大学現地集合のオリエンテーションを実施しました。副学長の話を聞き、雲雀丘学園卒業生に受験や大学生活の体験を話してもらいました」

 夢を身近に感じることで、生徒のやる気を応援。しっかりと自分の目で確かめ、目的をもって学習することがAO入試での結果を残している。

実社会で生きる力を育成する
本物の学び「探究プログラム」

中井 啓之 校長

 受験に対応できる学力だけでなく、実社会で「生きる力」を育てるために、高大連携のほかに産学連携プログラムも実施。サントリー有機科学研究所での研究者体験や、一日先端科学実験教室に参加できる。

 さらに、今年度から始まったのが「探究ゼミ」。教員が担当教科や学年にかかわらず、専門性や特技を生かしたオリジナリティのあるゼミを実施。

 例えば、「道の駅リニューアル事業を通して地方創生を考える」では、神戸フルーツ・フラワーパークを視察。「日本の交通網を考える」では、阪急電車の工事現場を見学し、交通の問題について考えている。

 「5教科の勉強だけでなく、世の中の生の教材を使って学ぶことは、本来の勉強です。身の回りの問題を自分たちの問題としてとらえる、みんなで考えることは、社会に出た時に大切です。学校での学びが、社会で生きる力につながると知ることで、勉強をする起爆剤にしてほしいですね」

中学・高校ともに受験者数が増加
中学では4科目入試を導入

 今年度は、中学入試全3回の受験者数が1043名。特に、初日の午後の受験生が大きく増加している。

 「初日午前の中学入試は、3科目・4科目から選択できます。国公立大学を目標にするためにも、バランスを考えて今年度から4科目入試を導入しました。2日目午前に英語入試も導入していますが、中学入試の基本は国語・算数だと考えています。400点満点の場合は国語・算数が150点で英語は100点。子どもたちのさまざまな力を評価します」

 さらに、高校入試受験者は1005名。こちらも増加傾向である。

創立70周年でグラウンド整備
2021年『文化館』完成予定

 創立以来、「孝道」の精神と、「やってみなはれ」というチャレンジ精神を教育理念とする雲雀丘学園は、今年創立70周年を迎えた。記念事業として、グラウンドに人口芝と美しいトラックを整備。また、新設中の『文化館』には、2フロアを占める図書館が完成予定。「孝道」をかたちにと、『わたしの家族』をテーマにした家族の作文コンクールを実施中。

 「数ある雲雀丘学園の魅力の中でも、一番は〝アクセス?です。阪急雲雀丘花屋敷駅の生徒専用改札・生徒専用通路で直結。一般道路を通ることがない安全・安心なアクセスは、ほかには類を見ないものです。実際に足を運んで、学校を見てもらうために、エブリー見学会・プレミアム説明会を実施。プレミアム説明会は、校長室で校長先生と話すことができます。WEB学校説明会も実施しています」

 個々に寄り添う、独自の指導体制が確かな進学実績を提示する雲雀丘学園。創立70周年を迎え、さらなる充実が期待される。

 
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