――高校進学の際に、大谷高校を選ん
だ決め手は何でしたか。
杉森 大谷高校は文武両道を掲げていて、勉強とクラブ活動を両立したい生徒を応援してくれるインテグラルコースがあるからです。5歳からピアノを習っていて、高校では軽音楽部に入りたい!と思っていたので。
大谷高校の軽音楽部は「軽音の甲子園」と言われる近畿大会で入賞したこともある強豪で、放課後は毎日、猛練習しました。好きなことに熱中できた高校生活でした。
――小学校の先生を目指したのには、
きっかけがあったのでしょうか。
杉森 母や友だちに「音楽や絵が得意だから向いてるんじゃない?楽しい教室になりそう」と言われることが多く、だんだんその気になっていきました。
もう一つ、小学校6年生の時の担任の先生にとても感謝しているからです。クラスメートと仲違いして塞いでいた私に気付いて、周りに誰もいない時を選んで、さり気なく声をかけて相談に乗ってくださいました。
学校嫌いにならず、私らしさを取り戻すことができた恩人です。
――では、早くから教育学部に的を絞っていましたか。
杉森 大谷大学のオープンキャンパスでは、ほかの学部の模擬授業も見学しましたが、教育学部の授業が一番、面白いと感じました。内容が将来の目標に直結しているからだと思います。ほかにも、小学校教諭として活躍している卒業生の座談会があったので、話を聞きました。みなさん、生き生きとしていて、やりがいのある仕事だと実感できたので教育学部に決めました。
――大谷大学教育学部では、教育実習だけでなく「学校ボランティア」として教育現場を体験できるのですね。
杉森 私は一年生のときから母校の小学校に受け入れていただいています。 教室の後ろから授業を見て、わからない様子の児童がいたら声をかけてフォローする役割です。
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授業に興味を持たせ、集中できるように、先生方が工夫されているのを間近で見るのは勉強になりますし、モチベーションが上がります。
4年生の教育実習で初めて教室に入るのでは戸惑いが大きいと思うので、早い段階で現場を体験できる「学校ボランティア」は貴重な機会です。
児童たちが「ボランティアのお姉さん」として慕ってくれて嬉しいのですが、再来年の教育実習では「先生」として向き合わないといけないので、どうやってメリハリをつけようか、というのが目下の悩みです(笑)。
――同じ目標を持つ教育学部の同級生たちはどんな存在でしょうか。
杉森 今、3人のチームで模擬授業に取り組んでいますが、改善点は遠慮しないでズバズバ言える間柄です。
私は体育や算数が苦手なので得意な人の教え方を吸収したいし、音楽や図工なら力になれます。お互いに刺激を受け、高め合える仲間です。
――教育学部には多彩な専門分野の先生方がいらっしゃいますね。
杉森 どの先生も学生との距離が近く、質問や悩みに親身に答えてくださいます。
入学時には大谷大学の大学院生がTA(ティーチングアシスタント)として、論文の書き方や資料の読み方など、大学での学び方を指導してくれました。
高校の勉強と違い、大学は自分で学びのテーマを見つけて深めていく場所。自由に学びながらも、先生方やTAが常に寄りそい、指導してくださるので心強いです。
――2020年から英語が教科化され、プログラミング学習が必修になるなど、新しい小学校教育が始まりますね。杉森 ますます国際化、情報化していく社会で活躍できる教育をするために、教師も新しいスキルを求められています。
現場の先生たちが忙しい中でスキルアップされているときに、教育学部の学生として学べる私たちは恵まれています。しっかり勉強して、新しい小学校教育を担える教師になりたいです。
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