アクティブラーニングを通じ
生徒同士が教え学び合う環境に
発展キャリアコース担当
岡本 創太 先生
JR学研都市線四条畷駅から徒歩1分の便利な立地にある「四條畷学園高等学校」。中学校からの「6年一貫コース」のほかに、「特進文理コース」「総合キャリアコース」「保育コース」、そして今春始動した「発展キャリアコース」の4コースを持つ。
進学に重点を置いた「特進文理コース」は、目標大学に応じ2年次から2クラスに分かれる。「特進Sクラス」は、国公立大・難関私立大を目指すため、1日7時間授業が基本。放課後の講習などもあり、5教科をバランスよく学べる。大阪教育大や奈良教育大など、国公立大学への進学実績も豊富だ。また「特進クラス」では、難関・中堅私立大を狙う。効率良く学力を伸ばすため、3教科に絞り丁寧に指導。勉強とクラブ活動の両立ができるのも魅力だ。
一方「総合クラス」「吹奏楽クラス」「情報クラス」のいずれかを選べる「総合キャリアコース」や「保育コース」は将来のキャリアを見据えて学べるコースとなっている。 そして今春、新たに始動したのが「発展キャリアコース」だ。特進文理コースと総合キャリアコースの中間的な位置付けで新設された同コース。
「同じつくるなら、きちんと特色のあるコースにしたい」と話すのは、このコースの担当・岡本創太先生だ。
その特色というのは、大きく分けて3つある。ほぼすべての授業をアクティブラーニング(以下、AL)で行っていること、生徒が主体的に外に出て活動する探究学習を行っていること、そして英語教育に重点を置き、豊富な留学プログラムを利用できることだ。
「ALの授業の進め方ですが、私が担当する数学では、ヒントだけを与え、後は生徒だけで問題を解いていきます。得意な子が苦手な子に教えてあげたりと、教室内はテスト前の放課後のような雰囲気。例えば、問題を提示するのではなく、答えや条件を提示して、その答えに到達する問題をみんなでつくるような課題も与えています。答えが簡単でないものの方が、生徒はよく悩み、一生懸命やっていますね。教師は、解答がわからない場合のフォローと、モチベーションをあげる声掛けで生徒をサポートしています。1学期の授業の様子を見ていると、どの教科でも生徒が楽しんで学べていることがわかります」
プレゼン重視の探究学習と
豊富な留学プログラムを用意
飯田 英佳 校長
商店街を活性化する」というテーマで、ポスターづくりに取り組んだ。
「探究学習では、プレゼンテーションに力を入れています。どんな意図があり、どのようなコンセプトで行ったかという発表をしました。2学期は文化祭で、発展キャリアコースの2クラスが合同でこれまでやったことのないような企画を考えています。夏休みからは、この運営準備やPRに取り組む予定です。生徒たちの『こんなことをしたい』を集めて、できる限り実現させてあげたいと思っています」
そして3つ目の特色が「豊富な留学プログラム」。
「同コースでは、英語教育に重点を置いています。まずオーストラリアやカナダでの2週間、約8週間、1年間の留学プログラムを用意。留学希望者はネイティブ教員の授業を受けられます。帰国後は留学をテーマにプレゼンテーションをする機会も。また4月には、英語だけで1泊2日を過ごすイングリッシュキャンプを実施。スピーチデーや、夏休みには英語のワークショップ、英語劇をする予定もあります」
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このような3つの特色に加え、同コースでは、ICTの活用も積極的だ。課題をこなすための情報収集や提出も、Googleドライブ経由で行う。コンセプトは「ICTを鉛筆や消しゴムのように使う」だ。このような魅力ある取り組みで、今年は48名の生徒が集まった。そのうち10人は男子生徒だ。
「彼らには将来、社会で活躍できる大人になってほしい。ALや探究学習を通じ、みんなで知恵を出し合えば問題を解決する力が身につくはず。そして、それが社会を生き抜く力になるはずです」
吹奏楽部、ダンス部など全国大会
での実績を持つ実力派クラブが多数
同校では、コースに関わらず熱心にクラブ活動をする生徒が多い。このため、全国レベルの受賞実績を残す強豪クラブが多数存在する。中でも、吹奏楽部は突出しており、昨年も大阪府吹奏楽コンクールで金賞、マーチングバンド全国大会で銀賞を受賞している。
「パートごとに日本トップレベルの先生が指導しているため、その先生に習いたいと入学してくる生徒が多く、部員の約半数は総合キャリアコースの吹奏楽クラスに在籍しています。クラス独自の音楽系授業や合唱コンサートの実施などもあり、勉強とクラブを存分に両立できます」
そして昨年、注目を浴びたのが「ダンス部」だ。日本高校ダンス部選手権(ダンススタジアム)に出場。テレビ取材を受けたほか、人気ガールズダンス&ボーカルグループのライブでバックダンサーも務めた。
「20数名いる部員は、全員が熱心で、大会で3分間踊り続ける体力をつけるため、自主的にランニングをするなど、練習メニューもすべて生徒が考えています」
さらに、水泳部やバドミントン部は昨年インターハイに出場、弓道部は今年、全国大会に出場している。
勉強はもちろん、人生を豊かにする、さまざまな学びの場がある四條畷学園高等学校。オープンスクールでは、クラブ体験もできるため、同校の魅力を確認できる貴重な機会となっている。
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